慶南大学校 国際文化学科3年 桶屋真帆 <1号 2019年3~4月>

はじめに

 留学生活を始めてから二か月が経ちました。環境が変わり多くの異文化も経験していくなかで、友人もたくさんでき、楽しい生活を送っています。今回は韓国の大学生活やこれまでにかかった費用について報告します。

ハプニングだらけの留学のはじまり

 私たちの留学生活のはじまりは波乱万丈でした。下関港から関釜フェリーで2月22日に出発する予定でしたが、出発5日前に船が故障したので1か月程度船が出航できなくなった、と言われました。急遽別日に違う船の予約を取り直し、1日遅れて23日に出発することができました。しかし別日に変更になってしまったため慶南大学校からの送迎バスに乗れなくなり、釜山港から自力で慶南大学校に行かなければならず、キャリーケースを二つ持ってタクシー、地下鉄、高速バスなどを駆使して無事たどり着くことができました。私は1年生の時に1か月グローバルハンマーで慶南大学校に滞在していたため、少し土地勘がありなんとかたどり着くことができましたが、もし今回が初めての訪問だったらたどり着けていたのだろうかと少し怖くなりました。初日は他の日本の大学から来ている日本人の学生と一緒にご飯を食べに行きました。初めての留学でハプニングだらけでその時はとても焦りましたが、今では笑い話になりました。


寮からみた夜の馬山の街

時間割について

 授業は、1コマ50分、休み時間10分で、同じ授業が週3回あります。1つの授業で基本的には3単位取得できます。私は慶南大学校では国語国文学科に所属しているので、全学開講の科目と国語国文学科の科目、そして留学生用の授業を履修することができます。全学開講の「日本人の生活と文化」「韓国民族と今日の文化」と留学生用の授業「韓国語中級会話」「韓国語読み書き中級」の4つをとっています。そしてこれらとは別に日本語教育学科の日本語の会話の授業に参加し、授業の手伝いをしています。私はまだ語学力に自信がなかったため、留学生用の授業を二つと、日本人の生活が韓国という国ではどういった点が新鮮に見えていてどういった風に学んでいるのか知りたくて、日本人の生活と文化を受講しました。私たちにとっては当たり前の文化を韓国の学生たちが授業中に驚いている姿をみて少し不思議な気持ちになります。反対に私たちが知らなかった日本の文化も多くありこの授業が毎回楽しみです。また韓国ではどのような文化があるのか、中からみた韓国の文化が気になり、「韓国民族の今日の文化」を受講しました。  日本の大学ではほとんどお昼休みがありますが、韓国にはお昼ご飯を食べる時間を別途設けてはおらず、空きコマにご飯を食べる方式です。


時間割表

学食の夜ごはんメニュー

最初にかかった費用

 留学後すぐに生活用品や教科書を買ったり、寮費・食費を払ったりと出費が重なりました。最初の1か月程で、船等の移動費15,000円、生活用品20,000円、寮費(寮食(1日1回)費込)85,770円、教科書代・MT(メンバーシップ・トレーニング)費・歓迎会費10,000円、その他20,000円で約150,000円を使いました。銀行を開設するまで約1か月かかるため、現金が必要になります。これに加えて寮食費以外の食費なども必要になったので、多めに持ってきていてよかったと思いました。

留学に行くにあたって持ってきておいてよかったもの

 私がこの二か月で感じた留学に持ってきておいて1番よかったものは、薬です。韓国にきてすぐご飯を食べられない日が続いたり、風邪が二週間治らなかったり、ストレスや食生活の変化等で体調が悪くなることがしばしばありましたが、日本から大量に薬を持ってきていたため、比較的そこまでひどくならずに済みました。まだ自分の体調を詳細に病院で伝えられないので、日本から持ってきていた薬があって本当に良かったと思いました。あとは日本のご飯が恋しくなる時がよくあるので、日本のお菓子があれば他国の友人にも渡したりすることもできるし持ってきておけばよかったなと思いました。

おわりに

 新しい場所での生活はどこへいっても緊張しますがしっかり自分の意思を持ってやりたいことを貫くのが大切だなと感じました。次回の報告ではもっと詳しく韓国の大学生活について報告しようと思います。