はじめに
留学に来て4か月が経ち、あっという間に1学期が終わってしまいました。今回は、大学生活を中心に、私の留学生活を紹介したいと思います。
大学生活
授業
留学報告書第1号で簡単にまとめましたが、私は1学期に5つの授業を履修しました。私自身、留学に来る前は授業の内容について一番気になっていたので、私が履修した授業について少し紹介します。
①유학생을위한한국의역사와문화(留学生のための韓国の歴史と文化)
この授業では、韓国の歴史の始まりである先史時代から、現在の韓国社会までの歴史を学びました。特に印象に残っているのは日帝強占期(植民地時代)から韓国が民主化していく過程の歴史です。韓国の立場からの歴史を学ぶことができ、より韓国について興味がわきました。留学生向けの授業なので、難しい単語は簡単な単語に変えて、私たち留学生がついていけるようなスピードで授業を進めてくださるので、韓国の歴史に少しでも興味を持っている人にはとてもおすすめの授業です。
②인물로보는한국지성의역사(人物で見る韓国知性の歴史)
この授業は韓国歴史上の人物について学ぶ授業なのですが、韓国人学生に混ざって受ける授業なので、教授の話すスピードがとても速く、それに加えて訛りもあって、内容が全くわからないときもありました。教授に許可を取って授業を録音しながら聞いていました。韓国の歴史に関する知識があることを前提として講義が進められているので、韓国の歴史についてほとんど事前知識がない私にはとても難しい授業でした。この講義を正規留学中の日本人学生と2人で受講していたのですが、言葉も内容も知らないことばかりでとても難しいです。何人かの教授が同じ内容の授業を開講されているので、教授によって授業の難度が異なるかもしれませんが、韓国の歴史に関心がある人や、韓国語にとても自信がある人でなければ、この授業を履修するのはおすすめしないです。
③고급한국어(高級韓国語)
この授業は、科学や人物、芸術、食べ物、社会の変化など、様々なテーマの文章を読んで単語を学んだり、グループごとに意見交換をしたり、テーマに関する作文をしたりする授業です。授業では毎回グループ活動の時間があり、様々な国の友人たちと意見交換するのですが、国によって育ってきた環境が全く異なるので、自分では思いつかなかった意見をたくさん聞くことができ、韓国語以外にも多くのことを学べました。
④일본의역사와문화(日本の歴史と文化)
この授業では、日本の先史時代から、明治維新までの日本の歴史を学びました。①の「留学生のための韓国の歴史と文化」の授業もそうなのですが、距離が近く関わりの深い日本と韓国は、お互いの歴史に大きく関係し合っているので、日韓の歴史を同時に学ぶことでより理解が深まっています。個人的には、大学までに受けた日本史の授業で学んだことのない知識をたくさん学ぶことができて、とても良かったです。
⑤시사로배우는한국어(時事で学ぶ韓国語)
この授業では、韓国の物価や兵役制度、芸能、少子化問題など、韓国社会で問題となっているニュースを学びました。授業の中で、1人ずつ興味のあるニュース記事を選んで発表し、授業中にみんなで質問したり、意見を出し合ったりする課題があるのですが、全員留学生なので、自分の意見を伝えるのも難しいし、相手の意見を理解するのも難しいです。事前に考えるのではなく、その場で考えて意見を話すので、韓国語を話す練習ができました。
中間・期末試験
4月末の中間試験と、6月中旬の期末試験では、どちらもすべての授業で筆記試験がありました。期末試験の際には、期末課題と期末試験がどちらもある授業がいくつかあったので、試験勉強をしながら発表の準備をしたりと少し大変でした。日本では、大学でのテストがあまりなかったので、久しぶりに試験勉強をして、なかなか集中できずとても疲れました。
期末試験が終わると、종강총회(終講総会)という一学期終了を祝う打ち上げが学科やサークルごとに行われます。私はサークルの종강총회に参加しました。


ゼミ
木曜日には、ゼミにオンライン参加しています。ゼミの先生や友人たちに時間を合わせてもらい、私の代わりに卒論関係書類を提出してもらえているおかげでゼミに参加できているので、ほんとうにとてもありがたいです。留学生活と卒論制作の両立はとても大変で、なかなかやる気の出ないときもありますが、ゼミの時間に友人たちが卒論を進めている姿を見て、私も頑張らなければいけないなといつも力をもらっています。

대동제(大同祭)
今年は5月28日~30日の3日間、대동제(学祭)が開かれました。サークルの出し物やフードトラックなどがありましたが、目玉はアイドルや歌手のコンサート、ヒーリングコンサートです。今年は釜山大史上最高と言われるほどのラインナップで、1日目にはNewJeans、CRAVITYなど、2日目には(G)I-DLE、ZICO、3日目にはSG Wannabe、QWER、NOWADAYSが来てとても盛り上がりました。今年は例年とは異なり、事前にチケッティングが行われました。1日目のチケットはとても競争率が高く、少し遠いエリアで観覧したのですが、2、3日目は前方エリアで見ることができ、とても良い思い出になりました。


サークル
私は사진예술연구회(写真芸術研究会)というサークルに所属しています。外国人が私とルームメイトの2人しかいないので、韓国人の友人をたくさん作ることができています。
このサークルは名前からもわかるように写真を撮るサークルなのですが、年に2回展示会を行ったり、写真を撮りに遠征に行ったり、グループに分かれて写真を撮りに行ったりします。このサークルはとても歴史が長く、展示会にはOB・OGの方々も多く参加されていました。展示されていた写真はどれもとてもレベルが高く、プロの写真展のようでした。


また、サークルでは가족조(家族グループ)という制度があります。先輩や後輩とも仲良く活動できるよう、グループごとにミッションがあり、サークル活動以外にもグループでご飯を食べに行ったり、展示会に行ったり、ボードゲームカフェに行ったりしています。サークルでの活動では韓国語しか使わないので、韓国語の会話能力がだんだんと身についているのを感じます。


釜山大学校のサークルは、ほとんどがインスタグラムで情報発信を行っているので、留学に行く前からどんなサークルがあるのか、いつから入部できるのかをこまめにチェックしておくことが重要です。3月に1学期が始まった時点で、すでに入部申込を終了しているサークルもありました。
契約・手続き
韓国国民健康保険の免除
韓国で外国人登録を行うと、すぐに韓国の国民健康保険の保険料振り込み明細が届きます。留学生は半額なのですが、それでも毎月7000円程度の保険料を支払わなければなりません。そのため、私は国民健康保険の免除を行いました。
- 〈必要書類〉
- 外国人登録証
- 日本の健康保険証のコピー(本体のコピーに加えて、自分ですべて韓国語に翻訳したもの)
-
健康保険加入免除申請書
( https://www.nhis.or.kr/nhis/minwon/wbhaba03900m01.do?mode=view&articleNo=10806710 )
- 〈申請場所〉
- https://www.nhis.or.kr/nhis/about/retrieveBranchList.do
- (このサイトから自分の管轄の支社を探すことができます。)
日常生活
배달(フードデリバリー)
韓国で電話番号ができると、フードデリバリーのアプリが使えるようになります。寮の食堂では韓国家庭料理がほとんどなので、他の料理が食べたくなった時によく利用しています。


旅行
5月には、2回ソウル旅行に行きました。ルームメイトと遊園地に行ったり、念願だった韓国でのアイドルのコンサートにも行くことができました。


6月末に、サークルでできた友人と慶州に行きました。友人の地元である慶州を1日案内してくれました。新羅時代の首都であった慶州は、歴史的建造物が多くあり、観光客も多かったです。



おわりに
留学に来てから4か月が経ち、授業で出会った日本や台湾の友人、サークルで出会った韓国人の友人たちと、遊びに行ったり、会話したりしながら、毎日とても楽しく過ごしています。面倒くさいことは後回しにしてしまいがちな性格ですが、あと半年ほどの留学生活が充実したものになるよう、頑張りたいです。