はじめに
新年明けましておめでとうございます。2025年が始まって早くも1週間以上が経ちましたが、まだクリスマスツリーがあちこちにあるフィンランドに驚きを隠せない私です。この第2号では11月と12月、一言で表すと「自分と向き合った2ヶ月」、について報告したいと思います。第1号の最後に報告した通りこの2ヶ月は授業が無かったため、第2号は少し変わった報告になると思いますが、最後まで読んでいただけると幸いです。
フィンランドが教えてくれたこと
この2ヶ月でようやく本当にこの生活に慣れることができました。勉強もしながらメンタルも安定させて、10月までの自分とは打って変わって「ゆとり」を感じることができるようになりました。もちろん授業がなくて自分の時間が多かったことが何よりも大きいですが、フィンランドの時間の流れが私を変えてくれたと感じています。
この2ヶ月は日照時間が2-3時間と短く、日中の活動時間の多くが暗かったです。もちろん生活リズムが乱れてしまうことが多かったのですが、私にとってこの暗い期間は「落ち着く時間」になりました。
寒さも厳しくなるこの時期はあたたかい飲み物が必須で、大きな窓の先にある雪景色を眺めながらホッとひと息をつく時間が自然と多くなりました。
ホッとひと息をつく中で、留学生活で出会った人から得たことを自分に取り込みたいと考えるようになり、「自分のやりたいこと」や「大切にしたいこと」、そして「どんな人になりたいか」を見つけることができました。
これはフィンランドのゆったりとした時間の流れがなければできなかったことだと思います。特に日本にいる間は学校生活に加えてアルバイトなど忙しく過ごす日々で、渡航前は特に準備などに伴う不安やストレスもあったので、この時間は本当にかけがえのないものになりました。留学生活4ヶ月強、改めてフィンランドに来てよかった、ちゃんと自分と向き合う時間をくれてありがとう、という気持ちでいっぱいです。

友人との別れ
留学が始まって以来ずっと仲良くしていた友人とのお別れの日が来ました。とても仲良くしていた友人は2人とも韓国出身のためこれからもたくさん会えるという話にはなりましたが、それでも別れは辛かったです。手紙サプライズにプレゼントサプライズなど、できる限りの精一杯の感謝を伝えました。これからのセメスターに友人がいないということに少し不安を抱いていますが、次に会えるときを楽しみに、そして新しい人に会えることを楽しみに頑張ろうと思います。
ちなみにお別れの後にその友人がたまに電話をかけてくれることがあるので、少し寂しさがまぎれている今日この頃です。

本場のクリスマス
ここでフィンランドの一大イベント、クリスマスについてお話しします。私が今いるロヴァニエミという街はサンタクロース村があることで有名なクリスマスの街です。クリスマスの日は閉まっているというお店があったり、外を歩く人が少なかったため、大切な人と家でゆっくりと時間を過ごすのが文化なのかなと思いました。私もそれにならってクリスマスの2日間は友人たちと楽しく時間を過ごしました。ちなみに大晦日を迎えても、お正月を迎えても街にクリスマスツリーがあるため、まだ気持ちはクリスマスに染まっていたりします。しかし年越し花火を見ることができたので、2025年を迎えたという気持ちもあります...不思議な気持ちです。


独立記念日について
もう一つ、フィンランドにおいてとても重要な日を紹介します。それは12月6日の「itsenäisyyspäivä」というフィンランドの独立記念日です。私はインスタグラムでロヴァニエミのイベントを告知するアカウントをフォローしていて、そのアカウントを通してこの独立記念日について知りました。さらにそのアカウントによると近くにあるシティーセンターでイベントが行われるとのことだったので、その日は友達と言語交換をしたそのままの足でイベントに参加しました。日本には建国記念日がありますが、私にとって「休みの日」でしかなかったので、独立記念日を祝うフィンランドでの体験は国の価値観を知るという意味でとても新鮮で貴重な体験になりました。

-20℃の世界
天候について、12月は信じられないぐらい冷え込みました。今まで氷点下は経験したことはありましたが-10℃や-20℃は経験したことがなかったので、とても厳しい経験になりました。渡航時が夏ということもあり日本からはデニムなどの保温性のないボトムスしか持ってきていなかったので、ヒートテックタイツを下に履いて重ね着してなんとか耐えました。セカンドハンドショップでいいスキーパンツなどがあれば購入しようと考えています。物価と寒さに凍える毎日です。

さいごに
長期の休暇が終わり、来月からはいよいよ春セメスターの開始です。留学生活もちょうど半分が過ぎたところなので、今までよりも毎日を大切に努力していきたいと思います。特に春セメスターはフィンランド語や文化についての授業を取る予定なので、次の第3号では日常の様子と共に文化についても報告が出来ればと思います。