センター大学 国際文化学科3年 渡邉謙伸 <3号 2020年1~2月>

はじめに

 2月から新学期が始まり、再び秋学期のように勉強する日々を過ごしています。センター大学は少しずつ暖かくなり、春が近づいてきていることを実感しています。留学生活も残りわずかとなりました。今回は1月、2月の報告します。


Central Kentucky Wildlife Refugeで自然の中でリフレッシュしました。

Centre Term

 アメリカのほとんどの大学には、J-term (January term)と呼ばれる期間が存在します。センター大学も同様で、1月だけ行われる集中講義のようなもので、センター大学では「Centre Term」という学期があります。私は音楽に興味があったので、FYS127 The Great American Songbookという授業を取りました。FYSとは、センター大学生の1年生のみが履修できる授業です。この授業では、19世紀のアメリカの有名な作曲家、作詞家について学んだり、その人たちが作った曲を分析したりします。日々の授業では、グループに分かれ、作曲家・作詞家の経歴をまとめたものをプレゼンテーションで発表し、週に2回その作曲家・作詞家が作った曲についてレポートを書く課題が出されました。また、週1回程度でその人たちについての小テストもありました。
 音楽は得意分野でしたが、いざ授業を受けてみると音楽の専門用語が授業中に飛び交い、アメリカの作曲家・作詞家はこの授業を通して初めて知ったので、最初の頃はついていくのがやっとでした。1つの授業だけを履修するので課題も毎日出されます。ですがクラスの友人や先生に恵まれたこともあり、分からないところは知り合いの友人に相談し、先生に質問をするなど、積極的に周りの手を借りるようにしました。また、この授業はプレゼンテーションや口頭で説明することが多かったので、少しずつですが、人前に立って(もちろん英語で)発表することにも抵抗がなくなっていきました。
 Centre Termでは、1つの授業を集中して学ぶことができます。私はこの学期がセンター大学での授業の中で、余裕をもって楽しみながら受けることができたと思います。授業は1日3時間なので、先に課題を終わらせさえすれば残りの時間を好きなように過ごすことができます。
 Centre Termが終わると、約1週間の休みがあります。この期間は旅行などせずに、センター大学で友人と遊ぶなど、のんびりした時間を過ごしました。

春学期

 2月初旬から5月下旬にかけて、新学期のSpring Term(春学期)が始まります。Centre Termと比べると、授業数や予習復習の量も増えて、日々課題に追われていますが、Fall Termよりかは要領量く課題をこなすことができ、授業への理解度も増してきていると実感しています。現在履修している科目は6科目です。

MondayTuesdayWednesdayThursdayFriday
9:40~11:10Music HistoryMusic History
10:20~11:20Dramatic Lit.Dramatic Lit.Dramatic Lit.
11:30~12:30Topics in WritingTopics in WritingTopics in Writing
12:40~14:10PhotographyPhotography
17:30~19:00Modern DanceModern Dance
19:30~20:30ChoirChoir

ARS 250-a Introduction to Photography
写真学の授業です。基本的な写真の撮り方を学ぶことができます。現在は、カメラで撮る時の光の調節の仕方を学びました。また、カメラの歴史の中で重要な役割を果たした人たちのことも学んでおり、1人ずつプレゼンテーションを行う課題が出されています。私は日本で買った自分の一眼レフカメラを持ってきていたのでそれを使っていますが、持ってない人は大学のカメラを借りることができるので、興味がある人は誰でも履修することができます。

DRA 115-a Intermed. Modern Dance Technique
 Fall Semesterで履修したダンスの授業と同じような内容です。基礎のダンスを学んでいます。現在は発表会に向けて、1つの曲のダンスを部分ごとに分けながら練習しています。

DRA 134-a Foundation of Dramatic Lit. Ⅱ
 演劇の作品を文学として学ぶ授業です。Fall Semesterで履修していたActing-Ⅰとは異なり、演劇をどのように分析するか、作品のテーマやその奥にあるメッセージを授業中にみんなでディスカッションする授業形式です。1回の授業で1つの作品を取り上げるため、大量のリーディングの課題が出される授業ですが、自分の興味がある分野なので毎回楽しんで課題に取り組んでいます。また、世界の脚本家についてもプレゼンテーションで発表もしています。

ENG 170-a Topics in Writing
 英語の文法やレポートの書き方を学ぶことができる授業です。基本的な英語のレポートの書き方について学ぶことができるので、これから留学する学生で英文法をもっと極めたいという人におすすめします。約1か月かけて1つのレポートを作成、修正、再提出します。一度提出したレポートに先生がアドバイスを書いて返却してくれるので、どこを変更したらいいのか、自分の苦手な部分を知ることができます。また、分からないところは先生に直接聞きに行くと、詳しく教えてくれます。この授業は、他の授業でも行う英語のレポート作成の助けにもなり、とても勉強になる授業です。

MUS 183-a Centre College Choir
 コーラスの授業です。音楽全般が好きで、また歌うことも好きなのでこの授業を履修しました。この授業は男女別々に分かれて練習するので、女子が月曜日、男子が火曜日に練習するようになっています。

MUS 232-a Music History, Form and Analysis
 音楽の歴史について古代から現代にかけて学ぶことができる授業です。音楽全般の歴史を学ぶので、教科書も分厚く、毎回のリーディングの量はとても多いです。また、専門用語が多く英語で理解するのが大変ですが、現代の音楽に繋がる部分が多くあるので、音楽が好きな人にとっては「これが起源だったのか」と毎回新しい発見がある授業です。授業の終わりにはレポートを作成します。

Intercultural Ball

 2月の下旬にIntercultural Ballというパーティーが行われました。そこでは様々な国の学生がそれぞれの伝統的な服を着て、食事をして、みんなで楽しいダンスを踊りました。私は日本の伝統的な衣装を持っていかなかったので、スーツで参加しました。もし荷物に余裕があれば浴衣や着物など持って行くと、日本の伝統的な衣装をみんなに紹介できる良い機会になると思います。


Intercultural Ballの時に友人と写真を撮りました。

終わりに

 これまでの留学生活を通して、留学中は同じ日本人やアジア人と固まってしまいがちですが、「自分が経験したことのない世界や環境に一歩踏み出すことが大切」だと感じました。もちろん、私も留学中よく日本人の友人と話していましたが、それではなかなか英語は上達しません。留学中に、他の人が経験してないことに挑戦すること、積極的に話しかけてみることが英語力向上の近道になると思います。時には失敗することもありますが、それも今後の糧となり、次の成功へと繋がります。
 留学生活も残りわずかとなりました。残された時間の中で自分に何ができるのかを考え、自慢できる程たくさんの思い出を作って帰れるように、勇気をもって一歩踏み出して、これからも様々なことに挑戦していきます。


友人のBirthday Partyをしました。

天気が良い日は外で課題をするのも悪くないです。