慶南大学校 国際文化学科3年 井上琴美 <最終号 2024年11~12月>

はじめに

ついに一年間の韓国生活が終わりました。最終号として期末試験やTOPIKの結果、旅行など11月、12月の出来事について報告します。

期末試験

期末試験は12月16日から12月20日で行われました。私が今回受けた試験は3つの教科で、「MICE産業論」、「言語の神秘と文化」、「地域の歴史と文化」、「韓国語会話中級」という科目です。私が受けた3つの科目の試験の出題方式や難易度などを報告したいと思います。

MICE産業論

この科目は日本語でも難しいのではないかと思うほど内容を理解するのが難しい科目であったことと、中間テストはなく、期末テストだけだったこともあって一番不安があった科目でした。しかし期末テストの2週間くらい前に教授が予想問題をいくつか教えてくれて、その中からいくつか出題するということも教えてくれました。そのためこの予想問題の解答を準備し試験を受けましたが、すべての問題が予想問題から出題されていてそこまで難しくなかった印象でした。しかし持ち込みは禁止だったのですべての回答を暗記しなければならなかった点が大変でした。

言語の神秘と文化

この科目は中間テストの出題方式と全く同じでした。内容も授業を受けて理解できていればそこまで難しい内容ではなかったような気がしますが、理解するだけでなく、覚えなければならないことも多くて少し大変でした。しかし授業内で理解できなかったとしてもPPTを教授があげてくれているため、後で見返すこともでき勉強しやすい科目だったと思います。この科目も持ち込みは禁止でした。

地域の歴史と文化

中間テストもあった科目でしたが、期末テストは中間テストとは違って持ち込みが禁止だったため、回答を暗記していく必要がありました。出題問題は事前に教授が授業内で教えてくれるためその問題に対する回答を自分で作り暗記していきます。すべての問題を300字程度でまとめなければならないのが少し難しかったですが、暗記する際は1問に300字程度しかないので覚えやすかったです。

韓国語会話中級

この科目は中間テストとまったく同じ出題方式で、内容も簡単でした。授業中に作った会話文を暗記し2人1組で教授の前で発表するというテストと、1人でお題に答えるという2つの方式のテストです。2人で発表するお題が1つ、1人で発表するお題が1つで、そのお題をくじで引くため、すべてのお題の会話文を暗記する必要があります。しかし会話文もそこまで多くないので覚えやすく、ほぼテスト勉強をしなくても大丈夫でした。

김장(キムチづくり)

韓国でお世話になっていた家族が誘ってくれて12月に김장(キムチづくり)をしました。毎日何気なく食べていたキムチですが、1年分のキムチを作るのでとても大変な作業でした。私が参加したのはその作業の一部でしたが、腰が痛くなったり、足がしびれたり本当に大変な作業でした。終わってから完成したキムチとお肉を出してくれてそれを食べましたが、とてもおいしくてびっくりしました。日本ではできない経験だったのでとても良い経験になりました。

TOPIK

11月にTOPIKⅡの試験を受験し、12月にその結果が出ました。結果は無事6級に合格しましたが、リスニングやリーディングに比べてライティングの点数が低かったので、韓国での生活が終わっても勉強をやめずにライティングを集中的に学んでいきたいと考えています。

ヨス旅行

12月に仲良くしてくれていた韓国人3人と、角さんとヨスという場所に1泊2日で旅行に行きました。一緒に夜景を観に行ったり、おいしいものを食べたりして楽しい時間を過ごしました。毎日学校周辺では会っていたものの、一緒に旅行に行ったことはなかったので最後にみんなで旅行に行くことができてうれしかったです。しかし、ヨスという場所は李舜臣に関するものが多く、李舜臣バーガーなどがたくさんありました。

ヨスの夜景
ヨスの夜景

帰国

私は12月23日に日本に帰国しました。帰国するにあたって携帯のSIM解約、銀行口座の解約、荷物の整理、寮の申請などしなければならないことが多く、大変でした。SIMの解約、銀行口座の解約は帰国の4日前に行い、そこからはe-SIMを購入し帰国するまではそのSIMで過ごしました。荷物の整理に関しては、荷物が多い人は郵便局から日本に送っていましたが、私はそこまで多くなかったのでいらないものはすべて捨てて、荷物は送らずにキャリーケースに入る分だけ持って帰ってきました。キャリーケースの重量が17キロで、2キロほどだけオーバーしていたので空港で20,000ウォンほど支払いました。寮の申請については12月21日から冬休みに入るため、その日から自分が帰国する日まで寮の申請をしなければなりませんでした。しかし、私はその申請を完全に忘れていて申請することができませんでした。そのため21日から私が帰国する23日まで一人暮らしをしている韓国人の友人の家で3日間過ごしました。優しい友人がいて助かりましたが、しっかり申請日を見ておかなければならなかったなと反省しています。

最後に

1年間の韓国生活が終わりました。海外でこんなにも長く生活するという経験はなかなかないと思うので貴重な経験をすることができてよかったと感じています。この交換留学がなかったら出会えなかった友人もたくさんでき、日本に帰国した今でも連絡を取り合ったり、韓国で出会った韓国人の友人と大阪、京都に一緒に旅行に行ったりしています。もちろん日本語ではない言語で授業を受けることは大変だったし、テスト勉強も大変でしたが、それ以上に得たものが多い1年間にできてよかったなと感じました。

友達と行った釜山の広安里
友達と行った釜山の広安里