センター大学 国際文化学科4年 大木もも <1号 2024年9~10月>

留学準備について

今年から例年とは異なった交換協定の内容に急遽変更(学費のみの交換)され、そのお知らせを4月の上旬に聞きました。そのため、そこからこのプログラムに参加するかを再び一から考え直し、どうにか行けると決まってからは焦って準備しました。センター大学への申込書を5月の上旬に送信し、センター大学からビザの情報(I-20というビザの手続きに必要な大学からの書類)を受け取るのに一カ月半ほどかかりました。ただでさえ遅れているのにと非常に焦りながら、そこから本格的にビザの申請に取り掛かりました。ここで私が大変だったことは、DS-160のオンライン申請です。過去の先輩も書かれていますが、私もこの手続きで4時間ほどかかったように思います。黙々とオンライン申請を進めていると、突然初めからやり直しのページに戻ることが何度もありました。毎回一時保存はしていましたが、私の場合、途中から読み込めず、数回一からやり直したため、かなり時間がかかりました。私がビザ申請の手続きにおいて参考にしたのはアメリカ大使館公式YouTube「のりこ留学体験記」という動画です。ビザ面接は、山口から近い福岡の米国領事館で面接を行いたかったのですが、福岡領事館は大阪や東京に比べて予約の空きがあまりなく、すぐに埋まってしまうため、私は福岡での予約が間に合いませんでした。そのため、福岡で面接を受けたいと思う方はかなり早めにビザ申請をして面接予約をしておくとよいと思います。留学の準備はビザだけではなく、センター大学に提出する書類やパスポートの更新、ワクチン接種など、するべきことはたくさんあります。そのため、前もって何事も早めに準備をしておくことが大切だと改めて感じました。

また、センター大学の履修登録についてですが、履修登録期間になってすぐに履修登録をするべきだったと後悔しました。私は長い時間をかけてセンターでの履修する科目を悩み、自分の中でこれらの授業を履修する!と心に決めていたのですが、履修登録期間内であったにもかかわらず登録したのが遅く、私の履修したかった9割の科目はすでに席が埋まっていました。そのため、また一から取りたい科目を無理やり選ばざるを得ない状況になりました。また時差もあるため、計画的に早めの履修登録を済ませておくべきだったと思います。

そして飛行機についてですが、入国審査に時間がかかることもあるため、乗継便は時間に余裕を持つことを強く推奨します。私のフライトは短時間での乗り継ぎだったため、入国審査に時間がかかり次のフライトに乗れませんでした。その後も、再び短時間乗り継ぎのために逃したフライトがあり、結局アメリカの空港には合計で約45時間滞在することになりました。帰国便は気を付けたいと思います。

授業について

PSY111

この授業は基本的に教授の話を聞き、授業の最後にExit Ticketとして授業で学んだことや質問、コメントのいずれかを書いてを提出します。教授はとてもお優しい方で、教授のオフィスアワーを訪ねて私が相談するときはいつも親身になって話を聞いてくださり、優しく教えてくださいます。ただ、今期でこの授業が一番準備するべき教材にお金がかかったように思います。教科書は無料でダウンロード出来たので良かったですが、その他にも宿題のために必要な、専用の有料サイトを二つ準備しなければなりませんでした。円安の関係もあり、日本円で約1万円支払いました。授業のトピックは興味深いですが、内容が深く、分からない単語だらけなので授業の理解は難しいです。しかし、ディスカッションベースの授業ではないため、プレッシャーなく受講できています。

FLM275

この授業では指定されたアメリカの映画を宿題として鑑賞し、授業中にどのような映画(ジャンル)であったのかをクラスで意見を述べていくといったスタイルです。私はいつもクラスメートの意見を聞くので精一杯なので、自ら手を上げて発言する勇気がありません。しかし、手を挙げた人が意見を言いそこから話を膨らませて解説するという教授の授業スタイルは、ディスカッションベースの授業ではないので、留学生である私にとってストレスがなく、個人的に受けやすい授業だと思います。そして教授がとてもお優しい方で、私が留学生であることをよく理解してくださっています。この授業では、宿題として視聴した映画に関する簡単な小クイズが出題されます。そのためにも、映画の内容はしっかり理解しておく必要があります。映画の多くは古いアメリカ映画のため、日本語字幕がないものが多いです。白黒映画は特に、音声も聞き取りにくいため、英語字幕に頼って理解しないといけません。しかし、理解に乏しい私は幸運な事に、一緒に映画を見てくれる友達が説明してくれます。視聴中わからないたびに一時停止し、"What did he said!?" などと問い、嫌な顔一つせず、一つ一つ丁寧にわかりやすく何が起こっているのかを説明してくれる友達に本当に感謝しています。

MUS116

この授業は、音楽の基礎を学び、それをもとに聞いた曲の特徴を分析したりします。また、音楽が影響を与えるものは何かを結び付けて考えたり、音楽の歴史を遡って学んだりする授業です。先生は優しい方です。定期的にリスニングクイズやライティングの提出があります。

MUS 195

この授業は本来、楽器を演奏しなければなりませんが、私は何の楽器も弾いていません。というのも、この授業を履修した際に教授から、「この授業は初心者向けじゃないよ。もし何も楽器演奏できないなら、週一で私のオフィスに来て一緒に音楽について話すのはどうだい?」と提案してくださったからです。そのため、この授業は私だけ例外で一対一の面談授業です!教授のオフィスでコーヒーを作ってもらい、一緒に映画を見てその背景にある曲やテクニックについて教えてくださっています。個人的に今期で一番好きな授業です。教授はユーモアたっぷりでとても面白い方です。

MUS 183

夜の7時から8時にみんなで集まって歌います。5曲ほど歌います。はじめは、曲を聞いたこともなければ楽譜の読み方もわからず、歌詞を見ても発音の仕方が分からないという致命的な状態でした。しかし、何度も繰り返し歌うことによってようやく慣れた気がします。センター大学の専用のTシャツとして20ドル払っただけで、その他教材等には一切お金がかかっていません。歌えるようになってからは楽しく授業に参加しています。

THR 112

この授業は、学内の劇に出演する人々のコスチューム作りをサポートするためのクラスです。一単位授業にしてはハードなスケジュールの授業だと思いました。毎週2日、一日2時間を条件に授業に参加しないといけません。スケジュールは自分で柔軟に変更可能です。そして、教授はとてもお優しい方です!私はコスチュームなどを作ったことがないため、初心者として毎週、教科書に書かれた縫い方を真似して、手縫いしたりミシンを使ったりして練習します。教科書は教授が用意してくださったプリントです。そのためこの授業では特にお金は支払っていません。教科書の内容のすべてが終わったら小さいぬいぐるみを作成します。作ることが好きな私にとってもくもくと裁縫することはとても楽しいです。ただ学内の劇が近づく11月になるととても忙しいスケジュールになるので覚悟しています。

寮について

私の住んでいる寮はBreckinridge Hallです。キャンパス内で一番古く、一番教室から近いです。下級生用の寮といわれていますが、個人的には満足しています。各フロアに共有バスルームがあり、トイレ4つ、シャワールームが5つあります(壊れている物もあるので実際に使用できるのは5つ以下です)。しかし、この寮には地下に洗濯機と乾燥機が2つずつしかなく、誰かの洗濯が終わるのを待たないといけないため、毎回スムーズに洗濯できないことに少し困ります。

最後に

センター大学に到着するまでに様々な困難に直面しましたが、どれもいい経験だと思います。授業が始まってからは、「もう勉強せずにずっとごろごろしたいね~!」といって友達と励まし合っています。またルームメイトとはいつも、「シャワーを浴びるのが面倒くさいけど、よっしゃ!私たちならできる!」と気合を入れ合っています。

ここに来てから時の流れがとても速く感じます。一日一日がアメリカ大学での貴重な毎日です。勉強も含め毎日充実しています。これからもたくさんの困難に遭遇することにはなるとは思いますが、どれも自分を成長させるためのものだと思い、頑張ろうと思います!

インディアナ州につながる橋
インディアナ州につながる橋
ケンタッキー州の自然の景色
ルームメイトとちょっとしたハイキングをしました。
高いとこから見渡すケンタッキー州の自然の景色は最高でした!
私の住んでいる寮です。
私の住んでいる寮です。
私の住んでいる寮です。
友達の部屋で宿題として鑑賞した映画です。
友達がプロジェクターを持っているので大画面で映画を満喫します!
ハロウィーンの日に食べたクッキー
ハロウィーンの日に食べたクッキー
友達と映画を観ておしゃべりをして、とても楽しかったです!