センター大学に着いたとき、大学1年生の時から憧れていた世界を目の前にして圧倒されたのを覚えています。感動したのも束の間、2日後にコロナにかかり、授業が始まってからはご飯と睡眠の時間以外は勉強に充てる生活を送っています。今回は、コロナにかかった時の行動と私が取った授業内容、そして円安(この時期は、$1=¥148~153でした。授業の項目で教科書代などを書いているので、参考にしてみてください)の中での生活費のことを書いていこうと思います。
コロナの症状が出たら
まず、Centre College Student Health(保健室)に電話で予約を取ります。私は平日に症状が出たので、学外の医療機関ではなく、大学の保健室を利用しました。メールで予約をすることもできますが、スムーズにいかないので、勇気を出して電話で予約をしてください。昨年の諫早さんと同様、日本語と英語が話せる学生をISOL(留学生のサポートをする学生たち)が用意してくれたので、その方と一緒に保健室に行きました。薬代として$7請求されましたが、必要書類を揃えれば、ジェイアイ傷害火災保険株式会社(YPUの学生は加入することが義務)がその代金を補償してくれます。

コロナ発症中、保健室の方から1日数十分、外に出た方がいいと言われたので、日向ぼっこをした時の写真です。当時は少し歩いただけでも息が切れました。
授業
ARB 110-a Elementary Arabic I
火曜日と木曜日の週2日、時間は午前8:00~10:00の2時間です。将来、アラビア語を使っている地域の人と関わってみたいのでこの授業を取りました。教科書は、大学の図書館に用意されていたので、それを利用しています。借りる手間がかかりますが、出費を抑えられますし、スタッフと会話ができるのでスピーキングの練習にもなっています。
内容としては、単語をたくさん覚えることよりも、英語でいうアルファベットを一文字ずつ丁寧にやっていくことに重点が置かれています。ディクテーションをする際、'L'と'R'の音が聞き分けられず苦戦していますが、発音が英語の'L'と'R'と同じなので、英語の練習にもなっているなと感じています。人数が私を含め5人と少ないですが、クラスメイトとの距離が近くなるのはマイナーな授業の魅力かなと思います。

アラビア語を取っているクラスメイトです。みんな努力家で、テストの点数は毎回90点を超えています。私の拙い英語を理解して、質問に答えてくれる優しい人たちです。
ECO 110-a Introduction to Economics
月曜日と水曜日、そして金曜日の週3日、時間は午前8:00~9:00の1時間です。将来、自分にとって必要な知識なので、この授業を取りました。オンラインの教科書を取り扱うとのことだったので、中古で買うことや図書館で借りることができず、教科書代として$130払いました。
内容としては、ミクロとマクロに分かれていて、それを1カ月半ずつかけてやっていきます。ミクロは、The Cost-Benefit Principle(コストベネフィット分析)、Marginal Benefit(限界利益)、Opportunity Cost(機会費用)、Sunk Cost(埋没費用)などをやります。マクロは、CPI(消費者物価指数)や実質GDP(国内総生産)などの定義を十分理解したうえで計算問題を解いていきます。
この授業は、授業開始2日目で挫けました。初日の授業で、教授が何を言っているのか全く理解できない、そして現地の学生が2時間で終わる課題に5時間もかかってしまいました。計算問題は小学5年生の知識と中学1年生の数学なのですが、'slope'(傾き)、'vertical intercept'(切片)など、専門用語に慣れず、解くのに時間がかかりました。
分からないところは、教授が依頼するチューター(その分野に秀でている上級生)に聞きに行っています。チューターの学生が使う英語は速く、聞き取れないことが多かったので、「もう1回、ゆっくり言ってくれないか」、「ノートにさっき言ったことを書いてくれないか」、「もっと簡単な単語で言ってほしい」など、たくさんお願いをしました。
私は数学が大の苦手で、経済に限らず、どの分野も人より時間をかけないと習得ができないタイプです。授業開始2週目で泣きながら教授に相談する等、何度も挫けていますが、「この知識を知れてよかった」と思うことが多いです。5時間かかっていた課題も2~3時間で終わるようになってきました。諦めなくてよかったと本当に思います。

チューターに質問したときの写真です。とても賢くて、私が理解するまで説明してくれます。
MUS 183 College Choir
月曜日と水曜日の週2日、午後19:00~20:00の1時間の授業です。教科書を買う必要はありませんが、発表会で着るT-シャツ($10)を買う必要があります。この授業は自分の音痴を直すために取りました。これも経済同様、教授が何を言っているのかさっぱり理解できず、ほとんど度胸試しで歌っています。理解できないときは、授業前に隣の人に聞いたりしました。卒業式の時に着る衣裳やドレスを着ることができるのが魅力の1つです(教授が用意してくれているので支払う必要はありません)。

入学式の日、歌を披露した時に着た衣裳です。先生たちも小説に出てくるようなかわいい衣裳を着ていて、見ていてとても楽しかったです。
PSY 111-a Survey of Psychological Science
月曜日と水曜日、そして金曜日の週3日、時間は午前10:20~11:20の1時間です。心理学の知識を将来役立てようと思い、この授業を取りました。教科書に代わるものを教授が用意してくれたので、教科書代はかかっていません。脳の位置と機能、学習と条件付け、記憶、子どもへの影響など非常に面白いトピックをやりますが、分からない単語や文章がたくさんあり、日本語に翻訳すると更に分からなくなるので困りました。最初は戸惑いましたが、3か月目に突入する今では、英語を英語で理解する、いい練習になっていると感じています。

授業中にとった汚いノートを、綺麗に整理していきます。分からないところはオフィスアワー(教授が学生のために確保している時間)に行って質問しています。見えにくいですが、青字が、教授が書いてくれた字です。
THR 101-a Beginning Modern Dance
火曜日と木曜日の週2日、時間は午後17:30~19:00の1時間30分です。教科書は使わないので、出費はありません。火曜日はフラメンコやインドのダンス、木曜日はバレエに近いダンスをします。講師が2人いらっしゃって、火曜日の講師はアイソレーションが得意な、かっこいい女性の方です。木曜日は、しなやかな動きが得意な、可愛らしい女性の方です。「習ったことはないけど、家で踊ることが好き」な学生が多く、授業も学生のレベルに合わせて進むので、ダンスの技術が無くても楽しく踊ることができます。
生活費
私は大学1年生の頃から、先輩方の体験記を読むたびに生活費に関することが知りたかったので、ここに書いていこうと思います。アメリカ留学を目指す方たちの参考になれば幸いです。(※内訳は主なものを載せていますので、内訳の合計が総合計と合っていません。)
8月 合計約$85(約¥12,600)
内訳
Ø 生活費: $80
毛布($20)、ドライヤー、メイク落とし、石鹸などを揃えました。
9月 合計約$480(約¥72,000)
内訳
Ø 教科書代: $130
Ø 生活費: $15
Ø 携帯契約代: $200
私は日本の携帯会社を解約し、アメリカのMint Mobileと12カ月間分の契約をしました。Mint Mobileでは、私がアメリカに滞在する「9カ月間」分の契約はありませんでした。1カ月分の契約を9回、もしくは3カ月分の契約を3回するよりも、12カ月分のプランで支払った方が安かったので、この契約にしました。オンラインで契約可能でしたので、学内でISOLのサポートを受けながら契約しました。
Ø 娯楽費: $110
友達が隣のオハイオ州まで、野球観戦と水族館に連れていってくれました。また、バーでお酒も飲みました。※ケンタッキー州でお酒が飲めるのは21歳からです。
10月 合計約$90(約¥13,500)
内訳
Ø 生活費: $28
Goodwillという中古のお店で冬用の毛布を$8で買いましたが、猫か犬の毛が大量についたまま販売されていました。

$8で販売されていた、動物の毛付きの冬用毛布です。8月に買った毛布は$20だったので、大分節約できました。
Ø 外食代: $55
2回の外食で$55です。頼んだ商品の料金×15%~20%のチップも支払います。

このお寿司で約$14(約¥2,000)です。これだけだとお腹いっぱいにならなかったので、追加でチキン(約$13)を注文しました。
センター大学に用意されているもの
生理用ナプキン
授業が始まると、大学のトイレに生理用ナプキンが用意されます。無料です。吸水力は軽い日の昼用、もしくは普通の日の昼用という感じです。オリエンテーション期間(授業が始まる前の約2週間)は用意されていないので、その分は日本から持ってきて準備しておきます。夜用だけを買えば、あとは大学のナプキンで間に合うので、出費は抑えられるかと思います。

大学のトイレに設置されているナプキンです。タンポンも用意されています。
日々の様子

大学近くで出会った犬です。癒されました。

英語の勉強のために、ホストファミリーにお願いして、毎週日曜日、教会に連れて行って貰っています。その時に、私に聖書をプレゼントしてくれました。一生の宝物です。
(アメリカに来る前にホストファミリーに関するアンケート、そして、授業開始から数週間後に、Family Friendship Programに関するメールが届きます。それがホストファミリーと関われるチャンスなので、興味がある方は期限内に返信をしてください。
※希望者のみなので、強制ではありません。)