青島大学 国際文化学科3年 佐々木真菜 <2号 2019年5~6月>

 青島に来て早くも4か月が経過し、春学期が終了しました。もうすぐ留学生活の半分が終わってしまうと思うと、時間が経つのは本当に早いと実感します。
 今回のレポートでは、私が留学前に最も不安でたまらなかった授業について詳しく報告します。

クラスについて

 青島大学の留学生用のクラスは初級101A,B~104A,B、中級201A,B~202A,B、高級301A,B~302A,Bの計16クラスに細かく分かれています。AとBのクラスは同じ教科書を使って学習するためレベルに差はありませんが、先生が異なるため授業の進め方や進度が違ってきます。また、クラスが上がるにつれて中国語閲読や新聞リスニングなど履修できる科目も幅広くなり、より実用的な中国語を学べるようになります。
 まず入学手続きの際にクラス分けのための簡単なテストと教科書の音読があり、それによってクラスを決められます。しかし最初の一週間は、授業を受けてみてクラスのレベルを変えることができるため、自分に合ったクラスを選ぶことができます。私は最初、初級102Bのクラスを受講しました。しかし何度か授業を受けてみると授業の内容が少し簡単に感じたため、一つ上のレベルの初級103Aにクラスを変えることにしました。

教室の様子

私が学んでいる初級103Aのクラスについて

 私が学んでいる初級103Aのクラスは全部で11人のクラスです。クラスメイトの国籍は、ロシア人、韓国人、ペルー人、フランス人、日本人がおり、韓国人が比較的多いクラスです。またクラスには学生だけではなく、社会人の方も多くいます。そのため他のクラスに比べて落ち着いた雰囲気で、留学に来た理由も様々で興味深いです。
 授業は、一コマ50分間の授業が一日に4コマあり、8時30分から始まり12時20分に終了します。日本の大学の90分授業に比べると短いので、ずっと集中して授業を受けることができると感じます。
 初級103のクラスでは初級総合、初級聴力、初級口語の3教科を学習します。初級総合は毎日授業が行われ、初級聴力は週2日、初級口語は週3日という割振りで授業が行われます。 
 初級総合は、長文を読み、その長文から文法や単語を学んでいく授業であり、初級聴力はリスニング中心の授業で、初級口語は対話文を題材として文法や単語を学習します。授業は全て中国語で行われるため、毎日の予習・復習が欠かせません。授業は、先生に指名されたら答えるという日本と同じ形態ですが、クラスメイトのほとんどは指名されなくても自分から積極的に発言しており、この点は日本と大きく異なっています。また、授業中分からないところや聞き取れないところがあればその場で手を挙げて先生に質問していくことも日本と異なっています。

使用している教科書

成績について

 今学期は2月28日から始まり、6月28日に終了しました。私たちのクラスの成績評価は、初級総合、初級口語が平常点10%、小テスト(4回)60%、期末試験30%、初級聴力が平常点10%、小テスト(3回)、期末試験30%で構成されています。期末試験は不安でしたが、日々の予習・復習を欠かさず、授業の内容を理解していたら解ける問題が多いと感じました。また試験の一週間前は試験準備期間となり授業がないので、しっかりと試験勉強に取り組むことができます。
 試験の形式は初級総合や初級聴力は筆記問題や選択問題の試験でしたが、初級口語の試験では会話テストやプレゼンテーションなどが含まれていました。また一つの単元を学習し終わると、どの教科も単語テストが行われます。これは成績には含まれませんが、毎回しっかり学習して満点を取ることを意識しました。

終わりに

 留学に行く前は授業についていけるか不安でたまりませんでした。最初の頃は授業で先生の言っていることがなかなか聞き取れず、不安や焦り、ストレスを感じていましたが、毎日予習・復習を欠かさず、真面目に授業を受けることで、授業が始まって1か月経つ頃には段々と聞き取れるようになり、授業内容への理解も深まるようになってきました。もし、今留学に行きたいけど授業についていけるかと不安を抱いている人がいたら、あまり不安に思い過ぎず留学に挑戦してほしいと思います。