センター大学(2018年度交換留学生)国際文化学科3年 田中夕莉子 <2号 2018年11~12月>


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はじめに

 冬休みが終わり、留学生活も残り半分となりました。今は、センタータームで約3週間、毎日3時間1つの授業を受けています。センタータームについては次の報告で詳しく述べ、今回は、サンクスギビングブレークと学期末テスト、冬休みについて報告します。

Thanksgiving Break

 期末テストの2週間前に5日間の休みがありました。この期間はサンクスギビングと呼ばれ、日本の正月のような大きな休みです。学校はもちろん仕事が休みの人も多く、家族みんなが集まり、サンクスギビング料理を楽しみます。私は、ホストファミリーのお宅にお邪魔し、たくさんの料理をごちそうになりました。5家族が1つの家に集まって、大人10人、子ども8人の大家族とすごくにぎやかで楽しい時間を過ごしました。また、七面鳥やハム、コーン、マッシュドポテト、パンプキンパイ、アップルパイにピーカンパイとたくさんのサンクスギビング料理をお腹いっぱい食べました。そして、次の日には、みんなでハイキングに行きました。頂上にたどり着いた達成感と景色がすごくきれいだったのを今でも覚えています。その日のディナーは前の日の残り物を持ち寄って食べるのが伝統なようで、前日と同じくたくさんの料理を楽しみました。

Final Exam

 学期末テストの話をする前に、その前の1週間について報告します。この週はHell Weekと言われ、Finalの週よりもきつい1週間だとされます。本当にその通りで、Finalの週より忙しく過ごしました。中国語の授業では、Skit(2人ペア、1人15文の会話を作り、覚えて発表する)や先生と1対1のインタビューテストがありました。ダンスの授業では簡単な試験がありました。テストの内容としては、いくつかのダンスのフレーズを踊り、その踊りをビデオに撮ります。そして、そのビデオを見て、自分がうまくできているところ、できていないところ、また中間試験の時のビデオとの比較などを簡単に書いたものを提出しました。コーラスの授業では最後に近くの教会でコンサートを行いました。私はレポートの課題がありませんでしたが、周りの学生の中には40ページにもなるレポートを書かないといけない人もいて、図書館では多くの学生が勉強していました。この週は、学生のためにホットチョコレートやスモアなどのサービスもありました。
 学期末テストは中国語、経済のテスト、クリエイティブライティングの発表がありました。中国語は今までの内容すべてが範囲でしたが、中間テストとほぼ同じ形式のテストでした。時間もそんなにかからず、比較的簡単なテストだったと思います。経済のテストも今までの内容すべてが範囲でした。試験時間は3時間で、グラフを描く問題、データを使った計算問題、選択問題などがありました。問題数が多く、途中で何度も集中力が切れてしまいましたが、時間内に終わることができました。クリエイティブライティングの最終課題は1人5分で今まで作った作品を発表するのと、自分の作品をまとめたポートフォリオの提出でした。

Winter Break

 冬休みの間は基本的に寮で過ごしました。留学生や運動部で試合がある人などは申請を出して冬休みの間に寮に残ることができます。ほとんどの学生が帰省するため、キャンパス内はすごく静かでした。大体20人ぐらいの学生が寮に残っていたと思います。私は参加していませんが、休みの間に学生のためのイベントもありました。そのイベントの中には、映画館に行くもの、レキシントンのモールやアジアンマーケットに行くもの、みんなでスポーツをするものもありました。これは、冬休みの間だけではありませんが、毎週土曜日にウォルマートという大型スーパーに行けるシャトルバスもありました。そこで食材を購入し、ルームメイトの調理器具を借りて自炊して生活しました。ちなみにルームメイトはベトナムに帰っていたので、冬休みの間はほぼ一人暮らしをしているようでした。ご飯は、中国人の友人も寮に残っていて、一緒に料理をしました。味付けはほとんど醤油のみでしたが、すごくおいしいものができて、醤油は万能調味料だと気づきました。また、使えるキッチンが限られていたので、食材や調理器具を運ぶのが少し億劫でしたが、外食よりもお金を節約できました。
 冬休みが始まってすぐ、以前、山口県立大学にいらっしゃったシャルコフ先生が日本人会に招待してくれて、鍋パーティーをしました。秋休みに続き2回目の集まりで、みんなで鍋を囲んで食べて、日本に帰っている感覚になりました。また、冬休みの中旬にも、私と同じく寮に残っていたガーナ出身の学生と共にシャルコフ先生の家にお邪魔し、お好み焼きを食べました。豚肉が食べられないその子に合わせて牛肉と海老が入ったお好み焼きになっていました。また、ガーナでは猫は食べものであること、ドレッドヘアを作るのに7時間かかることなど新しいことをたくさん知ることができました。
 クリスマスはホストファミリーと一緒に過ごしました。クリスマスイブはホストファミリーがクッキーを作って、近所に配りに行くのに同行しました。近所を歩くとみんなお互いに挨拶していてとても温かい気持ちになりました。クリスマス当日の朝は、子どもたちとツリーの下のプレゼントを開けました。私のプレゼントまで用意してくれていて、本当にうれしかったです。子どもたちがとっても楽しそうに次々とプレゼントを開けていて、私も幸せな気持ちになりました。クリスマスは朝食と夕食はしっかり食べ、お昼はおつまみ程度に済ませるのが恒例になっているそうです。

クリスマスプレゼントのパジャマを着たホストブラザーたち

ホストブラザー達とクッキーにデコレーションしました。

 年末年始はニューヨークで過ごしました。ニューヨークに行くというとすごく寒いから防寒対策をしっかりした方がよいと言われましたが、今年は例年より暖かく、そこまで寒くなかったように感じました。ただ、大みそかの日に雨が降って濡れながら迎えた新年はものすごく寒かったです。年越しと同時にあがる花火をブルックリン橋から見ることができました。自由の女神の近くであがる花火だったのでブルックリン橋からはとても小さいものでしたが、見ることができて良かったです。

ニューヨークに行く目的の1つだったカナダ留学組との合流ができました。

おわりに

 留学中、本当にホストファミリー、先生方、そして友人とたくさんの人にとてもお世話になっていると感じます。留学生活が残り半分を切った今、その人たちへの感謝を忘れず、残りの限られた留学生活を後悔のないように過ごしたいと改めて思っています。