センター大学 国際文化学科4年 伊庭健悟 <4号 2024年3~4月>

Spring Break (3月16日~3月24日)

この春学期は秋学期と違って、一週間休みが一度しかありません。このSpring Breakが終わると、後は期末試験まで一直線となっています。この休み期間中は、あまり外に出ていくことなく、今までの反省や既に公開されている課題を先取りで終わらせること、それに加えて心身をしっかりと休ませることに時間を使いました。この休みが終わると、オーケストラの演奏会や合唱コンサートに加えて、EDU-127でのプレゼンテーションも待ち構えているため、それらの準備期間としてもこの休みはかなり重要なものになりました。ルームメイトや友達とLouisvilleに行って遊びに行きつつ息抜きもできたので、私としては自分のしたいことに時間を費やすことのできた大事なお休みでした。

Orchestra Convocation(4月3日)& Choir Convocation(4月17日)

前回の体験記に書いた通り、私はいまCHN-120, MUS-110, EDU-127, MUS-183, MUS-191の5つの講義を受講しています。その内、MUS-183 (Centre College Choir) とMUS-191 (Centre Symphony Orchestra) の2つの講義は春学期の折り返しの時期で各々発表会が開催されます。この発表会の後はそれぞれの講義が無くなるため、これら2つのConvocationを終えるころには、残り3つのみの講義を受けることになります。発表会を終えるまでは、自主練習等に時間を割いたりすることになるため、課題が少し手に付かないこともたまにありましたが、それを見越して講義を選んでいたため、秋学期に味わったような目にもう一度遭うことはありませんでした。

春学期初期では分からなかったOrchestraとChoirの魅力について語ろうと思います。私は中学生の頃からフレンチホルンを吹いており、Orchestraクラスの中でも同じ楽器を吹くことになりました。そして、驚くことに今年度Orchestraを指揮してくださった教授がホルン吹きであり、出逢ってすぐに打ち解けることができました。とても優しい教授のもとで演奏ができたことも良い想い出になりましたが、他にもConvocationの日が近づくとOBやOGの方々が次々とOrchestraに加わることになり、沢山の人と交流が出来るようになりました。楽器に関してですが、盗難や飛行機の乗り継ぎの際に起こり得る損傷等の観点から自身の楽器を持って行っておらず、大学が保管してある楽器を使わせていただきました。Orchestraの講義を受講したいと思った方は、担当の人に連絡を取って聞いてみて下さい。

Choirクラスの様子1
Choirクラスの様子2
Choirクラスの様子3
Choirクラスにて

Choirクラスではクラスメートと「今の合唱はとても良かった!」とお互いに励まし合いながら日々練習しているため、他のクラスと比べて終始楽しく柔らかい雰囲気に包まれており、とても居心地がよいです。私が所属していたテナーパートは計4人(普段は3人でリハーサル練習に参加していました)しかおらず、その代わり他のパートと比べて交流する機会が多いため、最初は挨拶だけだった関係が日常的な事柄を話す間柄にまでなりました。本番の際は、幾つか歌詞を暗記しなければならない曲がありましたが、そこまで難しくはなく、ある程度決まった歌詞が繰り返される曲のみを覚えるように指示されていました。そのため、本番では緊張することなく、表現豊かに歌うことができたのではないかと思います。

お気づきの方も多いとは思いますが、どちらのConvocationでも黒服或いはドレスの着用が求められます。Orchestra Convocationの際は、私が4年生であることから、自前のスーツを着て演奏する特権を得ることが出来ましたが、基本的には黒服かドレスを着ることになります。ですが、これらを必ずしも持参する必要はないですし、現地で中古服の調達もできます。Choirに関しては、黒服やドレスの貸し出しがあるはずですので、わざわざスーツケースの枠を埋めてまで持っていく必要はありません。

Choirクラスの様子4
Choirクラスの様子5

Louisville旅行記

前述の通り、春学期では大型連休は一度しかなく、どこかに出かけたりするには土日のどこかを使うしかありません。講義の予習などを考慮すると、土日の両方を旅行に費やすことは出来ませんが、それでもDanvilleからLouisvilleやLexington、Cincinnatiと言ったちょっとした都会にお出かけすることは可能です。こういった場所に遊びに行くとなると、車で片道約1時間から2時間かかるため、現地の人に運転して連れて行ってもらうか、シャトルバスなどを利用するしかありませんが、行き帰りに日を跨ぐことはないです。

今からお話しするのは、Louisvilleでの貴重な体験になります。一つ目は、"Japan America Society of Kentucky 2024 Gala"というイベントのヘルプとして携わらせて頂いた話です。私のルームメイトがインターンシップを取っている関係から、付き添いとしてLouisvilleの中心に位置するWaterfront Botanical Gardensというとても綺麗な花の咲いている場所に出向くことになり、そこで荷物の運搬や会場の設営等を手伝わせて頂きました。1987年に設立された非営利・非政府機関であるJapan/America Society of Kentucky(ケンタッキー日米協会)が主催のかなり大きなイベントで、撮られた写真は在ナッシュビル日本国総領事館のホームページ( https://www.nashville.us.emb-japan.go.jp/itpr_en/2024-jask-gala-en.html )にも載っています。多数の会社からゲストが招かれ、アメリカで働いている日本人とアメリカ人の方々の生の会話を聞くことが出来たり、実際にアメリカで働いている方々とお話をさせて頂いたりすることができました。ソーラン節を鑑賞したり、イベントの終わり頃に沢山の花火を見ることができたりと、かなり貴重な経験をすることができました。

二つ目の体験談に移る前に、少しケンタッキー州のお話をします。ケンタッキー州は、バーボンやダービー、ブルーグラス・ミュージックなどが有名な州として知られています。秋学期に友達の家に泊りに行った際にバーボンを頂いたり、センター大学で行われるイベントでブルーグラス・ミュージックを聴いたりする機会がありましたが、4月に入るまでにダービーには行ったことがありませんでした。僕のルームメイトも地元に住んでいるのですが、ダービーには行ったことがないということで、Churchill Downsという競馬場に行くことになりました。日本の馬も競馬に参加していて、所々で日本とアメリカの繋がりを感じることができます。因みに、ダービーはKentuckyでとても有名な娯楽ジャンルの一つであり、地元テレビでもしばしば取り上げる程だそうです。そして幸運なことに私たちもメディアから取材の依頼を受け、地元のテレビに出演することになり、とても貴重な経験になりました。

Churchill Downsの様子1
Churchill Downsの様子2
Churchill Downsにて