慶南大学校 国際文化学科3年 原田茜 <2号 2019年5~6月>

はじめに

 留学生活があっという間に半分過ぎようとしています。前期の定期試験も全て終わり、いよいよ待ちに待った夏休みを迎えました。今回は、前期の留学生活をまとめていきます。

授業と定期試験について

 私は前期に「日本人の生活と文化」「韓国語会話(中級)」「韓国語読み書き(中級)」「韓国民俗と今日の文化」の4つの授業を履修しました。前期では韓国語に慣れるために語学堂の授業を2つ履修し、韓国語の勉強をしました。語学堂の授業は、他国の留学生たちと一緒に受けるので、中国や台湾、フィリピン、ウズベキスタン、ベトナムなど様々な国の友人ができました。先生がとても優しく、わからないところは個人的に質問すれば丁寧に教えて下さいます。
 教養科目の2つは韓国人の学生と一緒に授業を受けました。「日本人の生活と文化」の授業では、日本の歴史や文化についての学習だったので内容はそこまで難しくありませんでした。私たち日本人でもよく知らない文化やその背景について学ぶことができ、とても刺激的で面白かったです。「韓国民俗と今日の文化」では、韓国人にとっても難しい伝統文化について学んだため、先生の言葉や、資料の難しい単語の理解が難しかったです。どうしても先生の言葉の聞き取りが難しい場合は、先生に許可をいただいて授業音声を録音させてもらうなど工夫するといいと思います。また、資料はもちろん全て韓国語なので、予習してから授業に臨むことをおすすめします。内容を把握してから授業を受けるのと、何もわからない状態で授業を受けるのとでは全然理解度が違いました。
 1学期と2学期に中間試験と期末試験があり、1年間に4回の定期試験があります。試験期間には、カフェや寮のパソコン室で勉強をしました。山口県立大学では、前期末と後期末にしか試験がなく、さらに筆記試験ではなくレポート課題で評価される科目もあるため、それに比べて計画的に全ての科目の試験勉強を進めていくことが難しく、とても大変でした。

学園祭について

 5月20日~22日までの三日間、学生にとってビッグイベントである学園祭がありました。韓国の学園祭も日本と同じように、昼に学生による体験ブースや出店などを楽しんだ後に、夕方から芸能人を招待したステージイベントが行われます。今年の慶南大学校のステージイベントは、初日にヒョナ、2日目にハオン、最終日にAileeが来て、すごくたくさんの学生や観客が集まりました。普通のコンサートとは違い、歌手と観客の距離も近く、とても楽しいステージでした。
 私たち日本人学生は、最終日のお昼に日本語教育学科の先輩たちに招待され、日本の浴衣体験ブースで着付けを手伝いました。日本でも人に浴衣を着せたことがなかったので、動画を見ながら着付けの仕方を予習して臨みました。韓国の大学の学園祭で、体験する側と運営する側のどちらも経験できてとても楽しかったです。

休日の過ごし方

 期末試験が終わり、日本に帰る前に遊びに行こうということで、釜山にある松島(송도/ソンド)という海、チャガルチ市場という魚市場に行ってきました。釜山には今まで旅行でたくさん訪れましたが、ソンドとチャガルチ市場は初めて行きました。私が行ったのは6月末だったのですが、もうすでに海水浴場にはたくさん人がいました。ソンドには海の上を歩ける橋があり、さらに海の上を通るケーブルカーもありましたが、今回は橋だけ渡りました。チャガルチ市場では、1階の魚市場で直接魚を選んで買い、2階の客席でさばきたての刺身を食べることができます。私たちは、ヒラメ、アワビ、たこの躍り食い、カワハギのお刺身を食べました。日本のお刺身の食べ方とは違って醤油だけでなく、コチュジャンや味噌などたくさんの調味料がありました。また、韓国の食文化でもある반찬(おかず)がたくさん出てきました。お刺身にして残った骨やお頭を使って鍋にしてもらうこともできます。(要別途料金)


ゾンドの海の上の橋

お刺身

まとめ

 留学生活が始まってからあっという間に4ヶ月が過ぎ、前期が終わってしまいました。夏休みのほとんどは日本で過ごすため、韓国で過ごす時間は残りわずかとなりました。韓国に住んでいるからこそできることなどたくさん経験し、悔いのないようにこれからも留学生活を送りたいと思います。前期での反省点をまとめ、後期に活かして充実した学校生活を送れるようにしていきたいです。


チャガルチ市場