ビショップス大学(2018年度交換留学生)国際文化学科3年 村岡誠 <3号 2019年1~2月>


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はじめに

 少し前の話になりますが、冬休み中に留学生活を終え、旅行をしている日本人にたまたま出会いました。彼はそのとき「留学生活の後半戦は信じられないくらい早く過ぎ去っていく」と言っていましたが、最近は彼の言葉通りそれを痛感することが多く、気がつけば3月になりました。カナダの寒さや学期の流れにも慣れてきて、勉強も勿論ですが、帰国後のことも考えることが多くなり、自然と机に向かう時間が増えてきました。大学生活を中心に記していきます。

大学生活

冬学期の授業

 今期は以下の4つの科目を取っています。

ESL125 / English Phonetics and Pronunciation
 英語音声学です。週2回の1時間半の授業で、発音におけるルールや理論を学び、実際に発音してみるといった内容がメインになります。毎週大きな課題はありませんが、計4回の小テストが実施され、毎日少しずつ勉強することが求められます。Midtermには「読み」のテストがありました。これは、事前に見たある映像に関する要約文を1分でサッと目を通し、その後、音読するというもので、結果はまずまずでした。私は滑舌が悪く、よく何を言っているかよく分からないと言われることがあるので、その点や授業に出た理論などに留意して読まなければいけないと思いました。近々、自分のキャリアや勉学に関する発表があるので、以上の点を踏まえて頑張ります。

UNI399 /Special Topics: English for Tourism and Hospitality
 この授業は新しくできた授業で、コードはUNIですが、音声学のようなESLに分類される科目になります。そのせいか受講者が少なく、メンバーは他の日本人や中国人の友人で顔馴染みばかりです。そのお陰で緊張感がなくアットホームな雰囲気なので、みんな活発に発言しています。授業は、旅行にテーマを絡めながら行うことが多いです。例えば、モントリオールに3日間滞在するにあたってのツアープランを考え、授業でプレゼンテーションしたり、ホテル会社に送るフォーマルなメールの書き方を習ったり、日常でも役に立つトピックが多いです。

PSY101 / Introduction to Psychology
 心理学入門です。授業を通して3回テストがあり、そのテストのみで評価されます。授業はパワーポイントを使って進められ、使用されたファイルはネットで閲覧できます。すでに3回のうちの1回目のテストがありましたが、あまりいい結果ではなかったので、次回挽回しないといけません。興味深い内容ですが、心理学は化学分野の内容が多く、専門用語が多く出てくるので、少し覚えるのが大変です。

MUS131 / Materials of Music I
 前期取っていたMUS130の上級レベルの授業になります。MUS130は3回のテストでの評価でしたが、今期は8回の課題提出と期末テストで評価されます。前期は基礎的な音楽理論の勉強でしたが、今期ははるかにレベルが上がり、それらを用いたコード進行論の勉強です。クラシック古典のコード進行にはたくさんのルールがありその一部を勉強し、課題や授業で実際にコードを考えますが、数学的・論理的な考え方も必要になりますし、頭の柔軟さが試されます。しかし実際にコード作りの課題などでコード進行を考えてみて、その楽譜をパソコンに打ち込み、綺麗なメロディーになっているとすごく楽しいです。専門的な音楽の授業は音楽専攻のあるビショップス大学ならではだと思うので、貴重な学習だと感じながら、楽しく勉強していています。

カナダでTOEICに挑戦

 今後、留学する学生に役立つ情報です。
 カナダでは各会場で月1回TOEIC Listening & Readingが受けられます。受験料は1万円前後で、日本で受けるよりだいぶ高いです。大学から一番近い会場はモントリオールのダウンタウン近辺にあるYMCA International Language Schoolです。私は岡本さん、横田さんとともに力試しに2月9日に受けに行きました。当日はパスポートとエントリー確認メールを印刷したものが必要です。また筆記用具は会場側から鉛筆2本と消しゴムが配布され、席は斜めの対面になるように配置されていて少し不思議なレイアウトでした。良い経験になりました。

さいごに

 残すところ2ヶ月弱の留学生活となりました。最近は卒業論文や就職活動など日本に帰国してからのことを考えることが多くなりました。そう思うともう終わるのだと余計に感じます。しかし通常の授業や、ここでしかできないことを着実にこなしていくことを考えながら、残りの大学生活も毎日楽しく過ごそうと思います。

1月上旬の大学近辺の写真

3月もこのような雪景色で、降ったり溶けたりの繰り返しです。春の到来が待ち遠しく感じます。

大学近辺のスパ(Strøm Spa Nordique)

2月上旬に大学からバスで30分くらいのところにあるスパに行ったときの写真です。当時の外の気温はマイナス20度くらいで、かなり寒かったですが、温泉の中との寒暖差がとても心地よくいいリフレッシュになりました。その温度差はお湯に浸かった髪が外気に当たって一瞬のうちに凍ってしまうほどのもので、凍る感覚は面白かったです。