ビショップス大学(2018年度日本語TA)国際文化学科4年 松尾彩花 <3号 2019年1~2月>


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はじめに

 今回は授業内容、授業で実践できていること・できていないこと、日本食パーティー、カルチャーショック、休日の過ごし方について述べていきます。

授業内容

 今学期の授業はJSE102(げんきⅠ)、JSE202(げんきⅡ)、JSE302、JSE303があり、秋学期と同じように進めています。今年から新しく言語学のJSE303の授業が始まりました。この授業はTAが実際に教えることはなく、出欠や先生から模範解答をもらい宿題の採点をしています。
 JSE102では「てform」が引き続き出てきて、JSE202では受け身や使役などのより日本語らしい表現に入りました。JSE302では新しく小説『西の魔女が死んだ』を読み始めています。

授業で実践できていること

 学生からわからない単語を聞かれたとき安易に英語を使わないことは、徹底できていると思います。簡単な日本語で説明し、それで理解してもらえたときは学生も理解できた喜びを感じると思います。
 また淡々と教科書のペアワークをこなすのではなく、「この文型を学ぶことで学生たちは実際に何ができるようになるのか」を意識して、より実践的な授業を心がけてきました。そして自分自身、毎回目標をたてて、反省することを徹底しました。
 授業を重ねていく中で、ゲームやタスク的な教材は学ぶ側も教える側も、新鮮味がある方がより活発な授業になるということをひしひしと感じました。毎回そういった教材を用意したいのですが、その日の学習項目によっては教材作りが難しいときもあれば、そうでもないときもあります。最近は色々な教材を見て、それを少しアレンジしてみたり、学生の興味がありそうなトピック(日本に行ったら役立ちそうな情報、アイスホッケーなどの人気なスポーツ、最新の映画や音楽など)などを加えたりしました。

授業でできていないこと

 大まかに分けると「臨機応変に動くこと」「時間管理」「教材を余分に作ること」「先を予測すること」の4つが今の私に不足していると思います。臨機応変さは授業を通して最も必要とされることの一つだと感じています。授業中、停電で急に用意していたパワーポイントが使えなくなったことや予想以上に早くすべての教材を使い終わったこと、難しすぎる教材を作ってしまったことなどがありました。その時にベストな教材が思い浮かんだらそれ以上のことはないのですが、まだそれは難しいです。

日本食パーティー

 先日、日本語の授業を履修している1年生~3年生、授業は履修していないけれど日本に興味のある学生、留学経験がある学生、日本からの交換留学生と一緒に日本食パーティーを開きました。お好み焼き、お寿司、カレーライスを全員で作りました。
 この企画は日本への留学希望者を増やすことを一番の目的として開催しましたが、すでに日本に留学することが決まっている学生にとっては留学経験者や日本人の交換留学生との交流の場にもなっているようでした。せっかく日本に興味がある学生が集まるので、授業ではしないような、でも教育的な要素を取り入れた面白いことをしたいと思っています。残り2か月であと2回は開催できるよう今計画しているところです。

パーティーでの集合写真

晴れた日のビショップス大学

カルチャーショック

 カナダに来てはじめの頃は、カルチャーショックがあまりにも多く、書きたいことが数えきれないほどありました。半年経った今は、生活に慣れてきたからかカルチャーショックを感じることは少ないです。たまにどうしてこの人はこんな振る舞いをするのかと不思議に思うことはありますが、たいていのことはコミュニケーションですぐに解決できました。今は帰国した際に、逆カルチャーショックを受けるだろうなということや、就職活動をスムーズに始められるのだろうかなど不安に感じています。

休日の過ごし方

 最近は寒さが厳しくなってきて、休日は寮やカフェテリアでゆっくり過ごしたり、友人と一緒に日本食を作ったり、映画を観たりして過ごすことが多いです。
 先日はクラスの学生とMount-Bellvueという近くのスキーマウンテンにTobogganというアクティビティをしに行きました。丸い浮き輪のようなものに乗ったまま、エスカレーターのようなもので頂上まで行きます。ゆっくり上っているときに見える夜景がきれいで、Tobogganをする前からこのエスカレーターだけでも充分だと思うくらいでした。頂上に着くと、浮き輪に体をフィットさせて雪山を下ります。想像のつかない方向に予想以上のスピードで進むので、ひたすら叫びながら下りました。ストレス発散にはおすすめです。

カフェテリアでの食事に飽きてきたので手作り日本食は本当においしいです

初めてのToboggan!