青島大学(2018年度交換留学生)国際文化学科3年 西村実央 <5号 2018年11~12月>


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2018年最後の様々なイベント

 11月、12月とあっという間に時が過ぎていきました。授業を受けていても、この授業はあと片手で数えられるくらいしか受ける機会がないのだと留学生活が終わることを実感しています。そのため、一つひとつのイベントが私の青島での良き思い出として、また今後につながるように意識をするようになりました。
 先生も含めクラス全体で昼ご飯を食べに行きました。食事代は文化祭時の出店で得た収益から支払い、差額は先生が出してくれました。そのため学生は無料で中国料理を満喫し、文化祭時に頑張ってよかったと思いました。見たことのない様々な中国料理に躊躇しつつも、中国の食文化を垣間見て、まだまだ知らない味がたくさんあり、帰国前に一つでも多く経験すべきだと感じました。また、いつも一緒にいる同級生だけでなく、日頃あまり話せていない同級生とも長く話す時間が持てたことで、その人を理解し、尊重し、そこから異文化理解につながりました。
 12月25日はクリスマスでしたが、月曜日なので授業がありました。普段どおり授業に行くと、多くのヨーロッパ人は授業に来ていませんでした。ヨーロッパの人々にとってクリスマスイブは1年で一番大事な日であり、大切な人や友人と夜はバーなどに行って時間を過ごします。そのため次の日は疲れて授業に来ない人が多かったです。しかしこれは一つの文化であり、先生も知っていることなので少ない人数でしたが、授業をしました。そして、午後は日頃しない遊びをしようということでボーリング、スケート、夜は内モンゴル料理を食べました。この日は散財しましたが、非日常を味わい、どこに行ってもクリスマスムード一色で青島の街が変わったように感じた1日でした。
 12月28日には国際教育学院迎新年晩会がありました。大学内にある大きなレストランで執り行われ、留学生、先生、大学関係者の方々が一同に集う大きなパーティーでした。留学生が自主的に司会やそれぞれの国の歌や踊りの出し物で場を盛り上げて、食事はクラスごとにテーブルが分けられ食べきれないほどの中国料理がありました。また、クラスの輪を超えて他の留学生とコミュニケーションをとることもでき、あっという間に時間が過ぎていきました。

国際教育学院迎新年晩会での1枚

2019年、中国での新年

 2018年12月31日の夕方、五四広場に行き、この日だけ特別にライトアップされた建物を見ました。12月31日は平日ですが、1月1日は授業はありません。五四広場にはたくさんの人で溢れており、とても賑やかでした。中国ではこの日に餃子を食べる習慣があると聞いていたので私も夜は中国料理と餃子を食べました。そして、夜中は12時まで友人と思い出話をし、一緒に新年を迎えました。その後、1月1日生まれの友人の誕生日会をし、夜遅くまで遊んだことを覚えています。新年明けて初めての食事は大学付近にある一番お世話になっているお店で食事をしたので、店主さんに新年の挨拶が早くできて良かったです。また、友人がサプライズで、日本語で私の名前と新年の挨拶を書いてくれたカードとプレゼントを用意していてくれて、感激しました。
 そして、先生と一緒に餃子を作り、手作りの中国料理を振舞ってもらいました。授業以外で先生との時間を作れたことは中国語の勉強にもなりましたし、様々な話ができて、今学期授業をしてくれたこと、料理を振舞ってくれたこと、それ以上に感謝の気持ちでいっぱいになりました。餃子は皮から作り、見よう見まねで初めて餃子作りを体験しました。お世話になった気持ちとして、果物の盛り合わせを先生にあげたときに喜んでもらえたので良かったです。

友人からもらった新年の挨拶


先生と食事した際の1枚

そろそろ帰国

 何度も言うようですが、時間はあっという間に過ぎていきます。私もそろそろ帰国の準備をしなくてはなりません。そんな中、次の学期も青島で勉強するタイ人の友人が、個人の事情で今学期が終わる前に一時帰国しました。空港まで送っているときに、もうそういう時期かと寂しくなりました。青島での残り少ない時間を有意義に過ごさなければならない、と帰国した後に気づいても遅いので今から悔いのないように留学生活を満喫します。そして、青島での出会いは私にとってとても新鮮なものばかりで彼らに出会えたことに感謝しつつ、一期一会という言葉の重みを感じます。今の私にどれだけ助け舟をくれたか、どれだけ影響を与えてくれたかと改めて意味を理解する機会を持てました。

友人が一時帰国する前日