慶南大学校 国際文化学科3年 桶屋真帆 <4号 2019年9~10月>

はじめに

 留学生活も8か月目となりました。本当にあっという間に時間が過ぎ去っていく気がします。毎回この定期報告を書くたびに、一瞬一瞬を大切にしていこうと思います。

後期の授業内容について

 後期は「現代社会とマスコミ」「中国の理解」「言語と言語生活」「慶南地域の歴史と文化」「日本語教育総合設計Ⅱ」の5つの授業をとりました。今期は単位交換のことを考えて時間割を組んでみました。

現代社会とマスコミ
 私たちが生活していく中で欠かすことのできないメディアにはどんな種類があり、それぞれがどのような歴史をもち発展していったのか、また私たちにどんな影響を与えるのかを学びます。この授業ではグループ発表があり、韓国語で資料を集め韓国語で発表準備をするのが大変でしたが、いい経験になったと思います。

現代中国の理解
 韓国に来て中国人の友人がたくさんできたので、中国にも興味をもち、この授業をとりました。近いようで知らない事が多い中国の中身を知ることができます。この授業では資料配布等が無いため、授業で表示されるパワーポイントをすべてノートに書き写さなければなりません。韓国語で中国について学ぶという不思議な構図ですが、毎授業で新たな発見があるのでとても楽しいです。

現代言語と言語生活
 韓国人が母国語である韓国語を言語学的視点から学ぶ授業です。韓国人でも知らない人が多い複雑な呼称や、韓国人も間違えやすい韓国語などを学ぶためとても難しいですが、個人的にはディープな韓国語を知ることができ面白いです。中間テスト前に放送言語とインターネット言語の問題点についてのレポート提出がありました。

現代慶南地域の歴史と文化
 慶南大学校がある慶南地域の歴史と文化を学ぶ授業です。毎回授業で慶南の地域について調べ、グループごとに発表することが多いです。慶南地域は港があったため、昔から日本との交流も深く、慶南地域の歴史を学びながら日本との関わりも知ることができます。

現代日本語教育総合設計Ⅱ
 この授業は、慶南大学校にいる日本人教授からお誘いをいただいて受けることにしました。慶南大学校の日語教育学科の学生たちと一緒に慶南地域にある問題を解決していくための企画を立てて、実際に行動するといった授業です。私は慶南大学校のあるチャンウォン地域に来た日本人観光客のために日本語のパンフレットを製作中です。行き詰まることも多いですが、チームのみんなと協力し合ってがんばっています。

休みの日の過ごし方

 中間考査が終わり、友人に誘われて慶南大学校の近くで行われている마산가고파국화축제(マサンカゴパクッカチュクチェ)という菊の花のお祭りに行ってきました。学校が終わり夜遅く行ったのですが、それでもたくさんの人で賑わっていました。屋台もたくさんあり、日本のお祭りとは少し違っていてとても新鮮でした。花だけが飾られているのではなく、花で作った恐竜や船などがあり、写真を撮るのにはとてもよかったです。
 また野球観戦にも行ってきました。慶南地域にはNCダイノスという野球球団があり、そのチームを応援しました。特に野球に関心があるわけではないのですが、1年生の時に短期留学で野球観戦をしたのがきっかけで、韓国でもう一度野球が観たいと留学前から思っていたので希望が叶いました。日本の野球観戦に行ったことがないので、日本の野球がどのような感じなのかはわかりませんが、韓国の野球観戦では歌い、踊り応援します。選手ごとにそれぞれ歌があり、みんなで踊りながら応援します。また試合の合間などには観客が飽きないようにゲームをしたり、抽選会があったり、試合の観戦だけではない楽しみ方があります。


菊で作られたドラゴンに驚く私たち

おわりに

 あと2か月間の留学生活を1日も無駄にしないように、今まで以上に積極的にたくさんのことに取り組んで、最後まで悔いのない留学生活にしたいと思います。