今回は、春学期の各授業のテスト内容、課外活動、3月・4月でかかった生活費(1ドル150円~159円)と春休みの過ごし方、そして8カ月の留学を通して感じたことについて書いていこうと思います。
テスト内容
ARS 131-a Ceramics: Hand-Building
テストは無く、コップやお皿を合計6個つくるのが最終課題でした。また、自分の作品の好きな部分、驚いた部分を発表し合う評論会(Critique)が計4回ありました。

右にいる眼鏡をかけた方が陶芸の教授です。
アメリカ、メキシコ、中国、日本など世界中の陶芸の知識があり、フレンドリーな教授も評論会のときは職人の目になります。

現代の社会問題と過去に実際につくられた作品を組み合わせる課題や、建造物の一部を模倣し繰り返し使う課題がありました。
ARS 210-a Introduction to Oil Painting
テストは無く、2つの静止画を書くのが最終課題でした。



右の絵は、絵を描く私を授業中に教授が描いてくださいました。
BUS 220-a Introduction to Marketing
制限時間1時間の中間テストが春休み明け、3時間のテストが学期末にありました。テストを解き終わった学生は制限時間に関係なく、テストを提出し退出することができます。
テスト対策は、章末にある事例研究(Case Study)を解き、オフィスアワーに行って自分が書いた答えを教授に確認してもらうことがおすすめです。中間テストは失敗しました。1週間ある春休みを使って各章のまとめをし、練習問題を解いて臨みましたが71点という結果でした。クラスの平均点は85点でしたので、今のままの勉強方法だとクラスメイトに追いつけないと思い、教授に相談して提示された勉強方法が上記の方法です。
事例研究の問題は自分の考えとその考えに至った理由を問う問題が多く、頭を使って考えたため理解を深めることができました。また、オフィスアワーに行って教授に確認してもらうことで、自分が勘違いして理解していたところが見つかり、知識の使い方などを修正することができました。学期末テストも事例研究と似たような形式や質問があったので、中間テストよりも焦らず解くことができました。成績が発表されるまでドキドキです。
この授業では、授業前に各章を「覚えて、理解する」こと、授業中に実際の事例に「当てはめて、解析する」こと、授業後に「評価し、創造する」ことが求められました。
INT400 Internship Leadership & Communication
テストは無く、指導員が薦めた2冊の参考文献を基にして自分自身のインターンシップの体験を書くレポートの提出が1回、自分の体験をまとめたプレゼンテーションの発表が1回ありました。


課外活動
4月24日から27日の4日間の公演が無事に終わりました。本番中音響に不備が起きたり、小道具が壊れたりとアクシデントが多発しましたが、成功という形で終わることができてよかったです。
舞台監督助手として1番自分の成長を感じることができたのが公演最終日です。公演中、待機場所で小道具や次の仕事を確認していたとき、俳優から「ブーイングをしている学生がいるから、彼らを退出させてほしい」という要求がありました。このミュージカルではオーケストラも出演していたため、その音で俳優の言っていることが聞き取りづらく、彼女が言いたいことを2、3度確かめました。彼女の要求が理解できてすぐにマイクを通して、すべてを指揮している学生リーダーである舞台監督、照明、音響、別位置で待機している舞台監督助手に「ブーイングをしている学生を退出させてほしいというリクエストが俳優からでている」ということを伝えました。舞台監督、照明、音響は観客席を見渡せる場所で作業をしていたので、学生を特定次第退出させていました。
私がこの要求を伝えることができたのは、約3カ月のリハーサル期間中、私の英語をチームに慣れさせておいたからだと思います。私の英語の出来は本当に悪いです。私の英語でリハーサル中チームを困惑させることが多々ありました。しかし、「自分の気持ちや考えは言葉に表さないと伝わらない、消極的な私を手助けするほどチームは暇じゃない」と思い、少しずつでも自分の考えを伝えていきました。すると、英語が出てこなくて言葉につまっていたとき、チームが私の言いたいことを推測してくれるようになりました。このような関係を築けたことが大きかったと思います。
また、次の出番までの限られた時間のなかで、交換留学生の私に要求を伝えてくれた俳優に感謝をしています。彼女の要求を確認しているとき、何度も「時間もないし、私はよく聞き取れないから、反対側に待機しているもう1人の助手に伝えてきてくれないか」と言おうとしていました。しかし、ここは私が任された場所であるし、仕事を全うしなくてはいけないという責任感がその考えを払拭しました。
自分が築いたチームとの関係、自分の性格の1つである責任感、そして私に頼ってくれ、補佐してくれたチームのおかげでこの達成感を感じることができました。

この時は一緒にいますが、通常は別位置で待機していました。彼女がマイクを通して補佐してくれたおかげで、俳優からの要求を正確に伝えることができました。



劇を専攻している学生と教授の夕食会で表彰されました。舞台監督、小道具として表彰されたので、「外国人の中でもリーダーシップを発揮する」という目標を達成できたと思います。
生活費と春休みの過ごし方
四捨五入をしているため、今回も内訳の合計が総合計と合っていません。春休みは友人の家で過ごしました。
3月 合計約$195(約¥29,950)
内訳
Ø 食費: $121(約¥18,540)



弾力があって、とてもおいしかったです。
Ø 教育費: $49(約¥7,560)


Ø 娯楽費: $25(約¥3,840)

4月 合計約$48(約¥7,520)
内訳
Ø 食費: $29(約¥4,560)

Ø 娯楽費: $19(約¥2,950)
「カンフー・パンダ4」と「ゴジラ×コング 新たなる帝国」を観に行きました。
8カ月の留学を通して感じたこと
友人との日常会話、緊張感のない落ち着いた雰囲気なら教授や目上の方との会話ができるようになりました。ただ、電話や初めて行くお店での店員さんとの会話、私が知らないジャンルを友人が話しているときは理解できないことがあるので、まだまだ訓練が必要です。
また、アメリカに来るまでに怠けていたことが今自分を苦しめているなと感じています。すべて自業自得で自分がやってきたこと(TOEIC受験前の単語勉強、今までやってきた習い事やクラブ活動、趣味)、やらなかったこと(英語学習の継続、発音の練習)の結果がここで返ってきています。自分が経験してきたことは、人に話せることを少しでも多く持つことで会話を始めることができ、交友を深めるきっかけになります。今までやらなかったことは、クラスメイトに相手にされない、変な空気をつくってしまうなど自分が傷つく機会を多く持つことになります。
アメリカという1つの国で様々な国の人や文化(センター大学には35の国を文化背景に持つ学生たちが在籍しています)に触れ、すばらしい人柄の学生と接することで刺激され自分も見習おうとし、自分が受けた理不尽な経験は人と接するときの学びになります。このようなことを8カ月間で感じました。
