新年あけましておめでとうございます。この定期報告を書いている今は2025年の新たな年を無事迎えることができました。皆さんは良いお年を迎えられたでしょうか。12月で前期が終了し、それぞれの国に帰省していったたくさんの友人たちに寂しさを感じつつも、後期での新たな出会いに期待を膨らませています。2024年は本当にたくさんの人との出会いに恵まれた1年になったと改めて実感しています。今回の定期報告では、学期末試験や人生初の一人旅、友人とのお別れパーティーやクリスマスパーティー、年越しの過ごし方について書いていこうと思います。
期末試験
私は2つのスペイン語の授業と1つの英語の授業を履修しました。2つのスペイン語の授業のうち、1つは学内で、もう1つは学外にある語学学校で開講される授業です。前者の授業では、面接形式で行われる口頭試験と筆記試験が行われました。口頭試験では、3つのトピックから自分の好きなものを選択し、それについて話すものでした。トピックの内容は、1. スペインでの思い出や経験について、2. 旅行について、3. クリスマスや年越しの予定についての3つです。私はトピック1を選択しました。筆記試験では、アクセントの位置や時制による動詞変化、文章問題などが問題として出されました。後者の授業では、プレゼンテーションと筆記試験がありました。プレゼンテーションでは、日本のお祭りを1つピックアップしてそれについてスライドを用いて紹介するというものでした。筆記テストは先ほどの授業のものと同じような内容でした。中でもプレゼンテーションでは、日本文化の1つである「祭り」について深く知ることができる、とても有意義な時間になりました。今まで祭りにどのような起源があり、祭りで使われる「神輿」にはどのような意味があるのかなど、このような機会が無ければなかなか調べることもしなかったと思います。私はまだまだ日本文化についてよく知らないことばかりだと反省する反面、それに気づくことができたのは留学しているからこそ得られる経験だと思いました。また、同じクラスメイトのプレゼンを聞く機会もあり、様々な国のお祭りについて宗教などの文化的側面を交えながら学べる楽しい時間になりました。
英語の授業では期末試験がない代わりに、小学生向けの英語の授業計画プロジェクトをグループで完成させなければいけません。今も教授から受け取ったフィードバックをもとに、訂正を加えている段階です。後期が始まる前に再提出する必要があるので、2025年を迎えた現在もプロジェクトを進めています。小学生向けのとても詳しい授業計画を作成しないといけないので、とても大変な作業ですが、それ以上にやりがいを感じています。無事作成できるようにグループで助け合いながら進めていこうと思います。
人生初の1人旅 in ローマ
私は12月9日から11日までの3日間、イタリアの首都ローマへ1人旅に出かけました。旅先としてローマを選んだ理由は、本場のピザとパスタを満喫して、ついでにローマにあるたくさんの世界遺産を見物したいと思ったからです。
パンプローナからビルバオまでバスで2時間ほど移動し、ビルバオ空港からローマにあるフィウミチーノ空港まで飛行機で約3時間半。飛行機を利用する際はパンプローナ空港を利用するよりもビルバオ空港を利用する方が交通費を安く済ませることができます。1日目はローマに夜到着したため、そのままホテルで休みました。2日目、3日目はローマ市内を歩き回り、たくさんの世界遺産を観光し、種類豊富なピザや有名レストランのカルボナーラをいただきました。ローマはとても美しい街並みが広がっていて、観光地としては最高なのですが注意しなければいけないことも多くあります。私が利用したホテルは、ローマ市内の中心にあるテルミニ駅という大きな駅から徒歩3分ほどの場所にありました。アクセスはとてもよかったのですが、駅の周りにはたくさんのホームレスがダンボールの上で寝ていたり、観光客に声をかけてくる現地の人がいたりして、治安はとてもいいとは言えませんでした。また、駅でのスリも多く報告されているので、観光に行く際は必ず周りに注意して荷物は肌身離さずジャケットの中に隠して移動するなどのスリ対策をして行動しましょう。また観光スポットの周りではたくさんの人が観光客にモバイル充電やカメラの伸ばし棒、水などをもっていて声をかけてきます。大抵は違法な価格で売ってくるので、話しかけられても無視をしてすぐにその場を立ち去りましょう。私は多くの人に話しかけられ少し怖い思いもしましたが、無視して立ち去れば大丈夫でした。
今回の一人旅で少し怖い思いもしましたが、たくさんの人との出会いもありました。そして何よりも、どれだけ日本が安全で安心な国であるのかを知り、誇らしく思えました。1人で観光地を楽しむことは私の夢の1つでもあり、挑戦したかったものの1つでもあったため、それを叶えることができてとても嬉しいです。



クリスマスとお別れパーティー
クリスマスが近づくとまちの至る所にイルミネーションや大きなクリスマスツリーが飾られ、クリスマスの2, 3週間前から町ごとクリスマスムード全開でした。シティセンターにはクリスマスマーケットが開催され、近くにはクリスマスホリデー限定で一時的なアイススケート場も設けられていました。私の友人たちの多くはクリスマス前の23日頃には帰省する予定だったのでその少し前にバルでお別れパーティーをしたりして友人と最後に楽しい時間を過ごしました。22日にはクリスマスパーティーを開きました。ホットワインを作って、みんなで買ったクリスマス宝くじの結果をテレビで見たり、クリスマスソングをみんなで歌ったりと楽しい時間を過ごせました。


年越し in マドリッド
12月25日から1月3日までの約1週間の間にアメリカから友達が会いに来てくれました。彼女とは2年ほど前に、シンクレア・コミュニティ大学(SCC)と山口県立大学との国際交流で出会い、それからずっと連絡を取り合っていました。私がこの交換留学を決意できたのは、その国際交流での経験がとても大きいです。そこでの経験は私の宝物であり、私の人生において大きな分岐点でした。彼女がスペインまで会いに来てくれると聞いた時は驚きましたが、パンプローナ空港で再会したときは本当に来てくれたのだと感動しました。それからパンプローナのまちを案内したり、サンセバスチャンに行ってバスクチーズケーキを食べたり、フランスのビアリッツに行ってカフェや買い物を楽しんだりと素敵な時間を過ごすことができました。12月30日から元旦にはスペインの首都マドリッドを訪れ、そこで一緒に年越しをしました。年末年始のためほとんどのお店は締まっていましたが、プラド美術館やプラザ・マヨール、サンミゲル市場、カフェなどを訪れてマドリッドを満喫することができました。今思えば、彼女とは二年前に出会ってたった2週間で親友になり、今年一緒にマドリッドで年越せたことは、本当に有難いことだと感謝しています。


今年の抱負
2024年を振り返ってみるといつもの1年の倍以上の人と出会い、楽しい時間を過ごせたと思います。いろいろと忙しいこともありましたが、勉強面に関してはまだ余力が残っていたと思います。後期はスペイン語と英語力をさらに伸ばすために様々な文化を持ったたくさんの人との会話を楽しみ、自分の将来のために今何ができるのかを常に考えながら一日一日を大切に過ごしていこうと思います。今このような貴重な経験ができているのは、家族や友人、大学の先生方の協力があってからこそ成り立っているものなので、支えてくれている人たちの感謝の気持ちを忘れずに、2025年も挑戦し続けます。