青島大学(2018年度交換留学生)国際文化学科3年 西村実央 <最終号>


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期末テストについて

 期末テストは1月14日に「综合课」と「阅读课」、15日に「听说课」と「文化课」がありました。今学期最後のテストで、勉強したすべての範囲から出題されます。テスト前には1週間のテスト勉強期間があり、この間は授業もなく、自由に時間が使えます。テストが終わった後は、基本的に帰国できますが、成績表と证书をもらっておく必要があります。これらは期末テストが終わった次の日から事務室で受け取ることができますが、证书は事前申請の必要があるので、先生に聞いておくといいと思います。

帰国前の重要な手続き

 帰国前にはいくつかの手続きが必要です。私は帰国の数日前に銀行口座と中国で買った携帯電話を解約しました。どちらも解約する際、時間はそんなにかからず、スムーズに手続きが終わりました。
 期末テストが終わった翌日以降に、事務室で成績表と证书を受け取る必要があります。こちらも事務員の方が丁寧に対応してくれましたので、時間がかからずに終わりました。
 そして、帰国の前日には退寮の手続きをします。入寮の際に預かり金として800元支払っていたので、その中から電気代を払いました。私の場合、1年間の電気代は約500元でしたので、残りの約300元は返ってきました。その後、寮の従業員さんに部屋を確認してもらい、異常もなく無事に退寮の手続きが終わりました。

帰国しました

 この季節、青島は非常に寒く、雪もちらついています。皆ダウンを着ており、厚い服装でないと寒さがしのげません。私は飛行機を12月初めに予約し、その日からだんだん帰国の実感が湧いていました。毎日のように会っている友人や先生、お店の従業員さんとの別れが近づいてきているので、残り僅かな青島生活の時間を有意義に使って、周りにいる人々に感謝の気持ちを伝えたいと思いました。期末テスト後、部屋の片づけをして、日本と青島でお世話になっている人にお土産を買いました。お土産を買いに行くときに友人が寒い中ついてきてくれて、買い物を手伝ってくれました。また、この時期になると1人また1人と留学生が帰国していくので、敏行楼のロビーは帰国の手続きをする人で多くなり、外では空港まで送るタクシーが何台か停まり、見送りをしている人がいました。敏行楼は日に日に静かになっていきました。

※友人を見送るたびに寂しくなる

 私は青島で好きなお店がいくつかあり、そこの従業員さんは皆気さくに話しかけてきてくれます。従業員さんとの思い出や「この味を忘れたくない」と思い、許可をもらい最後に写真を撮ってもらいました。


※従業員の方と

 また、帰国前日は友人から様々な贈り物をもらいました。毎日一緒にいたのにわざわざ隠れて準備していてくれたことや手紙の文章を読むと感極まり、何か大切なものを失ったときの空虚な気持ちに似て、喪失感を感じ涙が溢れました。友人と出会えたことに感謝しています。一緒に中国語を勉強している同志だけでなく、お互いの国の文化を尊重し、理解し合い、映画やゲーム、料理などを通じて触れ合いました。また、お互いの言語を教えあい、少し喋ることもできました。私は特に、タイと韓国の友人と一緒にいたのでほぼ毎日のように異文化に出会い、喜怒哀楽を共有することで貴重な経験をしました。帰国当日、私の出航便は時間帯が早く、いつもより早起きしなければいけないのに友人が空港まで一緒に来てくれて、見送りしてくれました。空港にいるとき、最後は泣きたくなかったので気丈に振舞っていましたが、友人の1人が泣き、それを見るとつらくなりましたが、できるだけ笑顔でお別れを言いました。その後、1人になった時に初めてに悲しい感情が襲ってきて、この気持ちは忘れたらいけないと強く自分に言い聞かせ、窓際の席に座り、私の留学生活が終わったと自覚しました。日本に帰ってから携帯を見ると、青島で出会った色々な人から「気を付けて」「無事に着きましたか」というメールが送られてきていて、今の時代は距離があってもすぐにつながることができると思いましたが、そうしたことではなく、青島での思い出はずっと自分の中で生きている気がしました。


※青島空港での写真