皆さん、こんにちは。森滝匠と申します。現在、約2ヶ月スペイン、パンプローナに留学させていただいております。この2ヶ月は非常に濃厚な時間で、有意義なものでした。拙い文章ですが、少しでも留学のイメージがつかめたら幸いです。
パンプローナへの波乱の道のり
私たち(もう一人の留学生と共に来ました)は8月23日の朝の1時にパンプローナに着きました。当初の予定では数時間前には到着している予定だったのですが、予約していたパンプローナへの電車を逃してしまい、マドリードのアトーチャ(Atocha)駅で待つことになってしまいました。初めての土地なので、もっと時間に余裕のある計画を立てておけばと反省しました。また、パンプローナに着くまでの道中、多くの壁にぶつかりました。道順は、マドリード空港→アトーチャ駅→パンプローナ駅であり、行く先々でバス停の場所、電車のゲートの場所などがわからず、その度に英語を話せる人を見つけて、目的地に向かおうとしていました。スペインには英語を話せる人があまりおらず、いわゆる日本人の英語力と同じだと思います。そのため、英語で話しかけてもわからないと拒否されることもありましたが、完全には通じないもののジェスチャーで教えてもらったり、英語がわかる人に出会ったりなど、スペイン初日は多くの人に助けてもらいました。わからなければ、とにかく人に聞いてみるのは大切だと思います。
食事と現地の大学生との出会い
パンプローナに着いてからは、一週間ほどホテルに滞在していました。そのホテルの下にスーパーがあり、そこで食料を調達していました。スペインのスーパーは量り売りで売られているので、初めはどのように買えば良いかわからず、長い間スーパーでうろうろとしていました。その際に、私は運良く、現地のアルバイトの大学生に会うことができ、物の買い方からおすすめのお菓子、スペインのご飯を教えてもらうことができました。ホテルには調理できる環境がなくレンジだけがあったので、レンチンで食べられる冷凍のパエリヤやスパニッシュオムレツ(tortilla de patatas)を食べていました。
2ヶ月経った現在は、パスタか、米を炊いて食べています。スペインでも米は食べられますよ!
部屋探し
前述の通り、パンプローナに着いてから一週間ほどはホテルに滞在しており、その間に住まいをアプリで検索して内見をしてから決定しようと考えていました。スペインの住まい探しには「Idealista」というアプリを使用し、部屋を探して、良いものがあれば家主さんの連絡先に連絡して内見をさせてほしいと伝えました。しかし残念ながら、5件送っても1件程度しか返って来ません。そのため、ダメ元で送るのが基本だと思います。最終的には、今の家主さんからお返事が返ってきたので、内見をして、次の日から住むことができました。ちなみに、アプリ以外の方法もあり、私は大学の事務室に伺って、部屋探しを手伝って頂きました。大学のウェブサイトから部屋探しができるというものでしたが、そのウェブサイトでさえ、もうすでに部屋が埋まっており入居ができないのにまだ募集をかけているものがあるので、部屋探しには注意したほうがいいと思います。
語学学校でのスペイン語講座
私は大学が始まる前に、無料で一週間程度スペイン語の授業を受けました。正直に言って、この授業は辛かったです。語学学校の授業を受ける前に、スペイン語のレベルを測るテストがあり、ほとんどわからない状態でありながらわかる部分だけでもと思い、全ての問題に答えました。その結果、A2レベルのクラスになりました。当時の私のレベルはスペイン語検定のDELEのレベルで言うと、A2の一つ下のA1だったと思います。挑戦を胸に授業に挑んでみたのですが、授業のほとんどが理解できず、苦しい思いをしました。ここでの反省は自分が今、スペイン語のどのレベルにいるのかをはっきりと認識しておくことだと思います。間違ったレベルにいると自分が受けたいと思っている授業を逃すことになります。自分のレベルに合った授業を選択することで、スペイン語の理解がより深くできると思います。ただ、辛かったことばかりではなく、実際に課外授業として市場(mercado)に赴いて、野菜や魚、果物などの値段を見て母国のものと比べる授業があり、非常に楽しい授業でもありました。
大学と語学学校の授業について
現在私は、小学生の英語教育の授業を1つ、スペイン語の授業(A1、A2の授業を2つずつ)を4つ取っています。語学学校は大学の授業とは別で授業料(235€、9〜12月の半期分)を払い通っています。スペイン語の授業の内容は基本的に、文法、リスニング、グループワーク(プレゼン)です。一番楽しい授業はHispania cultureの授業です。授業内容は主にスペインやラテンアメリカの文化、特に歴史や食などについて学びます。授業ではその場で調べ学習をして短いプレゼンをしたり、予備知識を使って議題に対しどのようなイメージがあるかなどを話し合ったりします。そのため、幅広い知識を持っていないと話し合いに参加できないこともあるので、もっと世界史を学んでいればよかったと後悔することも多くあります。もう一つ日本にいるうちにやっておけばよかったことは、単語数を増やすことです。単語の意味がわからないと、話にもついていけず、グループワークも難しくなります。日常の中の動作やもの(例えば、歩くcaminarや塩salなど)をスペイン語に変えて使ってみると覚えやすいと思います。
ほかにも、旅行に行った話やスペイン人がパーティ好きすぎる件など、書きたいことは山ほどあるのですが、次回に報告させて頂きたいと思います。ご覧いただきありがとうございました。


左bocadillo 右tortilla de patatas


