ビショップス大学 国際文化学科3年 三上詩歩 <1号 2019年9~10月>

はじめに

 9月1日にビショップス大学に到着し、3か月目を迎えました。山口県立大学とはガラッと違う環境で、色んな国からきた学生と接する日々は、毎日が新鮮です。この報告書では、私が感じたことや経験したことをまとめていきます。ビショップス大学に興味があったり、実際に留学する学生にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。

出国まで

 留学に行くまでに私が行った準備について、ビショップス大学とのやり取りと必要書類の準備に分けて述べます。
 最初にビショップス大学と連絡を取ったのは4月の上旬で、自分の情報を学校のポータルサイトに登録しました。その次の月に、授業の希望や寮の希望を申請しました。寮は早めに希望を出しておくことをオススメしますが、授業は実際に受けてみてから変えることができます。
 次に必要書類についてです。カナダへの留学にはCAQとstudy permit の取得が必要です。CAQはケベック州に滞在するためのビザです。これはウエブで登録できます。登録方法は検索したら丁寧に説明されたサイトがあったので、それを参考にしました。登録後は2週間から1か月で承認が下り、登録住所に届きます。次にstudy permit についてです。この登録には様々な書類が必要です。CAQの承認メールや入学許可書、パスポート、残高証明書などの提出を求められました。また、2019年から規定が変わり、バイオメトリクス登録と言って指紋を登録しなければいけなくなりました。東京にしかカナダ大使館が無いので、東京に行かなければいけません。なので、時間に余裕を持って取得すべきだと思います。航空券も出来るだけ早めに取ると安く買えます。私は帰国する日を決めて往路も買いましたが、オープンチケット(帰国日を変更できる)もあるので自分に合ったものを購入すると良いと思います。私は価格を抑える為にトランジットのある航空券を買いましたが、トランジットのある場合、その国のビザの取得も必要になるので注意が必要です。

新入生オリエンテーション

 ビショップス大学ではオリエンテーションウィークはO-week,フロッシュウィークと呼ばれていてとっても賑やかな1週間です。初日に自分で所属したいチームを選びました。私は"Purple Trojans"という山口県立大学に留学していたAlyaさんがリーダーをしていたチームに入りました。学部も出身も関係なくチームに入るので、多くの学生と友人になることができます。


チームリーダー達が自分たちのチームをアピールします。とってもハイテンションです。

 私が特に印象に残っているのは、field dayといってチーム対抗でお題をクリアしていくイベントです。泥にスライディングしたり、体にペイントしたり、オイルまみれのブルーシートの上で綱引きしたりと笑いの絶えないイベントでした。


field dayの写真です。Tシャツもズボンも泥々になりました。

チームのきずなを深めるためのチームビルディングで友人と撮った写真です。

寮、食事について

 寮は、pollackという寮に住んでいます。部屋は1人部屋もしくは2人部屋で、バスルーム、トイレは同じ階の学生達で共有です。1番古い建物ですが、図書館や教室がとても近いので勉強するのにとてもいい環境だと思います。


図書館はとても綺麗で、中にカフェもあるので勉強のやる気が出ます。

 食事は、dowiesという学校の食堂で食べています。Flexible meal planに登録して、1日に何回でも利用できるのでとても便利です。また、寮に住んでいる学生の多くが利用しているので、出会いの場の1つになっています。実際に、今仲良くしている友人の多くもそこで出会いました。ついつい話が弾んで、長時間滞在してしまうこともあります。

授業について

 私がこの学期に取っている授業を紹介します。ビショップス大学にはESLといって英語が第二言語の学生向けの授業があるのが特徴です。基本的に1つの授業は週に2回あって、3単位分あります。今学期は4つの授業を履修しています。

CDC 100 Introduction to Communications Theory and Practical
 人や集団、社会の関わり合いについての基礎を勉強しています。よりよい関わり合いをする為の、手法や影響などについての分析を学んでいます。言語や文化と深い関わりがあるのでとても興味深いです。進むペースは比較的速く、専門用語もあるので予習復習は欠かせません。教授がとてもやさしい方で、質問をしたらとても丁寧に答えてくれます。先生の話は面白く、学生も活発に発言できる授業なので、毎回の授業の参加が楽しいです。

ESL131 Business English
 ビジネスで英語を使う上でのマナーや常識を学んでいます。自己紹介からメールの書き方や電話対応まで色々なシチュエーションでの対応を学びます。なかなかビジネスの場面を想定して学べる機会はないので、ためになります。学んだ後には必ず、ミニテストをしたりペアワークをするのでわからないところをはっきりさせることができます。

ESL126 Oral Discourse
 主にプレゼンテーションを基に発音の矯正をしたり、口語的なイディオムを学ぶ授業です。先生はlとr、thといった日本人に難しい発音に着目してプレゼンを聞き、プレゼン後に指摘してくれます。先生も学生も気さくで温かい雰囲気の授業です。特に、学生同士はとても仲が良く、授業外でもみんなでお寿司を食べに行ったりもしました。

FRE100 French I
 ケベック州は大学を一歩出るとフランス語圏ということで、フランス語の授業を取りました。この授業ではフランス語の基礎を学びます。1週間の内、1回は聴講でもう1回はグループワークを通じて理解を深めます。みんなスタート地点は一緒なので教え合いながら進められ、生き生きと学ぶことができます。フランス出身の友人の会話や、街で見かけた単語や表現が理解できた時はとても嬉しくなります。

 10月はmid term期間で、大体の授業は中間テストがあります。それが終わると、12月にfinal testがあります。勉強は大変ですが、テストの後の達成感は大きいです。

休日の過ごし方

 休日は、シャーブルックのショッピングモールで買い物をしたり、ジムに行ったり、勉強したりなど、自由に過ごしています。友人がモントリオールに連れて行ってくれたり、イベントに連れていってくれることもあります。大学から出ているバスや友人の車、乗り合いタクシー等で移動しています。これまでにお化け屋敷やショッピングモール、ボストンなどに行きました。また、学校のイベントもたくさんあるので、積極的に参加しています。(スポーツ観戦やプロジェクションマッピングなど)

Sherbrookeの街並み 最初の休みの日には山口県立大学に留学していたSamさんが案内してくれました。


Climate Marchの様子。学生の熱心さに驚きました。

これは、おにぎりパーティーでの写真です。おにぎりアクションというYPUTFTとして行った活動をビショップス大学でも行いました。TAの坂さんの呼びかけのおかげで、多くの学生が参加してくれました。当日はおにぎり、から揚げ、卵焼き、みそ汁を作りました。

終わりに

 この2か月は、予習・復習で手一杯になることが多かったですが、遊ぶと決めたときは全力で楽しめているので、とても充実した毎日です。  また、友人を作る中で、様々な考え方や価値観に触れることは、とても楽しく新鮮です。日本人同士でさえも、毎日いろんな発見があります。友人や新しい経験に日々感化されながら、常に目標を持って学校生活を送れています。この気持ちを忘れずに、残りの期間も色々なことに挑戦していきたいです。