NTT西日本との連携授業を実施しました
情報社会学科では、企業や地域と連携しながら、現実の社会課題を学ぶ授業を行っています。
「情報社会IV(環境)」では、NTT西日本のご協力のもと、全4回にわたる特別講義を実施しました。この授業では、環境や地域の課題を「デジタル技術」と「データ」の視点から考え、自分たちの暮らしや地域をより良くする方法を探ることに挑戦しました。高校で学んできた知識の先に、「社会でどう役立つのか」を実感できる内容です。
デジタル技術は、社会をどう変えてきたのか
DX(デジタルトランスフォーメーション)を学ぶ
初回の講義では、近年よく耳にするDX(デジタルトランスフォーメーション)について学びました。
DXとは単にデジタル機器を使うことではなく、技術によって社会や暮らしの仕組みそのものを変えていくことを意味します。スマートフォンやオンラインサービスなど、私たちが普段使っている身近な例を通して、
- 「もしこの技術がなかったら生活はどうなっていただろう?」
- 「DXに取り組まないと、社会や企業はどうなるのか?」
といった問いを考えながら、デジタル技術の本当の役割を理解していきました。
「幸せ」をデータで考える
Well-beingという新しいものさし
2回目の講義では、Well-being(ウェルビーイング)という考え方を学びました。
Well-beingとは、単なる「楽しさ」や「一時的な幸福」ではなく、**心身の健康や生活の満足度、社会とのつながりなどを含めた"よりよい状態"**を表す言葉です。世界幸福度ランキングや山口県・山口市のデータをもとに、
- 「地域の暮らしやすさは、どのように測れるのか」
- 「数字から何が見えてくるのか」
を学びました。
さらに、カードを使ったワークを通して、自分自身のウェルビーイングについて考える体験も行い、データと実感を結びつける学びとなりました。
データは、社会を読み解く「物語」になる
見える化と分析の体験
3回目の講義では、なぜ今、データが重要なのかをテーマに学びました。
大量の情報(ビッグデータ)が集まる現代社会では、データを「読む力」「伝える力」が求められています。実際にBIツール(Tableau)を操作しながら、
- ・データをグラフにすると何が見えるのか
- ・見せ方によって受け取り方がどう変わるのかを体験しました。
また、山口県の観光データを例に、宿泊状況や満足度などの数字から、地域の魅力や課題を読み解く方法を学びました。データは単なる数字ではなく、社会の状況を語るストーリーになることを実感する回となりました。
学生自身が考える、地域の未来
デジタルで課題を解決する
最終回では、これまでの学びを踏まえ、地域の課題を解決するアイデアを考えるワークショップを行いました。
学生たちからは、
- ・公共交通の不便さ
- ・渋滞や移動の問題
- ・買い物や娯楽の選択肢の少なさ
など、日常生活の中で感じているリアルな課題が多く挙げられました。
それらの課題に対して、
- 「データの見える化」
- 「SNSやデジタル技術を使った情報発信」
といった、自分たちの学びを活かした解決アイデアが発表され、他のグループとも共有しました。
学びが、社会と未来につながる授業
全4回の授業を通して学生たちは、
環境や地域の課題は、感覚だけでなくデータとして捉え、考えることができる
そして、
デジタル技術は、人々のWell-beingを高めるための大切な道具である
ということを学びました。
情報社会学科では、こうした実社会とつながる学びを通して、「社会を読み解き、より良い未来を考え、行動できる力」を育てています。