青島大学(2018年度交換留学生)国際文化学科3年 市木陽 <5号 2018年11~12月>

 今学期も終盤に入り、留学生活もあと残り少しとなりました。11月から12月にかけて、青島は日に日に寒くなり、雪が降る日も多々ありました。この2か月は祝日や冬休みのようなまとまった休みはないため、体調を崩したり、ストレスが溜まったりしやすいようです。この時期は、特に体調の管理に気を付けながら生活することが大切です。

朝市

 青島では、朝市や夜市など多くの市場が開かれています。その中で私は朝市に行ってみました。毎週土日午前6時~午前8時の間に、宿舎から徒歩5~10分ほどで着く「辛家庄北山公園」の周辺の通りで開催されています。青島でとれた水産物や農産物、畜産物、加工品、衣料品など多種多様なものが売られており、非常に安く購入できます。 早朝にもかかわらず人はとても多く、賑わっていました。大量に購入する現地の人も多く、ここに住む人にとって朝市はより良い生活を送るために欠かせないものであるように感じました。また、生産者と消費者のコミュニケーションが頻繁に行われており、生産者にとっても消費者とのつながりが持てる貴重な機会となっているように感じました。

朝市の様子

おすすめのお店・料理

 青島にあるお店の料理はとても美味しく、頻繁に友人と食事に行きます。友人やクラスメイトなどと交流する上で一緒に食事をするというのは、親睦を深めるのに簡単かつ効果的な方法であると思います。初めて青島に来た時は、食事するお店も何が美味しいかも全く分からず、注文に困ったことを覚えています。これから青島大学に留学する方が「美味しいお店を知っているけど、一緒に食べに行かない?」などと声を掛け、より多くの留学生と交流できるように、私のお気に入りのお店、料理を紹介します。これは個人的な意見ですが、これから青島大学に留学する方にとって友人やクラスメイトとの話題やお店の選択肢の引き出しの一つになればいいなと思います。  一つ目は、敏行楼の裏の道路である宁德路を道なりにずっと行き、つき当たりを左に曲がったところにある「云南菜馆」というお店です。お店の名前の通り、雲南省の料理です。このお店でよく注文する料理は、西红柿鸡蛋、鱼香肉丝、蛤蜊鸡、练乳小馒头です。
 二つ目は、青島大学東院の門から出て、目の前の横断歩道を渡って左に曲がり、香港东路を道なりに進むと見えてくる「红辣椒私房菜馆」というお店です。このお店でよく注文するのは、宫保鸡丁と虾仁肉碎杏鲍菇です。

一つ目紹介

二つ目紹介

 三つ目は、敏行楼の裏の道路の宁德路沿いにある「驴肉火烧」というお店です。このお店の米线はとても美味しいです。値段も安く、宿舎から近いので、授業終わりによく行きます。このお店の糖醋鸡柳も美味しいです。
 その他に、麻辣烫、麻辣香锅、黄焖鸡なども私のお気に入りの料理です。中国には美味しい料理が多くありますが、その中でも中国人の食文化において広く知られている「火锅」は中国に来たら食べてみてほしい料理の一つです。

三つ目紹介

火锅

 中国料理は歴史や地理、環境などを背景に様々な知恵を巡らせて生まれた料理です。世界を代表する中国料理の奥は深く、とても興味深いと感じます。

青島での年末年始

 中国では、正月は旧暦で数えるため、年末年始を日本のように盛大に祝う習慣はなく、1月1日だけ祝日となります。私は年末年始を海外で過ごすのは初めてでしたが、あんなにも味気の無いお正月を過ごしたのも初めてでした。 31日には、日本から持ってきていたインスタントのそばを年越しそばとして食べ、1日には、友人とご飯を食べに行くなどいつも通りの生活を送りました。青島の海沿いは華やかにライトアップされており、唯一2019年になった盛り上がりのようなものを感じました。
 中国での年末年始は、良い意味でも悪い意味でも中国の文化を強く感じることのできる時間となりました。また、私の人生の中で年末年始を海外で過ごすことは、とても貴重な経験であると感じました。

青島の元旦

 1月初めには授業も終わり、青島での留学生活も残すところあとわずかです。残りの日々を学びに遊びに両立させながら過ごし、一日一日を大切に、有意義なものにしていきたいと思います。

青島大学からの風景