ついに私の十か月間の留学生活も残り二か月を切りました。今回の報告書では学校生活やピソでの生活、バルセロナ旅行について書いていきます。
学校生活
春学期も後半に差し掛かり、中間テストや中間発表の時期になりました。英語では、数人のグループに分かれて渡された資料を基にレポートを書いたり、プレゼンをしたりしました。ここで感じたことは、私が前期に受けた英語の授業と比べて簡単だったことです。履修登録の際に時間の合う英語の授業を選択したのですが、各学科によって教わる内容や分野が異なります。例えば今回私が取ったのは教師を目指す学生が多いクラスでした。よって、授業の内容も学校や教育についてのものが多かったです。スペイン語の授業では、筆記のミニテストの様なものがありました。この授業は秋学期に取っていた授業のレベル(A1)から二つ上の(B1)なので苦労することが多々あります。私の場合文法よりも語彙力がまだまだ足りてないと感じることが多いです。今後も自分の苦手分野を意識しながら勉強に取り組みたいと思います。
ピソでの生活
ピソでの共同生活にもだいぶ慣れ、以前と比べて同居人の人たちとの会話も増えました。たまに三人で食事をしたりするのですが、エクアドル、ウクライナ、日本と、全員出身地が違うので各国の常識やルール、政治、食習慣についてなど様々な話題が出てとても楽しいです。大家さんの女性がパエリアを作ってくれたので、材料費を三人で割り勘してパエリアパーティーも行いました。次回はバーベキューを予定しています。
こちらの家は基本オートロックのような仕組みになっているので、家を出る前に鍵を持っているかチェックする癖ができました。同じくUPNAに通う留学生の友人から、ピソの鍵を何度も無くしてしまい、そのたびに家の鍵を丸ごと交換する必要がある為退去時にその交換費用を追加で払わなくてはいけないということを聞きました。私も気を付けようと改めて思いました。

バルセロナ旅行
三月の終わりごろから四月の第一週目まであったSemana Santaの休み期間を利用して、三泊四日のバルセロナ旅行へ一人旅に行きました。私は安く旅行したかったので、バルセロナまでは夜行バスで移動し、旅行中は男女混合のドミトリーに泊まりました。今回泊まったドミトリーは、カーテンなどもついておらず二段ベッドが並べられているだけのタイプでした。
一日目はドミトリーの近くにあったラーメン屋さんや無印良品、お餅屋さんなど、パンプローナにはない日本を感じられる店に行きました。無印良品では日本語が書かれたパッケージの上にスペイン語で書かれたシールが貼ってあり、見覚えのあるものがたくさん売ってあったので日本を感じられてとてもよかったです。
二日目は、まずバルセロナ現代美術館に行きました。最初はEU県内の学生証を持っていると入館料が無料だから、という理由で向かったのですが、芸術に対して詳しくない私でも惹かれるような作品が沢山あり、とても有意義な時間が過ごせました。中でも印象に残ったのは真っ青な部屋の中にオレンジとナイフ、ジューサー、コップがあり、自分でオレンジジュースを絞り作ると緑色に見えるという体験型アートです。残念ながら私が作ったオレンジジュースは黄色に輝いて見えましたが、とても楽しかったです。その後サグラダファミリアを見に行きました。中に入ることもできたのですが、人が溢れかえっていたため止めました。真下から見るととても迫力がありました。最近建てられた場所と過去に建てられた場所では建物の色の鮮やかさがくっきりと違っており面白かったです。


三日目は、ブケリア市場を回った後、お土産屋さんを回りました。ブケリア市場では、生ハムやフルーツ、オリーブオイルから牡蠣まで様々なものが売っていました。生ハムやチョコバナナのイチゴVer. は食べ歩き用の少量のものが売られていたため買って食べました。また、自分と母へのお土産用に小さな小瓶に入ったオリーブオイルとカラフルな塩も購入しました。

1人旅行に行くにあたって意識したことがいくつかあります。まず、ドミトリーを選ぶ際は、同室の人が全員スリであるという可能性を避ける為、少人数の部屋ではなく、なるべく大部屋を選びました。ドミトリーには鍵付きのロッカーがついており、大きな荷物はそこに入れていましたが、貴重品だけは小さい肩掛けカバンに入れてそれを身に付けたまま布団に隠して寝ていました。また、極力普段以上に着飾ることはしませんでした。一人旅ですし、あたかも現地の人であるような普段着で出歩きました。
気を付けなければいけないこともたくさんありましたが、それ以上に自分の足で気の赴くままに旅行することができたのはとても素晴らしい体験で、世界中どこまででも行けるのではないかという気分でした。最後まで留学生活を頑張って走り抜けようと改めて思いました。