青島大学(2018年度交換留学生)国際文化学科3年 市木陽<1号 2018年3~4月>


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 青島に来て、早くも2か月が経過しました。青島での生活にも慣れ、毎日がとても充実しています。今回は、入寮手続きや入学手続き、外国人居留許可申請の手続き、銀行口座開設の手続きなどについて報告します。

青島市について

 青島大学のある青島市は、中国東部の山東省にあります。多くの高層ビルや公園があり、黄海に面するビーチを有する中国の主要な港湾都市の一つです。また、都会と田舎の両面を持つ街で、非常に住みやすい街であると思います。さらに、かつてドイツの占領下にあったことから、西洋の文化の影響を受けた歴史的な街でもあります。ドイツ様式の建造物など、西洋風の街並みの残る地域もあります。

青島大学正門

入寮手続きについて

 今年は3月8日から学期が始まる予定となっていたので、3月5日に青島に到着しました。出発当日、飛行機の遅れにより、約1時間遅れての到着となりました。事前に青島大学と連絡を取っており、到着後、青島大学の方の車に乗って大学まで移動しました。空港から大学までは約1時間ですが、交通状況によりそれ以上時間がかかる場合もあります。無事に青島大学の寮に到着しましたが、飛行機の遅れにより、17時30分までのオフィスでの入寮手続きに間に合いませんでした。しかし、車で送迎してくれた方がオフィスと連絡を取ってくれて、何とかその日のうちに入寮手続きを済ませることができました。オフィスの方は中国語しか話すことができないので、入寮手続きで必要となりそうな文はある程度事前に考えておく方が良いと思います。
 敏行楼には南向きと北西向きの部屋があり、私は北西向きの部屋を選びました。北西向きの部屋の寮費は1学期分が5,500元で、前金800元を合わせて6,300元を現金で支払いました。学期ごとの支払いにすると、夏休みと後期分を再度支払うことになり、少し面倒なので、1年分の寮費を一気に支払う方が良いと思います。また、Wi-Fiは木曜日と金曜日でないと購入することができず、到着した日が月曜日だったので、すぐ近くのコンビニエンスストアのWi-Fiを利用してスマートフォンを使用しました。寮費とWi-Fi代は別料金で、4つの機器が使用可能で、1学期分で550元でした。ルームメイトと2つずつで割って購入するのが良いと思います。

入寮手続きについて

 翌日は、入学手続きをしました。多くの留学生が入学手続きを行うため、非常に混雑し時間がかかるので、朝早い時間帯から手続きを行うとスムーズに終えることができると思います。入学手続きには、パスポートのコピーなどが必要となったので、大学から渡された資料や書類は一通りコピーしておくと良いです。寮のすぐ近くにはコピーできる所もありますが、多くの人がコピー機を利用するため、コピーするのに時間がかかる時もあります。入学手続きの中には、保険代400元と教科書代200元の支払いが必要となります。クラスによって使う教科書が異なるため、その日にクラスを決めて教科書を購入します。1週間のお試し期間があるので、その期間で様々なクラスの見学に行き、最終的なクラスを決定します。クラスは、内容のレベルはもちろんですが、その他にも先生との相性やクラスの雰囲気も考慮して決定しました。教科書に書き込みをしなければ、クラスを変更しても無料で教科書を変えてくれます。
 入学手続きを行った際に、外国人居留許可の申請について案内がされ、後日オフィスの方と一緒に公安に行き申請を行います。公安は歩いて20分程度で行ける距離にあります。パスポートはもちろんですが、ここで400元が必要となりました。
 はじめは、生活費や寮費、その他の費用など出費がかさむため、お金は気持ち多めに持ってくると安心です。また、様々な手続きを行う上で、多くの証明写真が必要となりました。中国では背景が白でないと使えないので、3×4cmの写真とそのもう一つ大きい2インチサイズの写真を多めに持ってくと良いです。寮のすぐ近くに証明写真が撮れる所もあります。

銀行口座の開設について

 青島には、バスに乗って数分で行ける中国金融中心という金融系の企業ばかりが立ち並ぶ所があり、そこに行くと様々な銀行があります。今年から外国人の銀行口座開設についての制度が変わったそうで、多くの銀行で外国人の銀行口座の開設ができなくなっていました。現在は中国銀行のみ開設が可能で、中国銀行で口座を開設しました。口座開設のために、パスポートやマイナンバー、保険証の番号、身分証明書(運転免許証など)が必要となりました。中国銀行のATMは近くには無いですが、中国は電子マネーが非常に普及しており、現金を持ち歩く必要はほとんどないので、そんなに不便ではありません。
 青島に来る際、銀行口座を開設していない状況で大金を持ち歩くのが不安に感じたので、必要となる費用のみを現金で持って来ました。それからは、日本にいる親から国際送金してもらって生活しています。国際送金には送り手の手続きが必要で、口座に入金されるまでに時間がかかることもあるそうです。また中国では、送金されたお金がそのまま口座に入ることはなく、銀行に行って本人確認をしないと口座に入金されないそうです。国際送金は少し面倒なので、口座開設以降は、一時帰国した時にある程度の生活費を現金で持って行く方が良いと思います。私はカードも用意して来ました。一時帰国や旅行の航空券を購入する際にカードを使っています。

 これらの手続きは複雑なものが多く、困難に感じることが多々ありました。事前に実体験に基づく詳しい情報があったなら、より良い方法で、より安心して手続きできたのではないかと思い、今回は様々な手続きについて報告しました。

青島の街並み