センター大学(2018年度交換留学生)国際文化学科3年 亀山琴美 <3号 2019年1~2月>


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はじめに

 気が付けば留学生活も残すところ約2か月半となりました。春学期が始まり、毎日忙しいですが、とても充実しています。今回は、主にセンタータームとIntercultural Winter Ball、春学期について報告します。

たくさんの友人と一緒に田中さんの誕生日パーティーをしました。

Centre term

 1月3日~24日までの約3週間はセンタータームがありました。センタータームとは集中講義のようなもので、毎日3時間同じ授業を受けます。私は"FYS 123-a Cultural Evolution Japanese Film"を履修しました。毎日、日本映画を1作品見て、そこから読み取れる日本文化をディスカッションなどを通して学びました。毎日1枚のリアクションペーパーを書かなければならず、また、4枚のレポートが2回、最終プレゼンテーションと約10枚の最終レポート提出があり、課題は比較的多く大変でした。しかし、授業内のディスカッションは自分の考えや意見を発表するものだったので、間違えを恐れることなく自由に英語を話す練習ができ、自信につながりました。また、日本に興味を持っている学生が多く履修していたため、この授業を通して友人もたくさんつくることができました。最終日には、教授がおにぎりを作って持ってきてくれました。とても美味しかったです。アメリカ人の視点から日本文化を学ぶのはとても新鮮で、あっという間でしたが、とても充実した3週間を過ごすことができました。

Intercultural Winter Ball

 センタータームが始まった約1週間後にIntercultural Winter Ballというパーティーがありました。このパーティーは、「留学生とアメリカ人学生との距離を近づけたい」「異文化理解、異文化交流ができる場をつくりたい」という思いから友人の1人が秋学期から計画していたものでした。その友人が誘ってくれたため、私もデコレーション班として企画に携わることができました。企画グループは様々な国からの留学生とアメリカ人学生から構成されていました。しっかりと役割分担されており人数もたくさんいましたが、皆忙しく、なかなか全員集まることができず、実際には特定の人だけが大量の仕事をこなしていました。このパーティーを企画した友人の負担は特に大きく、大勢のメンバーで協力して一つのものを作りあげることの難しさを学びました。しかし、当日には留学生とアメリカ人学生合わせて100人以上が参加し、大成功を収めることができました。私が所属していたデコレーション班は仕事量が多く忙しかったですが、その分パーティーが成功したときの達成感は大きく、とても貴重な経験になりました。

日本から持ってきていた浴衣は大好評でした。

春学期

 1月31日からは春学期が始まりました。毎日、予習復習課題に追われていますが、さすがにセンター大学の授業形式にも慣れ、前の学期に比べると心に余裕を持って、楽しみながら授業を受けることができています。今学期私が履修している科目は以下の4科目です。

ANT 110-b Intro to Cultural Anthropology(火、木9:40~11:10)
 文化人類学の授業です。様々な民族間のジェンダー問題や食文化、家族の在り方の違いについて学びます。実際の文化人類学者のように、自分たちでフィールドワークに行き、色々な人にインタビューをするなど、ただ文化人類学とは何かを受動的に学ぶだけではなく、学んだことを応用できるため、より知識を広げることができます。その分課題はとても多く、内容も難しいので授業についていくのは大変ですが、優しいクラスメイトと教授に助けてもらいながら、楽しんで授業に参加することができています。

ARS 110-a Introduction to Drawing(月、水8:00~9:30)
 鉛筆やチャコールと呼ばれる黒いチョークのようなものを使って、様々な絵を描きます。意外と課題とリーディングが多いので少し大変ですが、音楽を聴きながら絵を描くことができるので、とても楽しくリラックスできる授業です。また、様々な表現技法を使って作品を完成させるため、1作品完成させるごとに絵を描くのが上手くなったような気分になれます。

CHN 120-a Fundamentals of Chinese-II(月、水、金10:20~11:20、火12:40~13:40)
 秋学期に引き続き、中国語を履修しています。週に4回授業があり、小テストも多く、また秋学期に比べて内容が難しくなったので大変ですが、メンバーもほとんど変わらず教授も含めて皆仲が良いため、とても楽しいです。また、練習するために、授業で習った中国語を使って中国人留学生と話すことで友人も増えたので、中国語を履修して本当に良かったと思います。

ENG 170-a Topics in Writing Better College Writing(月、水、金11:30~12:30)
 この授業は山口県立大学のアカデミック英語に似ています。アカデミックなレポートの書き方や、効果的な文章構成や文法について学ぶことができるので、とても勉強になります。教授はコミカルでとても面白い方です。レポートを提出するごとに、一人一人に丁寧で的確なアドバイスをくれます。この授業を履修しているおかげで、他の授業で提出しなければならないレポートも以前よりも上手に書くことができるようになりました。

Drawingの授業で描いた作品の一つです。

終わりに

 留学生活も残りわずかとなったので、秋学期に比べて、友人と一緒に料理やバスケットボール、卓球を楽しみ、映画や教会、学内のイベントに行くなど勉強だけではなく、色々な人と関わって英語を話す機会を増やすようにしています。勉強時間をしっかりと確保するのは難しいですが、毎日多くの人と関わることで交流関係も広がり、また様々な価値観に触れることができるのでとても楽しいです。ただ、日本の友人が皆必死に就職活動をしていることを考えると、インターンシップや説明会にも参加できていないので、帰国後の進路についてとても不安になります。しかしこの留学生活はきっと私にとってプラスになると信じて、残りもしっかりと頑張っていきたいと思います。


節分に友人と巻き寿司を作りました。


バレンタインの日は食堂でチョコフォンデュを食べました。