青島大学(2018年度交換留学生)国際文化学科3年 市木陽 <最終号>


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はじめに

 ついこの間始まったように感じられる留学もとうとう終わりを迎えました。1年間の留学生活は楽しいことばかりではなく、困難に直面することも多々ありましたが、総じて私を成長させてくれた良い経験となりました。

最後の授業

 1月6日が最後の授業でした。最後の授業では、クラスメイトみんなでお互いにメッセージを書き合いました。私のクラスはクラスメイトと先生の距離が近く、とても雰囲気の良いクラスでした。そんなクラスで半年間、クラスメイトと切磋琢磨し合いながら学んだことで、私の語学力はさらに向上したように感じます。学習面はもちろん、生活面においてもサポートしてくれた先生やいつも温かく迎え入れてくれたクラスメイトに感謝の気持ちでいっぱいです。

クラスメイトからのメッセージ

黒板に寄せ書き

 授業が終わった次の日から、1週間の復習休みに入ります。この期間で旅行する人も多いですが、私は青島での生活も残り僅かなので、青島で普段通り過ごしました。1週間後にテストを受け、成績表と終了証、シラバスをグローバルオフィスで受け取り、帰国しました。

おわりに

 この1年間の留学で、私が培ったものは大きいです。中国という知らない土地に行き、日本語が通じない、誰も頼れる人がいない状況の中で初めて困難に直面した時、何もできない自分がいて、私は無力な人間だと痛烈に気づかされました。その時、色々なことに挑戦し、自分をもっと成長させたいという気持ちが強くなり、今まで以上に真剣に中国語の学習に取り組み、積極的に人とコミュニケーションをとろうと努力するようになりました。その結果、自分自身の語学力やコミュニケーション能力、自力で問題を解決していく力が向上していることをしっかりと実感できるようになりました。約1年間の中国での生活は楽しいこともたくさんありましたが、むしろ困難に感じることの方が多かったように感じます。生活していく中で中国社会の理不尽さに憤りを感じることや毎日が新しい経験の連続でストレスを抱えることもありました。しかし、そんな時に声を掛けてくれたり、ご飯を一緒に食べてくれたり、相談に乗ってくれたりした、そんな信頼できる友人のおかげで、困難に感じることも楽しい経験に変えることができました。
 実際に中国で生活することで、中国文化、社会、国民性、歴史など多角的に中国について学び、理解を深めることができました。また、社会制度や文化的背景の異なる人々との交流を通して、人とコミュニケーションをとることは決して簡単なことではないと強く実感するとともに、より良いコミュニケーションをとり、より良い関係を築き上げるにはどうしたらいいのか考える良い機会にもなりました。このように、課題に直面する度に、効果的な解決方法を深く考え、試行錯誤しながら課題を解決していく力も身に付けることができました。留学生活の中の全ての経験が今の私に繋がっており、この留学を通して培った力や経験は、今後困難に直面した時、必ず私を支えてくれると思います。語学力以上に学んだものは多くあり、留学を通して多くの貴重な経験を積むことができました。これから、さらなる語学力の向上を目指すとともに、この経験を今後に生かしていきたいと思います。私の留学を支えてくれた家族や大学、先生方に心から感謝しています。

青島大学から見える夕日