曲阜師範大学 国際文化学科3年 野村唯衣 <3号 2019年7~8月>

はじめに

 7月上旬に期末テストが終了し、夏季休暇を利用して7・8月は日本に一時帰国しました。主な目的は多数のインターンシップへの参加とHSKを受験するためです。その他にも山口県立大学の先生方を訪ねたり、卒論中間発表会に参加したり、3年生の中国語の授業に参加したりしました。また、友人と会ったり、旅行をしたりして日本で充実した夏季休暇を過ごしました。

HSKの受験

 半年の留学生活を終え、自分の現在の中国語のレベルを知るためと、後期からの中国語の勉強のモチベーションを高めるため、帰国してすぐの7月13日にHSK(中国政府認定の中国語資格)を受験しました。中国でも受験することは可能ですが、私は一時帰国することを決めていたため、日本で受験しました。HSK筆記4級・5級を受け、両方受験をすると口語のテストを無料で受験することができるため、口語(中級)のテストも受験しました。
 午前中にHSK4級、午後からHSK5級、夕方から口語という日程になっているため、丸一日かけて受験します。そのため集中力が切れることもあり、疲労との戦いでした。しかし会場には中国語を勉強している方、中国に留学している方がたくさんおり、刺激のある出会いもありました。
 結果はすべて合格し、今後のモチベーションアップにつながりました。後期からの留学生活も中国語検定2級とHSK6級の取得を目指して勉学に励みたいと思います。

HSKのテスト日程

インターンシップ

 4年で卒業することを考えているため、インターンシップに参加しないまま帰国後すぐ就職活動に突入するのが怖く、一時帰国している間に数カ所のインターンシップに参加しました。
 しかし、留学中に応募したため、応募するのにも以下のように多くの困難がありました。

インターネットの通信が悪い
 マイナビとリクナビから応募したのですが、最近はオンラインでエントリーシートを提出する方式が主流となっています。定期報告1号でも述べたのですが、中国ではvpnというアプリをダウンロードしなければ一般的なアプリを使用することはできません。私は携帯にのみ無料のvpnを入れており、パソコンには入れていなかったため、パソコンからはエントリーすることはできませんでした。携帯からなんとか提出できましたが、通信が遅いため非常に時間がかかりました。

証明写真のデータ化
 上記で述べたようにオンラインでエントリーシートを提出する方式が多く、証明写真をデータ化しエントリーシートと一緒に提出する必要があります。私は日本で準備していなかったため中国で準備するしか方法がありませんでした。そのため中国人の友人に頼んでスーツを貸してもらい、写真館に連れて行ってもらいました。おかげで無事提出することはできましたが、私は日本で準備していくことをお勧めします。その理由として多くの中国人の学生が持っているスーツは襟にラインが入っており、日本のリクルートスーツとは少し違います。レンタルをしているお店はありますが値段が非常に高く、時間もなかったため準備することができませんでした。また写真館で多くの加工が施されるため、写真の仕上がりに多少の違和感がありました。

エントリーシートの書き方が分からない
 志望理由や長所・短所など、多くの項目を埋めてエントリーシートを提出しなければなりません。しかし書き方の知識が全くなく、どのように書いたら良いのか分からなかったため、作成にずいぶん時間がかかってしまいました。

 このような困難を乗り越えて、無事インターンシップに参加することができました。留学を終えた後の春休みにもインターンシップに参加しようと考えています。

上海旅行

 8月に家族で上海を旅行しました。留学中に知り合った中国人の友人が3日間案内してくれ、観光地だけではなく、普通の旅行では経験することのできない雑技団や変面ショーを見ることもできました。また現地の人ともたくさん会話することができ、まだまだ私の中国語が通じないことも実感しましたが、それと同時に通じた時や中国人と勘違いされた時は非常に嬉しく充実した旅行でした。


上海の夜景

案内してくれた中国人の友人

最後に

 夏休みも終わり留学生活の後半が始まります。前半とは違い中国での生活にも慣れ余裕があるため、勉学はもちろんのこと色々な所に訪れたり、新しいことにチャレンジしたりと後悔のない留学生活を送りたいと思います。