ビショップス大学 国際文化学科3年 有吉理紗 <1号 2019年9~10月>

はじめに


 ビショップス大学での学生生活が始まり、2か月が経ちました。大変なことも楽しいこともたくさんあり、濃く、刺激的な日々を送っています。「冬は腰の上まで雪が積もるよ!」と教えてくれる現地の友人の言葉で、本格的な冬に怯える毎日ですが、今のところ比較的過ごしやすい気候の中、冬支度を着々と進めています。

準備

 留学の準備は想像の何倍も大変なので、計画的に、余裕を持って進めていくことをお勧めします。私が実際にどのような流れで行ったのかをできるだけわかりやすく書くので、ぜひ参考にして、準備計画を立ててみてください。

4月
・ビショップス大学からMYBU(YPUポータルのようなもの)のログインナンバーが送られて来ます。このMYBUの中に、私たちがビショップス大学に行くまでにやるべきステップが書かれています。

5月

・入学許可証がビショップス大学から家に届く
 入学許可証はこれから進める様々な申請の中で必要なので、とりあえずこれが届くのを待ちます。

・寮の希望を出す

・CAQの申請
 ケベック州に滞在する場合、VISAを発行する前に、CAQを取得する必要があります。まず、オンラインで申請し、プリントアウトした書類を入学許可証などと一緒に郵送します。私たちは、3週間後に結果が家に送られて来ました。

6月

・航空券の予約
 オンラインで往復分予約し、19万円ほどでした。

・VISA申請
 CAQの許可が降りたら、いよいよVISAの取得に進みます。オンラインで様々なフォームの記入をします。

7月

・寮決定
 deposit(保証金)を払う必要があります。

・バイオメトリクス
 2019年からカナダに入国する際に指紋の認証が必要になったそうです。そのため、VISA申請後に届く指示メールを持って、東京にあるカナダVISA申請センターというところに行き、バイオメトリクスを取得しました。(1週間ほどで許可が下りました)

 様々な書類の申請を進めて行く中で、必ず問題が起きます。特にVISA申請は複雑で、申請してから許可が下りるまでに時間がかかるので、一緒にビショップス大学へ留学するメンバー間で情報共有しながら、早めに取り掛かることをお勧めします。

出国-入寮

 書類申請も無事終わり、8か月間の留学生活のための爆買い、パッキングをして、いよいよ出国です。山口部空港に着き、家族とお別れをして、いよいよ出発!と思っていた時に事件が起きました。私たちが予約したフライトは、アメリカでトランジットがあったのですが、私たちはアメリカに入国するために必要なESTAを取っておらず、それがないと羽田空港-アメリカのフライトに乗れないと言われました。私たちは羽田空港を出るまでの3時間でESTAの許可が下りることを信じ、とりあえず山口宇部空港から搭乗した飛行機の中で必死にESTAの申請をしました。奇跡的に、2時間弱でESTAの申請許可が下り、無事に出国できましたが、本当に恐怖体験でした。もし、トランジットありの航空券を取るなら、気を付けてください!
 モントリオールの空港からビショップスまではバスで移動しました。寮に着いてからは、RA(Residence Assistant)という寮のリーダーが迎えてくれて、自分たちの部屋に入れます。

寮生活

 私はPollackという寮に住んでいます。寮は全部で7棟あり、出国前にメールで第5希望まで送ります。Abbottやkuehnerという新しく、綺麗な寮を希望したのですが、第4希望のPollackになりました。 少し古い寮ですが、学校の真ん中に位置していて、図書館が隣にあり、比較的快適な毎日です。三上さんがルームメイトで、お互いの生活に干渉せず、気も遣わなくて良いので、ストレスフリーな生活を送っています。(バスルームが綺麗ではないところは少しストレスですが。)
 食事は、3食食堂で食べています。野菜、ジャンクフード、デザートまで基本的になんでも揃っていて、私は大好きです。



 ジャンクフードを食べる日と、ヘルシーなものを食べる日のメリハリをつけて、太らないように気をつけています!また、美味しいものをたくさん食べたいため、定期的にジムにも通っています。

オリエンテーションウィーク

 大学に着いた翌日から、オリエンテーションウィークに参加しました。オリエンテーションウィークは新入生が学校生活に慣れるために1週間かけて行われます。自分の好きなチームを選び、1週間そのチームメイトとともに生活します。チームごとに雰囲気やお酒を飲む量、所属する人の雰囲気が全く違うので、自分にあった、楽しめそうなチームを選ぶことをお勧めします。私が選んだ理由は、リーダーと話してみて波長があったからです。真面目に学校案内をするのは1日程度で、残りの日は、昼は泥まみれになって遊んだり、催眠術のエンターテイメントを見たりして、夜はパーティー!という楽しい1週間でした。


念願のフェイスペイントをしてnight concertへ

授業

 私が秋学期に履修している授業は、以下の4つです。

ESL126 Oral Discourse I
 プレゼンテーションの手法を学ぶ授業です。今学期に5回プレゼンテーションをするのですが、毎回少し変わったお題が出されます。例えば、最近は「外国人の彼氏をどのように親に紹介するか」というテーマで5分ほどプレゼンテーションをしました。どのようにすれば人を惹きつけるプレゼンテーションができるのか、また、その中で発音も正してくれるので、スピーキング力を伸ばすことができます。

ESL131 Business English
 ビジネスシーンで必要なマナーを学びます。挨拶の仕方、メールの作成方法、お客様対応など、実践的に活かせる知識を身につけることができます。

CDC100 Introduction to Communication Theory and Practice
  今期とった授業で一番好きな授業です。文化や違う価値観を超えてどのようにコミュニケーションをしていけば良いのか、SNSの発達がコミュニケーション方法をどのように変えて来たのかなどを学びます。500ページある教科書を今学期だけで終わらせるため、リーディングの量がとても多いですが、内容が面白いため苦痛に思わず頑張れています。

PSY101 Introduction to Psychology I: Basic process
  心理学の授業で、人の体の作りや睡眠など幅広く学べる授業です。毎回日本語でもよく分からない単語がたくさん出てくるので難しいですが、山口県立大学ではなかなか学ぶことができなかったことも学べるのでとても興味深いです。

 履修期間中はどの授業にも参加することができます。いろんな授業に参加して、自分の興味のある分野を学べる授業を探してみてください。

休日の過ごし方

 週末はお出かけしたり、旅行に行ったり、勉強したり、美味しいものを食べたり、ここでしかできない色んな経験をしました。


シャーブルックで食べたナチョス&ビールの飲み比べ。

図書館にこもって1日中勉強した日も。図書館のカフェにあるコーヒーで気分を上げています。


Climate Marchの様子。

念願のスカイダイビング!

シャーブルックのダウンタウン。大学からバスで20分くらいの場所にあります。この通りには、ラーメンショップや、チョコレートショップ、カフェなど様々なお店が並んでいます。

 他にも、ボストンキャリアフォーラムという、留学生のための就活イベントに参加するために、ボストンに行きました。将来の視野が格段に広がり、そのために今できることは何なのかを考えることができたイベントで、本当に行って良かったと思っています。もし、ボスキャリに興味があれば、出国前から準備を始めることをお勧めします。(企業研究やレジュメ作成など)
 また、モントリオールに旅行に行ったり、ハロウィーンにはオバケ屋敷に行ったり、Japanese Partyを開催したり...ここには書ききれないくらいたくさんの経験をしました。

終わりに

 日本にいる時とは全く違った環境で過ごした2か月間、時差ボケで身体がしんどかったり、文化の違いに戸惑ったりしたこともありました。しかし、一歩寮を出れば世界中の国からの留学生と出会えます。「How are you?」から始まる他愛のない会話や、お互いの国のことを教え合う時間が本当に楽しいです。残りの時間も、ここでしかできないことにたくさん挑戦していきたいです。