はじめに

　あっという間に、4か月が過ぎました。その間、楽しみにしていた文化祭がなくなってしまうなどの事件はありましたが、期末テストも無事終了し成績も発表され、一段落ついたところです。今回は、テストについてとサークル活動について詳しく書きます。

中間テストと期末テストについて

　韓国では、1学期に中間テストと期末テストがあります。中間テストは、4月中旬にあるのですが、4月の最初の週にはすでにテスト勉強のことが話題になります。そして、テスト週間は、朝まで勉強することが当たり前です。韓国人の友人から、3日間連続で徹夜したという話も聞きました。私も、中間テストの際は寮の休憩室で朝まで勉強しました。その時は、精神的にも追い詰められ大変な思いをしましたが、テストが終わった後の開放感はいつもより大きかったです。また、テスト週間に本気になって勉強をすると、終わった後にかなり韓国語能力が伸びます。しかし、テスト週間を机に向かって勉強するだけで終わらせるのはもったいなかったので、私は韓国人の友人と別の大学から来た日本人の友人と一緒に息抜きに散歩をしたりもして、会話を通して韓国語を学ぶ機会を増やすようにしていました。
　期末テストは、2回目のテストということもあり落ち着いて臨むことができました。期末テストは、レポート2つとテスト3つ、プレゼンテーション発表が１つありました。今回初めて韓国語でレポートを書いたので時間がかかりましたが、とてもやりがいがありました。
　2つのレポートのうち1つのテーマは、釜山の観光地5箇所をツアー形式で紹介するというものでした。そのため、実際に5箇所全てを周って体験した上で紹介文などを考えなければならず、正直テストよりも大変でした。もう1つのレポートは、大学韓国語のレポートでテーマは自由に自分で決めていいというものでした。しかし、レポートについて発表もしなければならず、そのためのパワーポイントの準備に時間がかかったのを覚えています。
　テストでは、映像の韓国語と中級韓国語１つ、中国語の３つを受けました。韓国語の授業は、日頃から予習・復習を心掛けていたのでそこまで焦って勉強しなかったのですが、中国語はまだ自信がなかったためかなり時間を掛けて勉強しました。勢いで受講した中国語の授業だったので、初回の授業から最後のテストまで正直とても不安でしたが、終わってみると挑戦してみて良かったなと思えた授業の１つです。本当のことを言うと、1番最初の回と2回目の授業に行かず、途中から韓国人の中に1人だけ交換留学生として入るのは、不安を通り越して恐怖を感じていました。しかし、やってみると案外不可能ではなく、むしろ最後の方は楽しいという気持ちの方が強くなりました。できないと最初からあきらめるのではなく、挑戦することがとても大事なのだと改めて感じました。

サークル活動

　私は、現在PNUFという釜山大学校の学生が外国人留学生に韓国語を教えるサークルに入っています。PNUFでは、韓国人の先生1人と留学生2～3人の班で活動します。私は、幸運にも韓国人の女性の先生と1対1での活動でした。授業は、教室でする座学以外にも野外授業もあり、可愛いカフェに行ったり、他の班の人と一緒に野球を見に行ったりしました。最初にテストをして成績別に班を決めるので、自分に合ったレベルで頑張ることができます。また、韓国人の先生も様々な学科の人がいて、おもしろい話がたくさん聞けます。韓国人学生も面接などを受けて合格した人たちなので、しっかりした人が多いです。また、それだけでなく色々な国の人と友人になれます。活動は、火曜日と木曜日に行われていて、夏休みにもサークル活動を行っています。

PNUF前期の活動賞状

PNUFでごはんに行ったときの写真

前期を振り返って

　留学して最初の頃は、自分の韓国語に自信がなくて話すことも少し戸惑っていました。しかし、たくさんの人としゃべることで自分の韓国語に自信を持てるようになってきました。今振り返ると日々の授業とPNUFの活動は、私の韓国語能力の向上に大いに役に立ったと感じています。特に、中級韓国語Ⅰでは、今まで曖昧だった単語のニュアンスや文法を理解することができました。このことで、韓国語の理解能力が格段に上がったので、韓国語の文法に対する理解が甘いと思っている人や、まだ韓国語に自信がない人は、受講することをおすすめします。
　そして、PNUFでは、ペアの韓国人学生だけでなく、他の班の活動にも参加したり話したりしたことで、友人の輪が広がっただけでなく、授業で習った言葉をアウトプットする時間にもなりました。PNUFの活動で、アメリカ、フランスやロシア、タイ、台湾、中国など世界各国から来た人が韓国語や英語を使ってコミュニケーションをとりながら会話していると、文化の違いを様々な場面で感じます。より多くの人と接することで、もっと色々なことを知りたい、勉強したいと思うようになりました。現地の先生や友人と話している時には、習った韓国語を忘れる前に積極的に使うようにできたと思います。加えて、PNUFで話しながら新しく覚えた単語も多くありました。
　まだ4ヶ月しか経っていませんが、本当に貴重な経験がたくさん積めました。そして、何より自信がつきました。ただの自信過剰ではなく、自分自身のやる気を引き出すための前向きな自信を得ることで、人との関わり方が少しずつ変わっていっているのを感じます。後期は、前期に挑戦できなかったことに取り組み、悔いのない留学生活にしたいです。

PNUFの夏休みの活動