大学は六月の初めに終了しました。本レポートではテスト、お別れの食事会、英語クラブの食事会のことについてお話したいと思います。

テストについて

今回がスペイン最後のテストでした。初めに、スペイン語のテストについてですが、筆記と口頭の試験でした。筆記は今までに学習した時制の問題が中心にとりあげられていました。これに関しては、日々の学習の積み重ねが必要だと感じました。口頭の試験では、個人のものとグループ三人での課題が出されました。個人の課題は写真をスペイン語で説明すること、グループのものはプリントに記載されているテーマについての意見を読み、どの意見に賛成・反対するかを話し合うといったものでした。しかし、前のグループのテスト時間が長く大幅に時間が押したことと、自分の振り分けられたグループが最後だったため、個人の課題だけでテストが終わりました。個人的にはグループでの口頭試験に向けても準備して臨んだので、挑戦したかったなと思います。日本では時間が過ぎても全てのテストをやっていたと思うので、とても拍子抜けしました。終わりの時間は厳守するという文化の違いを感じました。

英語のテストでは、Reading・Speaking・Writing・Listeningの個々の成績で評価され、私はspeakingの部分があまりできませんでした。Speaking 以外は、秋学期と同様パソコンでの試験で、指定された日時に行われました。指定された席の列によってどの試験から始めるか違うので、listening の試験でヘッドセットに不調があった場合などはしっかりと手を挙げ、そのことを伝えることが重要です。英語はあまり勉強していなかったので、テスト勉強に力を入れました。Speakingは、3人1組のグループで写真について述べるテストと、それぞれ割り当てられた質問を交互にし、それに答えるテストの2つでした。自分がどの問題に答えるのかわからないのですぐに答えなければなりませんでした。

ELEの有料のテストはReadingとWritingの二部構成になっており、4月末にすべての授業が終わりました。その後、ナバラ大学の美術館に行くなどの課外授業も行われました。ここでは展示品の説明を受けたり、まっさらな箱に自分の内と外を工作で表現する制作をしたりしました。

ビジネススペイン語のテストでは、筆記とプレゼンテーションの発表が課されました。筆記のテスト内容は、事前に配られたプリントの中から出題され、自由記述の問いもありました。プレゼンテーションは、3~4人のグループで起業することを想定して、授業内容に沿ったことを発表しました。

今回はプレゼンテーションなど人前に立って話す機会が多く、緊張してうまく言葉が出てこない場面があり悔しい思いをしました。しかし、アメリカ人留学生がメモも見ず、すらすらとプレゼンテーションをしていた姿を見て、なぜそんなに緊張せずできるのか聞いてみると、「そういった教育を受けてきたから、自信がないなら日本語からでも始めてみるといいよ。」とアドバイスをもらいました。そのため、日本に帰ったら人前に立って話をする経験をもっと増やしたいと考えています。

遠足について

基礎的なスペイン語の習得するために勧められた移民局の授業の最後に、遠足でestellaという小さな町の山に登りました。Estellaはパンプローナからバスで一時間程度の場所にあり、巡礼のコースにある町で、とても自然豊かでした。山の中は水が透き通っていて、神秘的な光景でした。私たちの他にも多くの観光客が訪れていて、高くない山で登りやすかったです。

山の中の風景

中国の留学生とのお別れ会

大学が終わり、私よりも早く帰国してしまう中国の留学生たちと一緒にそれぞれの国の食事を持ち寄ってパーティーをしました。私たち日本人留学生が2人なのに対し、中国人留学生が5人だったので、多くの中国料理を楽しむことができました。ちなみに私は親子丼を作って持っていきました。材料(鶏肉、卵、玉ねぎ)は現地で調達し、親子丼の粉末調味料は日本から送ってもらったものを使用しました。とてもおいしいと言ってもらって、私たちも中国料理を味わいました。その中でも、チキンのコーラ煮という料理に驚きました。恐る恐る食べてみると、全くコカ・コーラの味がせず、すっきりとした味わいでとても美味しかったです。

参加していた英語クラブの昼食会が行われ、多くのスペイン料理を堪能しました。事前に私がいろいろなスペイン料理を試してみたいと伝えていたこともあって、まわりの方々が一口ずつわけてくださり、いろいろな味を楽しむことができました。一枚目はcachofaという野菜のスープで、二枚目はsalmon asadoというサーモンを焼いた料理です。三枚目は、デザートでレモンシャーベットです。これはストローで飲むドリンクのような形状でした。肉料理などは味付けが濃いものが多かったのですが、私は野菜や魚料理を注文したためあっさりとしていてさらっと食べやすかったです。

このような食事会に参加させていただくことが増えて、とても充実した日々を過ごしています。ここで過ごす日々も残りわずかとなってきたので、一日一日を大切に過ごしていこうと思います。まだ行きたい場所があり、そこに最後に行きたいと思っています。スペインをもっと楽しめるよう、積極的に旅行したいと思います。