教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
1)教育課程の体系
情報社会学科の教育課程は、教育課程の編成方針や、卒業時の学位授与方針に基づき、各領域の能力がバランスよく修得できるように、「専門基礎科目」、「学部基幹科目」、「学科基礎科目」、「展開科目」、「実践的統合教育科目」、「関連科目」、「免許資格に関する専門科目」という7つの科目群から構成されています。また、学生が将来の進路を明確にし、主体的に学ぶことができるように、「情報科学」「社会連携」という2つの履修モデルを示しています。
「情報科学モデル」では、情報に関して、人工知能、マルチメディア、データサイエンスなどに関する学びを通して、情報に関する知識や技術を人々に伝達する能力や、人々や地域の抱える課題を解決することのできる実践力を身に付けます。
「社会連携モデル」では情報やデータサイエンスに関する技術や知識とともに、まちづくりやコミュニティデザインについての知識や経験を用いて、人々や地域社会にかかわり、情報と人々をつなぐことのできる能力や、地域のより良いあり方を考えられる実践力を身に付けます。
3・4年時に提供される「実践的統合教育科目」は、情報社会学科の教育課程で学んだ内容を有機的に統合することを目的としています。
教育課程は、卒業認定・学位授与方針で示している資質・能力をバランスよく修得できるように、順序性と体系性に配慮されています。順序性と体系性については、カリキュラムツリーで示しています。また、卒業時に身に付ける力と科目との関係については、カリキュラムマップに示しています。
希望する学生は、高等学校の情報教員の免許を取得することができます。
2)教育課程の編成
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専門基礎科目は、国際文化学部において文理融合・データサイエンス・DX推進に向けた基礎的な知識・技能を身に付ける科目群です。
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学部基幹科目は、国際関係、日本文化、地域文化、デザイン文化、デザイン思考、コミュニティデザイン、地域学という7つの着眼点を総合していくことで、国際文化学部での専門科目を学ぶために必要な科目です。国際的な視点を持ち、地域の諸課題に対応できる教養及び技能を備え、地域の国際化と情報化、個性豊かな地域文化の振興と創造、人々の暮らしの質向上に資する力を養成していくことを目的としています。
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学科基礎科目は、情報社会学科で求められる基礎的な知識を修得する科目です。「情報」が媒介となって地域社会の様々なネットワークが形成されていく仕組みについて理解を深めていきます。その後、情報収集能力、分析力、データの可視化等、情報社会学を学ぶ上での基礎的な力を身に付け、さらにチームで課題解決に取り組んでいく際の思考力・判断力・表現力、協調性の修得を目指します。
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展開科目は、情報社会学科で求められる専門的な知識や技能、ならびにデータサイエンスに関わる思考力・判断力・表現力を高めていく科目です。「つなげる」「つくる」「かかわる」の3領域があります。身近な現象をヒントに、地域社会の諸課題を可視化する情報プラットフォームを自ら組み立てられること、的確なモデリングを通し解決の筋道を立てられるようになることを目標とします。そのため、文理融合の視点から、また理論・実践両側面からのスマートな地域社会形成について十分な理解を助ける科目を配置しています。
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実践的統合教育科目は、基盤教育科目の「やまぐち未来デザインプロジェクトⅠ・Ⅱ」から始まる本学での学びを集大成させていく科目です。「DXによる地域課題(PBL)Ⅰ・Ⅱ」「専門演習Ⅰ・Ⅱ」「卒業演習Ⅰ・Ⅱ」を受講することによって、それぞれの学科で学んできた専門的な知識や技能、思考力・判断力・表現力を用いて主体性を持って多様な他者と協働して学ぶ態度、地域社会の未来を創造する際に求められる協調性を育みます。
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関連科目は、学科での学びをより充実させるために、それぞれの興味や学習目標にしたがって、幅広い視野に立って知識や技能を養成していく科目です。また、学科で取得できる免許・資格取得に必要な科目も含みます。
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免許・資格に関する専門科目は、教職免許のために必要となる専門的な知識や技能を学ぶ科目で、修得した単位は認定されますが、卒業要件には入らない科目です。
3)教育内容・方法
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情報社会で必要となる技術や基本的な知識、情報技術や情報社会に関する専門性を備えた講義を行います。
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実際の情報技術を用いて学んでいくために、アクティブ・ラーニングの要素を採り入れています。
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情報技術をいかに人や地域社会に生かしていくかを学ぶために、人文・社会科学に関する専門教育科目を通して知的蓄積を行い、教養を高めます。
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基盤教育科目の「やまぐち未来デザインプロジェクトⅠ・Ⅱ」をはじめとして、課題解決型学習の方法を採用しています。これによって、具体的に学んだ内容を現実社会の中で生かす経験を養います。
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情報社会学科の学びの集大成として、人間中心の視点からの発想により、地域課題の新たな解決法やイノセーションを創出し、デジタル社会の実現に資する力を養うため、少人数教育による演習を行います。
4)学修成果の評価
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成績評価は、各科目の到達目標に基づいて、厳格に行います。成績評価の到達目標項目とその基準を、ルーブリック等で提示する場合があります。
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各科目の具体的学習目標に沿って成績の評価項目とその割合を定め、シラバスに記載します。評価項目の対象は、授業態度、小テスト、自主学習態度、レポート、プレゼンテーション、学期末筆記試験、その他(実技、論文や制作物等の成果物等)となります。
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科目によっては、実習先等の評価を参考に成績評価を行うことがあります。