釜山大学校(2018年度交換留学生)社会福祉学科3年 井関潤美 <4号 2018年9~10月>


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はじめに

 中間試験も終わり、留学生活も残りわずかになったなと感じています。今回は、講義内容や釜山で参加したイベントについて報告します。

後期の授業について

 後期は、「グローバル中国語」「時事で学ぶ韓国語」「釜山学」「日韓関係の歴史と文化」「ヒョウォン特講」の5つを履修しました。「釜山学」では、釜山が臨時首都であった朝鮮戦争時代から発展を遂げた現在までの釜山の歴史を学ぶことができます。特に、釜山は日韓関係においても関係の深い国なので、日本と関連した話が多くあり、とてもためになります。「日韓関係の歴史と文化」では、重要な歴史的事件などを中心に、先史時代から現在までの日韓の歴史について学んでいく講義です。日韓の歴史を韓国側の視点から学ぶことができ、新しい学びが多くあります。「ヒョウォン特講」では、毎回の講義ごとに外部講師の講話を聴き、感想文を書いて提出します。前回は、韓国の朴槿恵元大統領に関する内容で、韓国の社会背景について知ることができました。また、講義内容を聴いて感想文を書くというスタイルの講義は、リスニング力とライティング力の向上につながっていると感じています。

釜山のイベント

 10月に多くのイベントが開催されました。10月3日にはアジアソングフェスティバル、10月20日には釜山ワンアジアフェスティバルが開催され、私も観に行ってきました。韓国人の友人がチケットを取ってくれたのですが、アジアソングフェスティバルは日本円で約500円、釜山ワンアジアフェスティバルは約1,200円とチケット代がとても安く驚きました。また、10月27日には、広安里海水浴場で行われた釜山花火大会に行きました。ビーチには、お昼からレジャーシートを敷いて花火を見ようと待機している人が多くいました。
 毎年、広安里周辺のカフェや飲食店、ホテルなどは予約でいっぱいになるそうです。多くの人が集まり身動きが大変でしたが、約1時間の打ち上げ花火はとても綺麗でした。

釜山花火大会

コンサート会場

アジアソングフェスティバル

コンサートチケット

私生活

 10月26日は、TOPIK(韓国語能力試験)を受験してきました。また、10月末には、釜山大学校で「タクシー運転手(택시운정사)」が上映されました。この映画は、1980年5月18日から27日にかけて韓国の光州市(광주)を中心として起きた光州事件を描いた作品です。光州事件とは、民主化を求める市民を軍が武力で制圧した事件で、当時政府は光州を完全に閉鎖し、国内にすら事件の真実が隠されていました。この作品は、その事件を報道したドイツ記者と事件に巻き込まれていくタクシー運転手の実話に基づいています。映画を通して、韓国の歴史的背景も知ることができ、とても見応えのある作品でした。`

終わりに

 後期に入り、留学生活も残りわずかとなりました。釜山で出会った友人などと過ごす時間も限られていると考えると寂しいです。ここでの生活に慣れ、日本に帰るという実感がまだ湧きませんが、残りの留学生活も有意義な時間を過ごせるようにしたいです。