次第に春が近付いています。昼と夜の寒暖差は大きいですが、最近は爽やかな澄んだ青空も戻ってきました。

春学期の授業について

春学期が始まり、新たな授業を履修しました。私は、スペイン語(B1~B2)、ビジネススペイン語、英語、およびLECUN ELEの4つの授業を受けています。秋学期に履修していた、スペイン語(A2)は、動詞の変化形や基礎文法の部分が多く、春学期も同じテキストを繰り返し学習するということでしたので、今回はB1~B2のクラスに変更しました。このクラスは日によって違うテーマに沿ってペアで会話することや、グループでの討論が多く、理解が追い付かない場合もあり、少々大変です。受講生のスペイン語のレベルにばらつきがあり、あまり話すことが得意でない人もいれば、スペイン語を早く話す人もいます。理解できていないことを伝えれば、親切に教えてくれる受講生が多く、助けてもらっています。映像を見た後、家族の在り方について、登場人物の立場に立って主張するグループ討論では、話すことの面白さも実感しました。

次に、ビジネススペイン語の授業です。スペインや自国の企業のロゴの意味について調べたり、企業関係のスペイン語を学んだりしています。こちらもグループワークで、自分たちで企業をつくる課題や、現在はナバラ州の地元企業について調べプレゼンテーションをする課題に取り組んでいます。秋学期に受けたスペイン文化の授業は、歴史がわからなかったので苦労したのですが、こちらの授業はわかりやすいスペイン語で楽しみながら受けています。

英語の授業は当初、発音の授業を受けるつもりでした。しかし、そのクラスの先生からのアドバイスがあって、別の英語の授業を履修することにしました。アドバイスを受けた時点で履修登録や登録変更ができる期間が過ぎており、不安になりましたが、アカデミックコーディネーターの先生に相談して登録してもらいました。変更していただいた英語の授業は、発音記号やspeakingなどを中心に行われています。基礎的な部分の学習が多いのですが、この授業も私以外は全員スペイン人の生徒です。

最後にLECUN ELEという授業です。有料の授業になるのですが、課外授業で、訪問先で現地の体験を深められるという点でとてもおすすめです。スペイン語、スペイン文化の授業、ビジネススペイン語の全ての科目を履修しないと受講できず、これらの科目を総合的にさらに深めるといった授業内容で、週に二回あります。受講生は私を含め三人で、話す機会がとても多く、大人数の授業では困難な、親密なコミュニケーションの練習ができています。また、スペインの各地域で使われる動詞の変化形の違いなど、先生の経験談も交えてわかりやすく教えてもらっています。例えばパンプローナでは、子どもたちに対してTuを使うそうですが、マドリードでは敬意が含まれるUsedの形を使うことに衝撃を受けたそうです。まだ課外授業は行われておらず事前学習をしていますが、同じスペイン国内でも、使われる言葉に地域差があるのだと実感しました。

映画について

プライベートでは映画を見に行くという挑戦をしました。スペインの映画館に行ってみたかったことと、自分一人で注文するという経験を重ねたかったからです。大学の近くのLa morea（ショッピングモール）の中にある映画館に行きました。休日に行ったのでとてもお客さんが多かったです。

難しい内容だと理解できるかわからなかったので、アニメを選びました。"Momias"（英語でmummies（ミイラ））という映画が、子供向けでわかりやすいかなと思い、見ることに決めました。ポップコーンと飲み物も頼み、約12ユーロ（1,700円）で、日本よりも安い印象でした。

映画は、わかりやすいスペイン語だったので、楽しみながら見ることができました。3人の古代エジプトのミイラが、ペットのベビークロコダイルとともに現代のロンドンに出現して、考古学者によって盗まれた王族が所有していた指輪を探す旅に出るというコメディーでした。後になってネットで調べてみると、この作品は日本で未公開の映画だったようです。ロビーではポップコーンが散乱していたり、エンドロールが終わる前に館内の明かりがついて退出が始まるとともに、清掃作業服姿の係員が入ってきたりして、日本の映画館と違うなと思いました。

映画館の雰囲気

挑戦の結果を振り返ると、注文する際ポップコーンの量を確認するなどのやりとりができ、スペイン留学で少し自信がついたかなと思いました。しかし、まだ文章を組み立てる力や、速いスピードのスペイン語は聞き取れないところが多いので、その部分をもっと強化していくつもりです。