みなさん、こんにちは。スペインでの生活も4ヶ月ほど過ぎました。この11月、12月はハーフマラソンに参加したり、モロッコへ旅行に行ったりするなど、いろんな体験をしました。現在は、冬休み中でいかに時間を有意義に使おうかと模索しています。今回は、課外活動、テストやプロジェクト、スペインの病院、クリスマスや大晦日について書きたいと思います。
課外活動
今期受けた授業で面白かった活動はキャンディー工場を見学したことです。授業はcultura hispanicaという交換留学生向けの授業で、スペインやラテンアメリカの歴史や食文化を学びました。大学からバスでキャンディー工場に向かい、製造工程やキャンディーの材料であるミルクやナッツの試食をしました。こちらのキャンディーは日本の硬い飴ではなく、キャラメルのような柔らかいソフトキャンディーのようなもので、飴といっても物が違うことに驚きました。その飴は他の国にも輸出されているそうで、その中に日本も含まれていました。地域の産業を間近に感じることができる貴重な体験でした。

テスト・プロジェクト
11月から12月の2ヶ月間はテストやプロジェクトが多くありました。スペイン語の授業では、スペイン語の筆記試験やスピーキングの試験がありました。筆記試験の内容は文法や読解問題、そしてリスニングです。中でも非常に難しかったのが、リスニングでした。リスニングができるようになるには語彙数が圧倒的に足りないように感じました。そこで、山口県立大学のスペイン語の授業で推奨された「西和中辞典・和西辞典」というアプリで毎授業知らない単語が出てくると、ブックマークに登録してあとで書き出したり、実際にスペインの方と話す時に使ってみたりしました。そうすることで、スペイン語を聞いた時に単語がわかれば、全てではなくとも内容を掴めるようになると思います。プロジェクトではプレゼンテーションや動画を作成して提出するものなどがありました。授業にもよりますが、ペアを組んで行うプロジェクトもあり、私は仲の良かったアメリカ人の友人がいたので、いつもペアを組んでもらっていました。プレゼンや動画の内容は、スペインと自国の文化の違いや、スペインのcamino de Santiago についてなどでした。スペイン独自の文化について調べ学習をしていると、日本語の文献が少なく、英語やスペイン語の情報を見ることになります。もし翻訳機能を使おうと思っても、スペイン語から日本語に変換すると絶対そうにはならないだろうという訳になったりするので自力で辞書を使っていました。大変なプロジェクトばかりでしたが、そこで得られる知識は貴重だと思いました。
スペインの病院
私はクリスマスイブの12月24日に、友人とアイススケートに行き、転んで怪我をしてしまいました。アイススケート場のスタッフの方に応急処置をしてもらい、病院に行くように促されました。私自身あまり重大に感じていなかったのですが、頭を打ったこともあり、念の為病院に行くことにしました。病院では拙いスペイン語で何が起きたのか簡単に説明をして、問診票を書きました。その後、病院の方に言われたのがまさかの"縫いますね"の一言でした。そこまで大怪我だと思っていなかったのでびっくりしましたが、そのままドキドキしながら縫合してもらい事なきを得ました。その後、一番驚いたことは、治療代がかからなかったことです。スペインのビザを取るために、DKVの保険を登録していたのですが、怪我の治療費が全負担だったので本当に助かりました。海外での治療は高額であることを知っていたので、保険のありがたみを感じました。
クリスマス、大晦日
Pamplonaはクリスマスのイルミネーションが11月の下旬に始まり、現在(1月中旬)まで続いています。クリスマスイブには、バスク地方のolentzero(オレンチェロ)の街歩きがあり、1月5日にはlos reyes magos(ロス・レジェス・マゴス)の行進がありました。民族衣装を着て楽器を演奏する人や、ダンスをしながら行進する人がおり、その中には羊や馬などの動物もいました。とても愉快な雰囲気で町中の人々と一緒になって楽しみました。スペインの年越しでは、鐘の音に合わせて12粒のブドウを食べるという文化がありますが、今回私は失敗してしまいました。それというのも、年越しに鳴る鐘はテレビで放送されるもので、私はそれを知らなかったのでいつ鐘が鳴るのだろうかと机の前にブドウを片手に待っていました。後日、テレビで放送されていたということを知って、残念な気持ちになりました。ただ、年越しをしてから街の中心にある広場に行くと、若者がいろんな仮装をして、お酒を飲みながら街を歩いていました。私も友人と合流し、朝まで街の雰囲気を楽しみました。日本の静かな年越しとは違うため日本が非常に恋しくなりましたが、新年にお酒を飲みながらワイワイするのは新鮮で楽しかったです。



12月は前期に出会った友人との別れの月だったのでとても寂しい気持ちになりましたが、たくさんのイベントに参加できた月でもありました。1月の下旬から秋学期がはじまるので、また心機一転、新しい人と出会って、ここでしかできないことに挑戦します。