青島大学(2018年度交換留学生)国際文化学科3年 宮本ももこ <5号 2018年11~12月>


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 寒さと共に年末に近づくにつれて、今年ももう終わりかと思うと、とても早く感じます。しかし、毎日違う1日を積み重ねて、様々な経験を通し、私も少しずつ成長できたと思います。この2か月間はイベントに、試験にと盛りだくさんで忙しくはありましたが、とても充実していました。

青島ビール博物館見学&食事会

 クラスで青島ビール博物館へ行きました。青島ビールの歴史などについて学ぶことができました。博物館見学後に行った宁波料理もとても美味しかったです。

青島の冬

 沖縄育ちの私にとって、青島の冬はとても寒く感じます。また、暖房の使用が始まった時には、空気汚染(PM2.5)度数が200を超え、体調を崩してしまいました。初めは、日本から持ってきた市販薬を飲んでいましたが、状態が回復しなかったため、保険会社に連絡をし、キャッシュレスで受診できる病院(Bellaire Int'l Healthcare)を予約してもらいました。この病院はサービスが良いため、とてもおすすめです。また、この時期中国では、私と同じような症状の流行風邪にかかる人が多く、病院は人が多いため、現地の人々はよく中薬(日本でいう漢方薬)で対応しているようです。比較的安全で効果が出やすいと言われているのは、「请开灵颗粒」,「橘红颗粒」,「六神丸」などで、薬局で安く買うことができます。

中国プロバスケットボール試合観戦「青島VS北京」

 青島大学の体育科の先生にバスケットボールの試合に連れて行ってもらいました。中国でバスケットボールは、男子にとても人気があります。私は小学生の頃からバスケットボールをやっていたこともあり、中国のプロ選手のプレーを見ることができ、とても貴重な体験になりました。

クラスでのクリスマス会

 みんなでお菓子を持ち寄りクリスマス会を開きました。プレゼント交換をしたり、今学期の思い出や帰国後のプランなどを話したりと、とても楽しかったです。

新年晩会

 青島大学国際交流学院で開かれる新年晩会に参加しました。豪華な中華料理や、学生や先生たちのパフォーマンスを楽しみました。私はクラスメイトと共に「再见」という歌を歌い、特別な思い出ができました。

また、先学期に「留动中国」に参加したことが賞され「中華文化の星」賞をもらうことができました。

正月

 中国では旧暦の正月を祝うため、新暦の元旦では、日本のような新年のムードを感じられずにいましたが、友人と共に初日の出を見に行きました。とても綺麗で、新しい1年を迎えられたことに喜びと期待で心も満たされ、この1年も私らしく頑張っていこうと決意を改めました。

曲阜旅行

 2016年の夏に語学文化研修で訪れた、私にとって大切な場所である曲阜へ行きました。語学文化研修の時に知り合った友人は、家に泊めてくれただけでなく、ご家族総出で駅まで迎えに来て、美味しい料理まで準備してくれました。中国人の「好客」おもてなし文化に改めて感動しながらも、2年前の思い出を懐かしみながら、良い時間を過ごしました。
 今回曲阜を訪れて感じたのは、2年前の私の目から見えていた曲阜(町、人、中華料理、文化、歴史、日中関係等)と、今の私の目に映るものはすべて違っていて、以前は本当に狭い範囲しか見えていなかったことに気づきました。今なら、地域ごとの小さな違いや文化、人々の暮らし方に気付くことができ、広い視野と自分のものさしで中国文化に向き合うことができます。また、たくさんの人々との出会いを通し、今の私なら、どの国の人ともより良い心の交流ができると自信が持てるようになりました。
 何事も一度初心に帰って、自分自身を見つめることは大切だと思います。今回曲阜をもう一度訪れることができて本当に良かったです。

終わりに

 もう少しでこの留学生活が終わってしまうと思うととても寂しく感じますが、毎日を大切に、悔いの無いよう、楽しんでいきたいです。