慶南大学校 国際文化学科3年 折見菜緒 <最終号>

はじめに

 留学を心待ちにしていたのが、つい最近のように感じられますが、約1年の留学生活もあっという間に終了してしまいました。今回は、後期の期末テストや留学を通して成長したことなど、1年間の総まとめをします。

期末テストについて

 後期は外国人専用の授業は選択せず、全て教養科目の授業を選択しました。そのため、中間試験では圧倒的な試験勉強不足で、思うように力を出し切ることができない教科がありました。その際非常に悔しい思いをしたので、今回の期末試験の対策は早めに始めました。
 私の試験勉強の方法は、まず授業資料を全て日本語に翻訳してから大事だと思う部分を整理し、韓国語に再び翻訳できるかどうか確認をしながら、日本語に翻訳したものを暗記するという流れです。ハングルで書かれた資料を読んで理解することはできるのですが、日本語で書かれた資料の方が暗記しやすかったので、一度全て翻訳するという作業を行っていました。早いうちから試験勉強を始めたことが功を奏して、期末試験は中間試験よりは満足のいく結果を得ることができました。
 試験の出題方式は、「慶南地域の歴史と文化」の授業を除いて、中間試験と同じ方式だったので今回は省略します。慶南地域の歴史と文化の授業は、中間試験ではあらかじめ各自が準備してきた解答をオープンブック式で解答用紙に書き写すだけで良かったのですが、期末試験では持ち込み禁止でした。中間試験と同様に、出題される問題は知らされるのですが、論述問題が3つと多い上に歴史や文化に関わる用語などが多かったので、暗記にかなり苦戦しました。結果として、どの教科も無事単位を落とすことなく終われたのでよかったです。

留学を通して成長したこと

 私が当初掲げていた留学の目的・目標は、語学力の向上と積極性でした。
 留学が始まったばかりの頃は、現地の韓国人の話す早さや方言についていけずにかなりへこみ、授業も前のめりで集中して受けても聞き取れない箇所があり、自分の韓国語力の低さを日々痛感していました。そこで先生の許可を得て授業内容を録音して聞き直したり、分からない単語をメモしておいて後から調べたり、友人に聞いたりして授業についていけるよう努力し、授業外でも色々な場に出向いて、韓国語を使える機会を積極的に利用しました。何気ない友人との会話やSNSでのやり取りも、大学の授業では学べなかった日常的な韓国語が学べて、とても勉強になりました。韓国語に囲まれた環境で過ごすことで徐々に韓国語に慣れ、授業内容もスムーズに聞き取ることができるようになり、11月末に受けたTOPIKの試験では6級を取得することができました。
 また、恐れずに自分から積極的に行動できるようにもなりました。これまでは、自ら行動を起こす際にリスクを何通りも考えて、足踏みしてしまうことがよくありましたが、今では、行動を起こさなかった際のリスクを考えるようになり、以前よりも挑戦に対するハードルが下がったように思います。他にも細かく見ていけば、自分の中で起きた変化や成長はいくつもあり、留学して良かったと心から思います。


インターンで参加した国際フォーラムの様子

韓国のドッグカフェ

授業で行ったグループワークの様子

最後に

 この留学を通して、本当にたくさんのことを学び、色々な経験をすることができ、自分自身を見つめ成長に繋げる良いきっかけとなりました。留学先で出会った人はもちろん、日本でサポートしてくれた県大の教職員の方々、留学に快く送り出しいつも応援してくれた家族、励まし支えてくれた友人など本当にたくさんの方々にこの場を借りて感謝の気持ちを伝えたいと思います。ありがとうございました。