インターローカル人材として、地域(ローカル)の課題を理解し解決策を提案する力を培い、地域の一員になる気持ち(地域マインド)を育むため、地域の力を活用して学習を進めます。また、国際的(インターナショナル)な視点を持ち、地域と共に行う実践活動を通して、実際に地域貢献を行っていきます。
域学共創学習プログラム(学習の場)
1年次から4年次までの一貫した学習プログラムをとおして、インターローカル人材に必要な力を身につけます。
域学共創Ⅰ
【目 的】
グローバル人材とは
ラーニングメソッドの習得
自分の学びのマネジメント力を身につけます。
【履修科目】
域学共創ワークショップ(国際文化学科・文化創造学科ともに1年後期)
【授業概要】
入学者が学習、生活、対人関係の点で円滑に大学に定着でき、今後の大学生活が充実したものとなるよう、様々な課題についてオリエンテーションをとおして、学び、考え、自分の学びのサイクルを作ります。
域学共創Ⅰを通じて、 『読解力、文章力、対話力 』 を身につけます。
域学共創Ⅱ
【目 的】
地域の資源・課題を知る
地域のキーパーソンに出会う
講師を招き、地域資源や地域課題について学びます。
【履修科目】
フィールドワーク実践論(国際文化学科2-3年前期)、文化創造ワークショップ(文化創造学科2-4年前期)
【授業概要】
「フィールドワーク実践論」では、地域社会の実践現場に赴き、実践的学習を通して地域の課題について考える準備を行います。自分とは異なる文化と出会うときの心構え、ルールやマナー、接し方や交流の仕方、さまざまな文化的背景をもつ人々やその現場の理解の仕方、課題発見や問題解決につながる観察力や思考力の磨き方、他者とのコミュニケーション力、報告のあり方等について、フィールドワークの手法に倣いながら、専門的な基礎力を養います。
「文化創造ワークショップ」では、芸術や生活文化など個々の分野における現状を把握し、そこで行われている実践内容や方法について理解することから、自らの課題発見の動機付けを行います。特に、文学や舞台芸術、またデザイン行為を通じて実践されている「もの」や「こと」についての理解を深め、現代社会において今後、求められる方向性をグループワークで提起していきます。
域学共創Ⅱを通じて、 『発想力、企画力、表現力』 を身につけます。
域学共創Ⅲ
【目 的】
実践・留学準備クラス
グローバル視点から地域課題を考える
産学公の講師とともに地域課題に関するテーマについて調査分析を行い、留学先での研究計画を立てます。
【履修科目】
グローバルネットワーク論(国際文化学科・文化創造学科ともに2-4年後期)
【授業概要】
アクティブ・ラーニング・スタジオ(Y-ACT)で行われる授業は、(1)講師からのテーマ提示 → (2)グループワークによる演習 → (3)プレゼンテーション講評を1タームとして進めていきます。5回のタームをとおして、「地域課題」を理解し、「留学で学ぶこと」や「帰国後、地域に貢献すること」を考え、最終的には学外に向けて発表します。
web会議システムを利用した授業展開によって、地域からの講師だけでなく、海外在住の講師からもレクチャーを受けることができます。
域学共創Ⅲを通じて、 『予見力、思考力、予測力』 を身につけます。
域学共創Ⅳ
【目 的】
留学後のキャリア教育
地域と協働し、地域の未来を構想する
留学中の研究結果を地域で発表し、学びを深めて卒業後の就職につなげます。
【履修科目】
グローバルプロジェクト(国際文化学科・文化創造学科ともに3年後期~)
【授業概要】
留学前に設定した研究テーマを留学中の学習・体験により深めていき、さらに帰国後は企業や地域の方々が参加するコンソーシアムやフォーラムの場を活用して実践・発表します。
域学共創学習の集大成として、学習成果を地域社会へ還元しながら、自身のキャリアに結びつけていきます。
域学共創Ⅳを通じて、 『実行力』 を身につけます。
域学連携コンソーシアム(実践の場)
山口県内をはじめ全国の企業や行政、NPO/NGO、海外学術交流協定校、地域のキーパーソン等が集まって構築したネットワーク(域学連携コンソーシアム)を活用し、学生が地域課題の解決方法について提案・実践するインターンシップ体験を行います。
この体験をとおして、域学共創学習プログラムでの学びをさらに深めるとともに、実際に地域貢献を行うことで、地域の一員になる気持ち(地域マインド)を育みます。
域学連携コンソーシアムのスキーム
山口県立大学を中心として、企業や行政・教育研究機関をつなぐ「産学公連携コンソーシアム」と、NPO法人や国際交流・地域団体等をつなぐ「地域協働コンソーシアム」のネットワークを形成し、グローバル人材育成の協力体制を構築します。
・インターローカル人材育成支援(産学公との連携で定期的な会合)
・インターローカル人材の就職支援(産学公との連携で定期的な会合)
・地域資源の新たな価値の創造と発信(地域資源関係者と個別プロジェクト)
・コンソーシアムメンバーが主体のフォーラムを定期的に開催
域学連携コンソーシアム活動
「産学公連携コンソーシアム」では、各種企業や行政機関等のコンソーシアムメンバーと学生・教職員が集まり、ワークショップを開催します。 このワークショップでは、留学から帰国した学生が、留学前に設定した課題や留学で学んだ経験等について発表し、産学公のメンバーとの意見交換や討議を行います。
この経験をとおして学生は社会人としての人間力を育み、企業等にとってはグローバル人材を採用する機会を得ることになります。
「地域協働コンソーシアム」では、NPOや各種団体と学生がテーマごとにチームを組んでプロジェクト活動を推進します。例えば、学生自らが地域資源を使用して開発した商品を地域の施設で展示・発信する等、コンソーシアムメンバーと協働して、地域の新たな価値を創造していきます。
この実践経験により学生は地域の一員として活躍する手法や意義を学ぶとともに、将来に渡って活用できる地域とのネットワークを築くこともできます。
域学連携フォーラム(発表の場)
域学連携コンソーシアムのメンバーを交えて、年数回フォーラムを開催します。このフォーラムは、域学共創学習プログラムでの学びやコンソーシアム活動の成果を発表し、討議する場です。
学生はこの発表体験により、自らが習得した学びを整理し、第三者に伝える力を身につけます。さらに、コンソーシアムメンバーからの意見・指導を受けることで、自身の学びを深め、視野を広げることができます。
フォーラムでは、上記の発表・討議のほかにも、講演会やプレゼン発表など様々な内容のイベントを開催していきます。
・学生の留学後の成果発表と討議
・コンソーシアムメンバー及び外部講師による講演会
・海外の地域と日本の地域をつなぐ各種イベント
・地域へ赴いての講義・講演
開催日 | 内 容 |
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平成28年1月23日 | 第3回 域学連携フォーラム (グローバル人材育成支援事業フォーラム) 当日の様子はこちら |
平成27年7月23日 | 域学連携キャリア形成フォーラム 開催報告 |
平成27年1月24日 | 第2回 域学連携フォーラム (グローバル人材育成支援事業フォーラム) |
平成26年1月25日 | 域学連携コンソーシアム・キックオフフォーラム |
平成25年3月29日 | グローバル人材育成推進事業キックオフ・フォーラム 開催報告 |