釜山大学校 国際文化学科4年 田中碧 <1号 2022年3~4月>

はじめに

 コロナの影響で、4年次に留学に行くことになりました。入国前に去年と変わった部分が数点あり、かなりバタバタしてしまったので、これから留学を考えている方の参考になれば幸いです。

コロナ禍の入国準備から入国まで

入国準備

・ビザ申請
 1/5に申請をしに行き、1/17にビザが下りました。
 書類を書く際に韓国内での連絡先や住所を書く欄があったのですが、まだ入寮が確定しておらず携帯番号もない状態だったので書かずに持って行き、どのように書けばよいかを教えてもらいました。ビザが発給された際に受け取る사증발급확인서(査証発給確認書)は入国時やその後の手続きの際に提示を求められるので、大事に保管してください。

・寮の申請と入金
 1/4~1/6が寮の申請期間でした。ここでは基本的な情報を打ち込むだけなのでそんなに時間はかかりません。証明写真が必要になります。
 送金はゆうちょ銀行で行おうと思っていましたが、「銀行から海外送金を行うと現在1週間程度かかる」と言われ、アプリを使って送金しました。送金方法については銀行に電話するなどしっかり調べたうえで行うことをお勧めします。

入国

 福岡→仁川の飛行機に乗りました。福岡から仁川に行く飛行機が一週間のうちでこの便しかなく、この便が欠便になった場合を想定して、関西空港から行くためのルートも考えておきました。
 チェックインでは電子チケット、パスポート、陰性証明書を提示します。その後の保安検査、出国審査の流れはほとんど変わりありません。機内で4枚の紙を記入します。ペンは必ず持参してください。
 韓国に着いてからは、検疫→アプリの設定、電話番号の確認→コロナ関係の確認(ワクチン、隔離先について)→入国審査、の流れで進みます。私は1時間半くらいで隔離先に向かうタクシーに乗ることができました。隔離先に行く前に保健所の受付時間内であればPCR検査を済ませることができます。わたしは3時頃にタクシーに乗ったのですが、既に当日分の受付が締め切られていると言われました。保健所にもよりますがかなり並ぶのでPCR検査を受ける日には受付開始時間の前には並んでおくことをお勧めします。

麻浦区保健所のPCR検査の列です。10時頃に行き、1時間ほど並びました。

授業申請について

 自動希望履修申請というシステムを使って4科目を申請し、2科目登録することができました。人数が上回っており登録できなかった科目は、その後の申請期間に申請しました。私は今学期4科目ほど登録しました。

① 고급 한국어(高級韓国語)
 今学期は歌の歌詞、短編小説、ドラマの表現を読み解く形で授業が進められています。表現一つ一つを理解しながら進めていく形式の授業なので、なんとなく使っていた韓国語の表現を理解できます。

② 유학생을 위한 한국어 세미나(留学生のための韓国語セミナー)
 文章を構成する能力を鍛える授業です。課題として提出した文章に直接フィードバックをしてもらえるので、良い点と改善点を見直すことができる良い機会になっています。

③ 영상 속의 한국어(映像の中の韓国語)
 この授業ではドラマを通して韓国文化や会話で使われる韓国語について学んでいます。自国のドラマで社会問題が扱われている場面を韓国語に訳して共有するなど、韓国文化だけでなく広い知識を得られる良い機会になっています。

④ 글로벌 중국어(グローバル中国語1)
 この授業は2週目から対面で行っています。中国語の基礎から学べるので楽しく学んでいます。韓国人学生の中に混ざって授業を聞いています。

入国後の生活

入寮

 私は자유관(自由館)で寮生活しています。入寮日が3日間決められていたので、その間に入寮しなければなりません。寮のご飯は7日3食で申請していましたが、食事変更申請期間があるので、その際に7日2食に変更しました。入寮してから2週間ほどは生活用品を買い揃えたり、手続きのためにいろいろな所に行ったりとバタバタしていたので寮の食事があるのはとても楽でした。

外国人登録

 3月10日に법무부 부산출입국 외국인청(法務部釜山出入国外国人庁)に直接訪問し、申請しました。学校での団体申請もありますが、せっかくの機会なので個人で申請しに行きました。申請に必要な書類は釜山大学校のオリエンテーションの際に説明があるので、その通りに準備すれば大丈夫です。事前予約が必須となっており、2月中旬の段階で3月の初週はすべて予約で埋まっていたので、できるだけ早めに予約を取っておくことをお勧めします。手続き自体は10分もかかりませんでしたが、受け取りまでに6週間かかるそうです。

訪問予約のサイト https://www.hikorea.go.kr/Main.pt

バディについて

 釜山大学校では交換留学生は申請しなくてもバディをつけてくれます。私のバディは釜山キャンパスではなく、密陽キャンパスにいるため頻繁には会えませんが、入国する前から現在まで韓国での生活をサポートしてくれています。

バディと灯籠行列を見に行きました。日本とはまた違う雰囲気でとても綺麗でした。

おわりに

 5月に入りコロナもだいぶ落ち着いたため、コロナ禍以前に近い形で学校生活を送れるようになってきました。せっかく韓国で大学に通える機会を得ることが出来たので、大学での勉強はもちろん、学外での経験も大事にしながら1年間過ごしていきたいなと思います。