ビショップス大学 国際文化学科4年 有吉理紗 <最終号>

はじめに

 あっという間に最終号の体験記を書く時期がやってきました。コロナウイルスの感染が世界に広まり、予期せぬ緊急帰国。もちろん、帰国が1ヶ月も早まって、友人と過ごす時間が減ってしまったことはとっても悲しいです。しかし、意外にも清々しい気持ちで帰国できたこともあり、「7ヶ月間、1日1日を大切に、全力で過ごせてたんだな」と実感できました。今回のレポートでは、1)授業について2)思い出の写真3)留学で成長したことを紹介します。

履修授業(Final Exam)

 履修授業は3号の体験記で紹介した通りです。Final examに向けて勉強をしていましたが、コロナの影響で3月中旬から全てオンライン授業に切り替わってしまいました。このような状況でどのように授業を進めたかを紹介します。

AGR100 / Introduction to sustainable Agriculture and food system
 Final examはグループレポート(8000words~10000words)と、それを元にした15分間のプレゼンテーション、筆記テストの予定でした。5人グループで、私たちの班は、「メープル産業が社会・経済・環境に与える影響」について書きました。プロジェクト完成前に帰国しなければならなかったので、メンバーとスカイプで打ち合わせをしながら完成させました。筆記テストは6つの論述問題でした。
 ちなみに、この授業を履修している学生はほぼ全員agriculture専攻の学生で、授業についていくのがハードでした。このため、プレゼン1ヶ月以上前から、準備に取り組んでいました。

SOC298 /social problems
 この授業も、グループで好きなトピックを選んでプレゼンテーション+レポート提出、筆記テストの予定でしたが、オンライン授業になったことで、レポートと筆記テストに変更になりました。

ESL211 / Advanced Communicative skills
 プレゼンテーションと筆記テストの予定でしたが、プレゼンがなくなりました。当初は、個人個人が、小説に出てきた主人公を分析し、発展させていくプレゼンをする予定でした。

EWP099 /English Writing Proficiency
 毎回のチュートリアルでミニレポートを書いていました。Final examは好きなトピックを5つほどの候補から選び、500wordsでレポートを書きました。今まで習った文法やレポートの書き方を存分に使って書くことができました。

 緊急事態だったので例年のように普通に授業を受けたりプレゼンをしたりできず、残念でしたが、帰国後にオンライン授業を通して最後までやりきることができました。前期も後期もESLと専門的な授業のどちらも履修しましたが、日本とは全く違う授業スタイルで毎回の授業がとても新鮮で刺激的でした。特に、前期に履修したcommunicationの授業が大好きで、毎回ワクワクしながら授業に行っていました!おすすめなので興味がある方はぜひ!

TOEIC試験

 3月の頭に、TOEICを受けに行きました。Montreal - YMCA International Schoolで受けることができました。テストの形式は、日本と同じです。日本円で1万円弱の受験料なので、日本で受験するよりとっても高いです。しかし、留学終盤で英語力の向上を感じられて受験した甲斐がありました。また、4年で卒業したい人は、就職活動でTOEICの点を書くことが多いので3月に受けることをオススメします。

思い出


コロナウイルスの影響で、外出を控えるようにという指示が出たので、部屋でtea partyをした時の写真です。2人もフランスとアメリカからの留学生なので私たちと同時期に帰国しました

大好きな2人と最後のお別れの時にとった写真です。右の女性は向かいの部屋に住んでいた子で、最初から最後まで仲良くしてくれました。私にとってはお姉ちゃんのような存在です!

出国前日、学食も1人に対して1つのテーブル ではないと食べてはいけない状況でしたが、皆で食事を共にしました。叫ばないと会話ができない悲しい状況でしたが、良い思い出です。

友人が描いてくれた似顔絵です。家に行ってご飯を食べたり、カラオケに行ったり、中国の新年を祝ったり・・・彼女ともたくさんの思い出があります。

リーディングウィークが終わって、モントリオールでTOEICを受けた時に行ったカフェ。モントリオールにはたくさんカフェがあるので美味しいところ見つけてみてください

成長したこと

行動力
 わからない・できないで諦めず、その中でできることを考え、積極的に行動できるようになったと思います。例えば、「Agricultureのクラスでもっと積極的に発言したい」という思いで、友人にお願いして、-30度の大雪の中、地域のマーケットに調査にも行きました。


優しい店員さんが調査に協力してくれました。おかげで授業に積極的に参加できるようになりました。

自分は自分!
 良い意味で、人の目を気にしなくなったと思います。カナダで出会った学生の多くが、自分の生き方や考え方を表現していました。人と"違う"ことに対して抵抗がなくなり、逆に楽しめるようになったと思います。

自分のやりたいことを見つけられる
 私は、留学前特に将来の夢がありませんでしたが、留学中にたくさんの経験をし、自分が好きなことを見つけられました。「就活の時期と交換留学がかぶるのが不安」と思う方も多いと思いますが、逆にカナダにいたからこそ、ここに入社したい!と思える企業を見つけられたのかなと思います。たくさんの夢、やりたいことが見つかりました。

 3つ成長したことを上げてみました。英語力向上のために留学に行くことはもちろん大切ですが、それ以上に人として成長できる大切な機会だと思います。

終わりに

 私は、高校3年生で県大のオープンキャンパスで、カナダに交換留学に行った先輩と出会い、たくさんお話を聞く中で「自分も留学に行って、この人みたいにキラキラしたい!」と思い、県大に入学しました。お蔭様で、私の夢の一つを叶えることができました。
 カナダに行かないと出会えることはなかったであろう、世界各国からの友人に出会えて、とても幸せです。いつかお金をためてみんなに会いに行きたいです。
 自分の夢を叶えられたのも、成長できたのも、いつも背中を押してくれた家族、辛い時に支えてくれた友人のおかげです。支えてくれたみんなに恩返しできるようにこれからも成長し続けたいです。
 体験記を読んでくださった皆さんが、留学に興味を持ってくれたり、頑張ろうと思ってくれるととても嬉しいです。ありがとうございました。