ラップランド大学 国際文化学科3年 小田咲幸<3号 2025年1月~2月>

はじめに

日本だともう春ですがここフィンランドはまだまだ雪の日が続いており、冬景色です。しかし、この1・2月で陽もしっかりと空に昇るようになったので、それと共にゆっくりと気温が上がり、これがフィンランドの春なのかなと思っています。ちなみにフィンランド語の授業の先生曰く、雪は5月まで残るのだそうです。私が地面の土をこの目で見るのは日本に帰国してからになりそうです。さて、第3号では授業と教育実習、そして自炊について主にお伝えできればと思います。最後まで読んでいただけると嬉しいです。

夕暮れが綺麗な今日この頃です
(夕暮れが綺麗な今日この頃です)

Finnish 1

渡航して5ヶ月目にしてようやくフィンランド語の授業をとりました。日常生活で使うあいさつやフレーズはすでに知っていたので初級クラスのFinnnish 1は簡単だろうと思っていましたが、実際のところそうではありませんでした。発音や文法、単語など新しいことがたくさんで、特に文法に関しては仕組みを理解することが少し難しく感じました。一緒に授業を受けていた友達に助けてもらいながらなんとか受講を終えたのですが、正直試験に受かっているかは不安が残るところです。しかしフィンランド語を学ぶという経験はラップランド留学を選択していなければなかったと思うので、試験に落ちていたとしても、とても意味のある授業になったと思います。

たまにある教室変更で迷いそうになる私
(たまにある教室変更で迷いそうになる私)

教育実習

教育実習は私がこのラップランド留学を選んだ大きな理由の1つです。「教育水準が高いって何だろう。」度々耳にする教育・福祉のレベルが高いフィンランドをこの目で見て知りたくて、私はラップランド留学を選びました。そのためこの教育実習は私にとってたいへん貴重で有意義な経験になりました。そして日本でまだ教育実習を行ったことのない私にとっては大きな自信にもなりました。

20回の授業観察と4回のティーチングが主な内容で、私は2月丸ごと使って教育実習を行いました。授業観察とティーチングの回数やペースは欲しい単位数や自身のスケジュールによって変える事ができるので、自分に合ったスタイルで教育実習を行うことができます。ティーチングの学年についても希望を出すことができ、私は小学5年生のクラスを持ちました。しかし教えた内容は日本だと中学2年生の範囲だったので、これについては実習先としっかり相談すべきだと思います。そして実習生1人ひとりに担当の先生が付き、アドバイスやフィードバックを頂くことができます。

海外はもちろんましてや教育・福祉の国フィンランドで教育実習をするという経験はなかなかないので、教員志望の方はもちろん、そうでない方も少し興味があるならぜひチャレンジしてみて欲しいなと思います。内容は少しハードなところもありますが、その分学びが多く、忘れられない経験になることは私が自信を持って保証します!

教材作り中にマクドナルドが食べたくなった
(教材作り中にマクドナルドが食べたくなった)

自炊について

今まで授業やイベント、気候など色々お伝えしてきましたが、皆さんがリアルで気になることとはなんだろうと今回の号を書くにあたって考えた結果、それはやはり「お金のこと」なのではないかという結果に至りました。円安が続く世の中で特に物価の高いフィンランドで生活をするとなると、かなりのお金がかかります。家賃に食費に娯楽費に、どれをとっても日本よりお金がかかりますが、意外にも抑えることができるのが「食費」です。ここロヴァニエミには大手スーパー(ホームセンター付きの大規模スーパー)がいくつかあり、中には学割を使うことができるスーパーもあります。スーパーによってどれがお得か異なるのですが、ハシゴができる距離感にどのスーパーもあるので、私はよくハシゴしています。(運動がてらちょうど良いです。)そして食材によっては日本より安いものもあり、例えばとあるスーパーのマーガリン400gはたったの70円です。他にも野菜は量り売りで必要な分だけ買うことができたり、イベント開催期間はいろんなものが驚くほどに安くなるので、これらを上手く活用すれば抑えることができます。しかし日本の調味料などはある程度ロヴァニエミでも手に入りますがやはりとても高いので、日本からの持参をお勧めします。荷物に入り切らないときは少し面倒ですが、日本からの国際郵便という手もあります。私個人としては「だし醤油」を持参することを経験からお勧めしたいと思います。浅漬けや卵焼き、炊き込みご飯など色々なものに使えるのでとても便利です。このラップランド留学で今までたくさんの学びと経験を得てきましたが、生活面だと自炊力を得たなと思う留学生活7ヶ月目の私です。

(たくさん日本食を食べたくなる時があります...)
たくさん日本食を食べたくなる時があります...

おわりに

私の留学生活の一大イベント、教育実習が終わったので3・4月はフィンランド語の授業のみとなりました。しかし次のフィンランド語の授業はFinnish 2。そうです、レベルアップです。内容が難しくなるのでコツコツ勉強して、おいて行かれないように頑張ろうと思います。次号ではFinnish 2についてと、まだ検討中ではありますが国内旅行を考えているので、それについてもお伝えできればと思います。勉強も遊びも全力で、次回もマイペースで等身大の私の生活を報告できればと思います。