慶南大学校 国際文化学科3年 折見菜緒 <1号 2019年3~4月>

はじめに

 2月末に韓国に来てから早2ヶ月が経ち、やっと留学生活にも慣れてきました。日々戸惑うことばかりですが、周りの友人と助け合ってなんとかやっています。今回は経費と授業、寮についてまとめようと思います。

経費について

 私は慶南大学校に一緒に留学する友人2人と一緒に関釜フェリーの1等室を利用して韓国に渡ったのですが、このフェリー代が1人13,000円ほどでした。そして私は布団一式を学校で購入することにしたため布団代が5,200円、外国人登録証に3,000円、寮費が半期分で61,900円、寮食は1食/1日(朝食・夕食から選択)を選択しその費用が23,870円、日本語教育科開催のMT(メンバーシップ・トレーニング)に参加したのですが、その費用が3,000円でした。そしてどの授業を取るかによっても変わってくるのですが、私の場合教科書代として5,000円ほどかかりました。留学開始時の必要経費としては合計で115,000円ほどかかったことになります。これに外食費や日用品、交通費や交際費などが加わります。

授業について

 履修登録はあらかじめ先生からファイル形式で送られてきた講義の概略から、各自受講したい科目をピックアップしておき、登録は留学生センターで先生と一緒に行います。また実際に受講してみて自分には難しかった、思っていた内容と違ったなどと感じた場合、日本の大学と同じように履修変更をすることもできます。履修変更はネット上にて自分で行い、もしそれが難しいようなら履修登録を一緒に行った先生に申し出れば手伝ってもらえるようです。慶南大学校では1科目を3単位(たまに2単位)として前期と後期にそれぞれ12~19単位まで受講することができます。授業は1コマ50分ずつで、1つの科目につき1週間に3回あります。私は現在4科目(12単位)を受講しています。韓国語に慣れるために留学生を対象とした授業である「韓国語会話中級」と「韓国語読み書き中級」、韓国人から見た日本文化とはどのようなものなのか興味があったため「日本人の生活と文化」、韓国の文化に触れたいという思いから「韓国文学の理解と感想」の4つを選択しました。韓国語中級の授業はどちらも先生が易しい韓国語でわかりやすく教えてくださるため難しいと感じたことはありません。読み書きのクラスではTOPIKの問題の解き方指導もしてくださるので勉強になります。課題もよく出ますが難しいものではないのでそこまで苦労したことはありません。「日本人の生活と文化」の授業は私たちが小学校・中学校の社会科の授業で学習したことを勉強しているのでとても易しいですが、あまり面白くはありません。課題はこれまでに1度だけレポートが出ました。「韓国文学の理解と感想」の授業は韓国の古典文学について学習する授業なのですが、古典用語などが度々登場するためかなり苦労しています。同じ授業を聞いている韓国人の友人も難しいと話していたので、韓国に来て最初の学期にとるのはあまりおすすめできません。課題も度々出され、文章を読んですぐに理解できない外国人には予習も不可欠なのでかなり辛い授業ですが、文学が好きなのが幸いして頑張ることができています。それぞれの授業については次回さらに詳しく紹介しようと思います。


私の前期の時間割表

寮について

 寮はD棟が女子寮になっていて、部屋は2人部屋です。シャワーやトイレは部屋の中にはなく、各階に2カ所ずつあるシャワー室を共同で利用します。シャワー室は個室ですが数が少なく、4つのみです。また寮内で火を使用するなどの調理は禁止されていますが、設置されている給水器のお湯や寮の2階にある電子レンジを利用してインスタント食品を作ることは可能です。火を使う、ご飯を炊くなどの調理がしたければデザイン館の7階にある留学生センターのキッチン設備を利用することができます。
 私のルームメイトは私より年が2つ下の中国人の女の子です。初め韓国語は全くできない状態で英語も少しだけ、という状態だったのでコミュニケーションをとるのに若干苦労しましたが、少しの英語と携帯の翻訳機能を使ってなんとか過ごしていました。しかしとても熱心に韓国語の勉強をしており、最近では韓国語での会話が少しずつできるようになってきて、嬉しい気持ちと共に私も負けていられないなと感じています。彼女はとても人懐っこい子で、よくお菓子などをシェアしたりお互いの国の言語で挨拶し合ったりして仲良くしています。

まとめ

 韓国に来て四苦八苦しながら生活しているうちに、あっという間に2ヶ月が過ぎてしまいました。1日1日を大切に何かひとつでも多くのことを学び得られるように、これからも奮闘していきたいと思います。