センター大学 国際文化学科3年 渡邉謙伸 <2号 2019年11~12月>

はじめに

 冬休みも終わりを迎え、アメリカでの留学生活も5か月目に入り、折り返し地点となりました。1月からは3週間、センタータームという1つの授業のみを集中的に受ける期間に入ります。今回は、Thanksgiving、Final exam(fall semester)、Winter breakの3つについて報告します。

Thanksgiving

 11月の第四木曜日の週に、約5日間の休みがありました。この週はThanksgivingと呼ばれる休みの期間で、アメリカやカナダでは重要なイベントとされています。日本では感謝祭とも呼ばれており、家族や親戚と集まりTurkey(七面鳥)を食べる人がほとんどです。イギリスからアメリカに渡ってきたpilgrim(プリグリム)と言われる人たちが、新しい土地での収穫を神様に感謝したことが起源とされています。家族で集まり、感謝の気持ちを持ちながらご飯を食べます。この期間に旅行をする学生もいましたが、私は、友人のホストファミリーや知人の家に招待してもらい、Thanksgivingを楽しみました。友人の家でご飯を食べる前には、みんなでお祈りや、1人ずつ誰に感謝をしたいのか発表するなど、アメリカならではの体験ができました。その他にも、友人の誕生日がこの期間に近かったこともあり、International studentのみんなと一緒に誕生日とThanksgivingも兼ねて、ご飯を食べてお祝いをしました。


Thanksgivingのご馳走を食べました。

Final exam (fall semester)

 Thanksgivingが終わると、12月初旬にある期末試験に向けて猛勉強が始まります。センター大学の学生は勉強熱心で、試験期間が近づくと図書館も深夜2時まで開いています。試験はもちろん英語での記入で、すべての科目の試験で、教科書やノート等の持ち込みが許されなかったため、秋学期で習ったことを総復習しなければならなかったので、とても大変でした。時にはモチベーションが下がるときもありましたが、友人と一緒に勉強したり、励まし合ったりしました。友人と話すことによって、辛い思いをしているのが自分だけでなく、みんなもなんだと思うと少しだけ気持ちが楽になりました。私は直接見ていませんが、テスト期間の直前に先生が集合して、学生に向けてクリスマスソングを歌い、試験に向けて頑張っていこうと、学内を周っていたそうです。先生方が学生に対して励ましの行動を起こしていると知り、さらに頑張る勇気をもらいました。

 ここからは各教科の試験について説明します。

Biblical History and Ideas
 最終試験は、テストで穴埋め問題、選択問題、そして記述問題が出されました。一番復習するのに時間がかかりましたが、先生のサポートもあり無事試験を終えることができました。

African Drum Ensemble
 試験やレポートは一切なく、ステージでのパフォーマンスが最後でした。最終パフォーマンスに向けての準備は特になく、楽しく演奏ができたので、それほど負担にはなりませんでした。

Foundations and World View of Music
 最終筆記試験があり、今まで習った授業内容全体から出されました。問題は、音楽単語記入、選択問題、簡単な記述問題などがありました。英語での記述は難しかったですが、音楽の知識は以前からあり、またテストに向けてしっかりと対策と勉強を行ったので、ほとんど答えを記入して試験を終えることができました。また、試験の日までに最終レポートの提出もありました。1つの文化に関係する曲を選び、それについて分析する課題でした。約1500字で5~6ページのレポートを書きました。テスト勉強との両立が大変でしたが、早めに終わらせたため、テスト勉強に集中できました。

Acting-Ⅰ
 筆記試験は中間試験で終えていたので、パートナーとのパフォーマンスが最終課題でした。先生が指定した演劇の一部を発表します。自分の役の文章をすべて覚えて、クラスメイトの前で発表しました。最終パフォーマンスに向けてパートナーと何度も練習を行ったため、本番は大きなミスをすることなく無事に終えることができました。個人的にこの最後のパフォーマンスが一番よくできたので、気持ちよく授業を終えることができました。

Beginning Modern Dance Technique
 自分の好きな曲を選んでダンスを作ったり、アレンジしたりしてパフォーマンスをするのが最後の課題でした。パフォーマンス以外にも、当日ダンスをみんなに教えたり、レポートを書いてダンスについて調べたことを伝えたりする人もいました。私はパフォーマンスをすることにしました。空き時間に何度も練習をしましたが、本番になると頭が真っ白になってしまいました。最後まで完璧に踊ることはできませんでしたが、先生もクラスメイトも「大丈夫だよ」と励ましてくれました。

Centre Jazz
African Drumの授業と同様で、ステージでのパフォーマンスが最後でした。みんなと楽しく最後の演奏ができ良い思い出となりました。この授業は次の学期でも取りたいと考えています。

Winter break

 冬休み期間には2つの場所に行きました。
 最初はテキサスです。友人の実家がテキサスで、招待してくれました。ケンタッキー州からテキサス州までは、友人が車で、途中で休憩しながら約20時間かけて運転して連れて行ってくれました。行く途中にミシシッピー川があり、その近くでも休憩しました。着いてからは、クリスマスに向けて準備をしたり、フォークダンスを踊れるクラブに行ったりしました。また、様々なジャンルのクイズが出題される「トリビアナイト」というゲームに初挑戦しました。ほとんどの問題がアメリカに関連するものだったので、答えることはなかなかできませんでしたが、「日本の通貨の単位は?」という問題が出て、その時は活躍することができました。クリスマスイブとクリスマスには教会に行き、家でクリスマスソングディナーを食べました。友人の家族は楽器を演奏することや歌を歌うことが好きで、家でもクリスマスソングを歌っていました。私も歌うことが好きで、ピアノも弾くことができたので、一緒に演奏したり、歌ったりして楽しい時間を過ごしました。


家の近くにある川でカヤックをしているときの写真です

クリスマスツリーの下にプレゼントが置いてあります

 次にニューヨークに行きました。ビショップス大学に留学中の山口県立大学の学生と一緒に、タイムズスクエアで年越しする予定を立てていたので、そこで合流しました。6日間の中で、博物館やCentral Park、musicalなど様々な場所に行きました。


年越しの時のTimes Squareの様子です

ブルックリン橋から撮った写真です

Central Parkの景色です

終わりに

 友人との繋がりがあったおかげで、充実した冬休みを過ごすことができました。それも、これまでの留学生活の中で様々な人とのネットワークを持っていたからこそだと思います。英語での会話は、日常会話ならスムーズに話せるようになりましたが、専門的なことになると詰まってしまったり、まだ発言できなかったりする時があります。留学期間も半分を切りました。これから新たな授業が始まり、新しい環境になりますが、自分から行動して、より多くの繋がりを広げていきます。