慶南大学校 国際文化学科3年 福元なつ <2号 2020年5~6月>

はじめに

 韓国に来て早くも4カ月が過ぎ、夏休みが始まりました。コロナの影響により、前期の授業はすべてオンラインで行われ、期末考査は科目ごとに対面式、非対面式で行われました。今回は定期試験の内容や学習方法、休日の過ごし方などについて報告したいと思います。

期末試験

 慶南大学校では5月前半に中間考査、6月末に期末考査が行われます。私は、今期4科目の授業を履修していますが、中間考査は4科目とも課題で代替されました。期末考査においては4科目中3科目がオンラインで行われました。期末テスト以外にも学期課題のレポートなどがあり、テストが始まる2週間ほど前から本格的なテスト勉強を始めました。寮の部屋での学習はなかなか捗らないので、カフェで勉強することが多かったように思います。特にレポート課題は韓国語で書くのが難しかったので、韓国人の友人に手伝ってもらったりしました。学科の授業である「韓国語文法の理解」という科目でレポート課題が出されたのですが、レポートの内容が'相対敬語法'と'新造語の形態素解析'の2つでした。韓国語の敬語表現は私にはまだ難しく、敬語表現を理解することから始めなければならなかったので、とても大変で時間もかかりました。新造語もあまり知らなかったので、調べることから始めて、形態素解析をするときもどの単語がどの品詞なのかわからない部分もたくさんあったので、時間をかけて完成させました。この科目のテストは、オンラインで実施され、あらかじめ指定された時間の中で記述式の問題を2問解くというものでした。2問のうち1問は、韓国人学生と外国人学生とで問題が分かれており、時間もたっぷりあったので、自分の満足いく回答を時間内に作成することができました。留学生用の韓国語の授業のテストでは、文法と読み書きの科目はオンラインで行われました。2科目ともオンラインで出された選択式または記述式の問題を50分間で解き、提出するという形式のものでした。会話の科目は対面式で、あらかじめ決められたペアごとに先生の研究室で行われました。ペア同士での会話、先生との会話、1人でテーマに沿って話す3つのテストが実施され、最初は緊張しましたが、先生から褒めていただけたので良かったです。

休日の過ごし方

 休日には、カフェで勉強したり、韓国人の友人と遊んだりしています。あまり遠くに行くことはできないので、大学の周りで遊ぶことが多いですが、韓国人の友達はみんな優しくて面白いので楽しく過ごすことができています。前期はずっとオンライン授業で学校に通うことができず、韓国語を使う機会が少なかったので、韓国人の友人と遊ぶときはできるだけ自分から韓国語で話すように心掛けています。友人の家で、韓国料理を作ってもらったり、反対に私が日本料理を作ってあげたりとお互いの文化について触れられる機会があります。休日に予定がないときには時間を無駄にしないようにカフェで勉強するようにしています。韓国ではカフェで勉強する学生が多く、勉強しやすい雰囲気があります。日本ではカフェで勉強することはあまりなかったので、いい経験になっていると思います。


韓国人の友人が作ってくれたタンスユク(酢豚)とジャパゲティ(ジャージャー麺風スパゲティ)

夏休みの計画

 夏休みは日本に一時帰国する予定でしたが、コロナの影響で隔離などの問題があるため、帰らないことにしました。日本語を学んでいる学生たちが夏休みも学校で勉強すると聞いたので、私も学校で一緒に勉強しています。毎日学ぶことが多く、韓国語を話すことも増えてきたので、この機会に韓国語の実力をしっかり伸ばして後期に備えておきたいです。


ハプソンドンにある日本食のお店

コロナの現状、体調管理

 現在、韓国ではコロナはだいぶ収まってきている状態で、まだマスクは必須ですが、だんだん外出できるようになってきました。薬局やコンビニでもマスクが通常通り売られるようになり、外国人でも簡単に購入できるようになりました。私が生活している寮では、毎日22時に体温測定が行われ、週に3回寮の消毒も実施されています。学校に行く際にも教室に入る前に体温測定が行われ、大学全体でコロナ対策がしっかり行われているように感じます。

まとめ

 韓国で過ごすテスト期間は、レポート1つ書くにしても、日本語で書くときより3倍以上の時間が掛かり大変なことも多かったですが、それを乗り越えた時の達成感はとても大きく、少しでも成長を感じられたかなと思います。終講後には、韓国人の友人と一緒にお酒を飲みに行ったり、ボーリングに行ったりと娯楽を楽しむこともできました。これから夏休みに入り、気も緩みますが、次は7月中旬のTOPIKに向けて勉強を頑張りたいと思います。


誕生日を祝ってもらいました!