青島大学 国際文化学科3年 大塚乃々佳 <最終号>

 1年間の留学生活が、あっという間に終わりを迎えました。この留学生活で多くのことを学び、自身の成長に繋がったのではないかと思います。

新年会

 2019年12月26日木曜日、大学内の講堂にて「青島大学2020年中外学生新年晩会」がありました。この新年会では、奨学金取得者の発表や留学生の中国文化に関する発表等、様々なプログラムが行われました。一昨年の新年会は、留学生全体でお酒を飲んだりご飯を食べたりという内容だったのですが、今回は留学生の数が多いからか、講堂にて発表を見るだけになりました。しかし学生たちを楽しませる工夫がされており、ペンライトのようなものを持ったり、光るカチューシャをつけ、賑やかな演出で楽しむことができました。また、クラスメイトの演目をクラス全体で応援し、クラスの仲を更に深めることができました。


新年会の様子

期末テスト

 今学期の期末テストは、2020年1月6日と7日に行われました。私の所属する202B班は4つの教科があり、1日目に中級総合(Ⅱ)と、中級口語(Ⅱ)、2日目に新聞リスニングと閲読のテストがありました。小テストは、中級総合(Ⅱ)のみ4回実施され、中級口語(Ⅱ)、新聞リスニング、閲読の3教科は3回実施されました。前学期同様、テスト前1週間は授業がないため、十分に試験勉強することができます。
 テストが終わるといつ帰国しても問題ないのですが、私たち交換留学生は成績証や修了証書を受け取らなければなりません。今学期は、テスト終了3日後の1月10日に取りに行くことができました。

留学を通して

 2年前、留学に行くことを決意して、親の説得、志望理由書の作成や面接の準備、ビザ取得等の渡航手続き、それから1年間の留学と、思い返せば困難なことや面倒なことが多く有りました。ちょうど1年前、大量のレポートやプレゼンを抱え、アルバイトをしながら留学の準備を進めるのは精神的にも体力的にも苦しく、留学に行きたくないとさえ思っていました。
 いざ留学へ行ってみると、初めは会話をすることもままならず、見知らぬ土地で1年間もやっていけるのかと不安を抱いたのを覚えています。頼れる人もおらず、自分の無力さを痛感するとともに、誰かがいないと行動できない自分に嫌気がさしました。そこから言葉がわからないながらも、積極的に様々な国の人に話しかけ、次第に友人ができ、ようやく自分の居場所を見つけることができました。中国語も熱心に勉強しました。また、学内や留学生の間だけでなく、より多くのコミュニティに参加することで、コミュニケーション力や語学力が向上していることを実感することができました。
 留学中にできた友人とは、寮生活ということもあり、1日のほとんどを一緒に過ごしました。もちろん国が違えば文化も違うので、うまくいかないことも多くありました。しかし互いの文化について話し合うことや喜怒哀楽を共有することで理解を深め、今では親友と呼べる存在となりました。そんな友人たちとの別れはとても辛く、名残惜しいものでしたが、これもまた良い経験になったと思います。
 1年間の留学生活とその準備期間を通して、困難なことも多かったですが、総じて得たものの方が多かったように感じます。初めは行きたくないとさえ思っていた留学でしたが、私の想像以上に実りのあるものになり、行ってよかったと心から思います。また生活する中で、将来自分がやりたいことも何となく見つけることができました。私の留学を応援してくれ、また支えてくれた家族や友人、先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。留学生活の経験と思い出はこれからも忘れることなく、大切にしていきたいです。


授業最終日

友人とのお別れパーティー