ラップランド大学(2018年度交換留学生)国際文化学科3年 北谷緑 <3号 2019年1~2月>


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はじめに

 ラップランド大学での留学生活も早いもので半年が経ちました。クリスマス休暇後から2ヶ月間の振り返りをします。

大学生活

 この2ヶ月間で履修した科目は以下の通りです。私の場合、通年で履修しているものがほとんどで、授業中の成果物の写真と共に簡単に紹介します。

FVAA1029 Materiaalit ja muoto 5ECTS
 春学期では服飾における形状についてグループワークを通して学びました。グループワークではファッション誌から色々な形の服を取り上げ、その形は着た人をどのように魅せるのか、どのような雰囲気を与えるかなどを話し合い、プレゼンテーションをしました。また、与えられた様々な生地とマネキンを使用し、立体的な表現もしました。頭の中で構想したことを実際に形にすることは、簡単だと思っていてもいざ再現しようとすると難しく時間もかかり、試行錯誤を繰り返しましたが、形にしていく作業はとても楽しかったです。


UART1102 Finnish Design(Spring) 4ECTS
 グラフィック、テキスタイル、ファッション、インダストリアルなど様々なフィンランドデザイン文化を知ることができてとても楽しいです。毎回授業でグループプレゼンテーションの課題があるので大変ですが、その分自分の知らなかった分野も知ることができたのでとても勉強になりました。

UMUO0225, Arctic Design Project, 6 ECTS cr.
 私のプロジェクトは5月末にラップランド大学で開かれるカンファレンスのプロデュースです。年明けから、授業ではなくグループでの活動に入りました。定期的に行われるグループミーティングを繰り返しながら、アイテムグループとしてイベントTシャツのデザインや企画をしています。1人1人が様々な背景とスキルを持っているので、ミーティングの時にはユニークなアイディアがたくさん出て面白いです。

普段の生活

 2月後半から3月にかけて、寒く真っ暗だったロヴァニエミに太陽の日差しが戻ってきました。日本の比較的温暖な気候で育ち、春夏秋冬関係なく当たり前のように太陽の日差しを受けて育った私にとって、真っ暗で-20~-30°の寒さの中で生活することは非常に大変でした。
 2月いっぱいは精神的に辛い時期を過ごし、自分の体調と科目担当の先生に相談しながら比較的ゆっくりと日常生活を送っていました。今こうして太陽の日差しを浴び、少しずつ体調が回復してきていることに感謝しています。現在は約10日間のスキー休暇中で、その間にロヴァニエミのデザインショップでの展示も始まりました。約半年のフィンランド暮らしを通して少しずつ広がる現地の人たちとのつながりの中でありがたいお話をいただき、交友関係ができつつあることが何より幸せです。

 比較的ゆったりとした授業スケジュールでしたが、4月から忙しくなるので休める時にしっかり休み、学べる時にはしっかり吸収し、メリハリを持って残りの留学生活も頑張っていきたいと思います。


 フィンランド産ウール100パーセントの毛糸でトートバッグをデザインしました。フィンランドならではの豊かな自然から着想を得ました。昨年にデザインしたテキスタイルと共に、ロヴァニエミにあるArctic Design Shopで展示をしています。