はじめに
韓国では、7月と8月が夏休みです。私は就職活動のために7月から8月中旬まで日本に一時帰国していました。今回の体験記では、就職活動や履修登録、そして夏休みの過ごし方についてお話したいと思います。
就職活動
私自身、4年次での留学であるため、就職活動を並行して行っていました。今後、4年次で留学に行く人もいると思うので何か参考になれば嬉しいです。
まず、留学が始まる時期と企業の情報が公開される時期が重なり、初めは留学生活に慣れることに必死でなかなか就職活動に打ち込めませんでした。自分の中でなかなか進路が決まらず、留学前にほとんど準備ができていなかったこともあり、韓国で就職活動の準備をするのはかなり大変でした。そんな中で感じたことは、「もっと早くから準備しておけばよかった」という反省です。日本にいる間に自己分析や企業研究など、できることは前もって準備しておいた方がよかったなと痛感しました。
また、就職活動を進める中では、授業との兼ね合いで説明会に参加できないことも多かったです。その場合は、企業に留学中であるという趣旨を伝えた上で、企業側に日程調節を行ってもらえるかどうか、連絡を取るようにしていました。現在は、コロナ禍から元の生活に戻りつつありますが、就職活動への影響としては、説明会や1次面接はオンラインで可能な企業がほとんどだったように感じます。しかし、どの企業も最終面接は直接出向いてほしいとのことで、夏休みは帰国し、7月に集中的に面接を受けました。
結果としては、8月頭に第1志望の企業から内定を頂くことができ、無事に就職活動を終えることができました。韓国からの就職活動は、周りに就活をしている友人が少なく相談する人がいなかったり、周囲の就活状況が分からず不安になったりもしました。しかし、留学先での授業と就職活動を並行して行う中で、物事を両立し自分で優先順位を立て計画的に行動する、自己管理力が高まったと実感しており、いい経験だったと感じています。
履修登録・寮申請
8月8日から10日までの3日間、2学期の履修登録が行われました。1学期と同様、事前に희망과목담기(希望科目リスト作成)で履修したい授業の一覧を作成しておきます。私は今回4教科12単位を履修しようと考えていたのですが、どれも定員越えで履修できるか不安だったので、履修したい授業が取れなかった場合を考え6教科事前に登録していました。履修登録の際に、授業を変更したり取り消したりできるので、多めに申請しておくのもありだと思います。授業一覧は、수강편람(授業閲覧)から探してみることができます。
以下が2学期に履修する授業です。
- ①일본어사(日本語史)
- ②노래로배우는한국어(歌で学ぶ韓国語)
- ③한국의역사와역사인식(韓国の歴史と歴史認識)
- ④일본문학사(日本文学史)

このうち、留学生向けの講義が1つと、일어일문학과(日語日文学科)の講義が2つ、사학과(社学科)の講義が1つになります。1学期には留学生向けの講義が主だったので、2学期は現地の学生に混ざって講義を受けてみたいと思い申請しました。
寮の申請
●夏季期間
まず、夏休み期間も韓国にいる場合は、하기개원(夏季期間)の寮の申請をしなければなりません。期間は、期末考査終わりの6月22日から8月31日の72日間でした。入金は、6月24日から26日までの3日間で行われました。入金方法はクレジットカードか口座振り込みの2択でした。私は1学期の入金の際にクレジットカードで行ったため、夏休みの分もクレジットカードで行おうと思っていました。しかし、농협은행(NH銀行)のクレジットカードしか使用できないと言われ、口座振り込みで入金を行いました。口座振り込みで行う場合は、金額も大きく、入金期間も3日間しかないので、韓国の口座に前もって入金しておいた方が良いと思います。
●2学期
2学期の寮申請は1学期と同様、入金はクレジットカードで行いました。7月12日から14日の3日間で行われ、1学期の寮申請と変わった点はなかったです。寮の食事は、1学期と同様、2学期も週2食(昼・夜)を申請しました。
TOPIK申請
韓国にいる間にTOPIK(韓国語能力試験)を受験しておきたく、申請しました。申請は朝の10時からで、受験地を選択できます。また、韓国のTOPIK申請は早い者勝ちで、すぐに定員が埋まってしまうのでPC방(ネットカフェ)に行って申請するという人もいました。TOPIKⅡは55000₩で、韓国のクレジットカードか口座振り込みでの支払いでした。私は、釜山にある부산외국어대학교(釜山外国語大学)で11月に受験予定です。
TOPIKの公式サイトです。
夏休みの過ごし方
夏休みは、ルームメイトや交換留学生の友人とご飯を食べに行ったり遊びに行ったりして過ごしました。


ルームメイトと中国人の友人と釜山の南部にある영도(影島)に行ってきました。街並みが可愛く、雰囲気のいいカフェもたくさんありました。中国人の友人とは、今学期よく一緒に遊びに行き思い出も多かったのですが、今学期で中国に帰国してしまうのでとても寂しいです。


台湾人の友人と、釜山の서면(西面)で行われていたYOSIGOの写真展を見に行きました。フォトグラファーYOSIGOによってカメラに収められた様々な国の写真がどれも素敵で、平日なのに人も多く人気の写真展でした。
8月12日から31日まで約3週間の間は、寮の食堂が休みだったので、배달(配達)をしてもらったりおいしいお店に行ったりしてたくさんの韓国料理を食べました。



釜山では、冷麺ではなくミルミョンが有名です。冷麺はそば粉を利用していますが、ミルミョンは小麦粉を利用して作った麺料理で、さっぱりとした夏にぴったりの料理です。値段も安く、釜山大の近くにあるので、夏休みでも、授業終わりでも、ぜひ一度行ってみてください。おすすめです!
おわりに
半年間をふり返ってみると、本当にあっという間でした。1学期は、留学生向けの授業が多かったので、様々な国の友人ができました。韓国語という共通言語で、日本にいる時には関わることのなかった国の人と関わることができるということも留学の魅力の一つだと思います。
また、韓国に来たばかりの頃は、何をするにも緊張して失敗や悩みも多い日々でしたが、半年たった今、韓国語はもちろんですが、自分で考えて行動する力が身についたと実感しています。就職活動もひと段落つき、前期よりは時間の余裕があると思いますが、残りの4カ月間で悔いが残らないよう、より計画的に一日を大切に過ごしたいです。