国際文化学科・情報社会学科で、企業と連携した授業を行いました。東京都に本社を置き、山口県山口市と青森県八戸市、弘前市にローコード開発の専門チームと大規模なオペレーションセンターを持つ(株)フォリウムと、生成AI環境構築を専門とする熊本発のスタートアップ企業(株)mimuから講師を招きました。生成AIツールを使ったローコード・ノーコードのアプリ作成に関する講義と演習です。
「AIを使うだけの利用者から、AIアプリの作成者になる」をゴールとし、2回にわたって、生成AIの基礎知識、なぜAIスキルが必要なのか、利用の心構えや倫理、ノーコードAI開発ツールの種類、構築フローに慣れるための演習、RAG(検索拡張)や画像作成アプリ作成の演習などに約100名の一年生がチャレンジしました。
初めに基礎編の講義を受けました。生成AI(人工知能)の得意なことや苦手なこと、企業で活用されている事例、企業で求められるAIスキル、AIを使用する人間の責任についての講義を聞き、生成AIの嘘を見抜くクイズをやってみました。
汎用AIや特化AIの種類について知り、実際にノーコードAIアプリ開発ツール「Dify」を試します。行政や企業で活用されていることを知り、セットアップの後、自分のキャラクターAIをつくり、実際にAIと話してみました。初めて操作する学生も多く、授業補助者3名も教室を回って支援しました。
事後課題で「生成AIアプリのアイデアを3つ」提出しました。100人の学生が3つずつ提案すれば、300に上る案が出ます。優れた案として、「観光地をより魅力的に見せるパンフレット作りの生成AI」、「耳の不自由な方と対話できるチャット」、「写真などが残っていない時代のご先祖様(や歴史上の人物)などのイメージ画像を作成するAIアプリ」がありました。ユニークなものとしては「家事の崩壊ポイント予知AI」や「単位取得のためのサバイバーAI」などの提案もありました。
2日目の演習では、2つの異なるタイプの回答を選択(条件と入れて分岐)させるフローをつくりながら、AI構築のイメージをつかみました。フローがわかれば、幾通りもの選択肢を増やして構築できることもわかりました。次に、RAG(検索拡張)を使ってナレッジベースにアップロードした資料について質問すると回答が出てくるフロー構築について学び、最後に画像生成AIを使ってみました。
アンケートによると、学生の授業に対する満足度は非常に高く、生成AIに関する興味関心が高まり、AIが使えるスキルを身につけることが必要だと感じる学生が増えました。演習形式で、一人一人の学生が自分でアプリをつくれるという実感がもてたようです。「さまざまな知識が得られた」「今後役に立つ」「発想すること自体が楽しかった」「深いところまで知るともっと使える」「社会に出るときに役立つ」「もう一度一人でやってみようと思う」「AI開発はおもしろい」「企業の話がきけてよかった」など、多数の意見が集まりました。