1. はじめに
帰国して約一ヶ月が経ちました。今回は5月の授業内容(主に最終試験や最終課題)と留学全体の振り返りを書いていきたいと思います。
2. 授業について
ANT110 Culture and Human Experience
期末試験は中間試験と同様にMoodleを使って行われ、試験範囲は授業後半を中心とした全体からの出題でした。試験は三つのパートに分かれており、選択式の問題が20問、T-F問題が12問、記述式の問題が3問ありました。試験時間も中間試験と同様に十分にあったのですが、選択肢に上記全てにあてはまるというようなものがあったり、全範囲全てを復習ができていなかったりしたため、全ての問題に対して自信をもって回答はできませんでした。しかし、この試験が私にとってセンターでの最後の試験で、試験期間のほぼ最終日にあったものだったので、最後までやり抜く、この授業内容と向き合うという気持ちをもってテスト勉強を行うようにしていました。勉強時間を確保するという行動を起こすのも大事ですが、同時にその行動を行い維持するためのモチベーションやメンタルといった意識的なものの重要性をより感じました。授業内容と少しそれたものを書いてしまったのですが、この授業は毎回の授業を全て理解するのがとても難しかったものの、授業内外でクラスメイトとディスカッションをする機会があり、自分にはない価値観や経験を聞くことができとても刺激になりました。
CHN120 Fundamentals of Chinese-Ⅱ
この授業ではUnitが一つ終わるごとにWritten Exam(筆記試験)とOral Exam(口頭試験)があったため期末試験はなく、代わりに最終課題としてスキット(新しい語彙や文法を用いた動画)の作成がありました。この学期にこの授業を受講していたのは私を含めて5人しかいなかったので、2人組と3人組に分かれてそれぞれ動画を作成しました。授業で学んだ語彙や文法に加えて新しい語彙を加えたスクリプトを作成し、それを暗記し動画を取り、編集して期日までに提出しました。私は今回、この課題に取り組む期間に他の授業の課題や試験がせまっていたのでスクリプト作成がほぼパートナーの人頼みになってしまいました。そのため、その分スクリプトをできるだけ早く覚えて動画撮影に挑んだり編集を手際よくしたりしました。動画撮影と編集を同じ日に行って動画を完成させたので、その日はとても疲れて他のことがほとんどできなかったのを覚えています。Fall termの授業とこの授業を通して、初めは英語で中国語を学ぶということに混乱するときもあったのですが、外国語で外国語を学ぶことでそれぞれの特徴がより明確に見えてきたり感じ取れたりするようになり、その感覚が初めての経験で楽しかったです。
ENG170 Topics in Writing
授業最終日に最後のPaperであるCultural Conversation Paperを提出しました。このPaperはこの授業の中で一番長い時間をかけて取り組んだもので、書いた量も一番多かったです。しかし、書いていく分量が段階的に少しずつ増えていき、それを教授に提出し、それぞれにコメントを頂けるので、そこまで負担がなく課題に取り組むことが出来ました。また、期末試験では、これまで授業で学んだ内容の振り返りのようなことをしました。この試験についてあまりよくわからないまま授業が進んで行ったのですが、最後の授業で授業時間のほぼすべてを使い、どのような内容のどのような問題が出題されるかや、その練習のようなものがあったので安心して試験に臨むことが出来ました。この授業を通して、ライティングの苦手意識が少し薄れたような気がします。何もかも完璧で誰が読んでも分かりやすい文章を書くことはとても難しいですが、より良いアカデミックライティングを模索することは楽しいなと思えるようになりました。
FLM250 Silence and Sound in Film
中間試験とほぼ同じ形式で期末試験が行われました。動画を見て書くエッセイ、選択問題、ショートアンサーがあり、授業後半の内容を中心とした授業内容全体が試験範囲でした。試験時間は十分にあったので落ち着いて取り組むことができました。対面で行うどの試験にも言えることなのですが、早く試験を終わらせて教室を後にしていく人が増えていくと焦ってしまうと思います。しかし、そのようなことはできるだけ気にせずに集中力が切れないようにするほうが良いと思います。特に周りはネイティブの人ばかりで、外国語で問題に取り組んでいる人が時間がかかるのは当たり前なのでなるべく周りのことは気にせずに頑張りましょう!最終号にもなってどのような目線で書くのかが少し迷子になってきていますが、この授業を通して、見たことのなかった有名な作品を鑑賞し、それについて特に音や音楽、パフォーマンスに着目するということを今まで意識して行ったことがなかったので、新鮮なことが多く、ネイティブの人たちにリアルな反応や意見を聞くことが出来たのも良かったなと思いました。
THR111 Lighting Practicum
4月にミュージカルが開演し、その後の活動はありませんでした。二回の照明係の活動を通して、この活動をきっかけに出会えた人もいたり、演劇の裏側にたくさん関わることが出来たりして他の授業ではできないことを経験できたので参加してよかったと思いました。
3. 留学の振り返り
私は、山口県立大学の一番の志望理由として留学を挙げていました。英語力を向上させたいというものもそうなのですが、現地の学生に混じって県大では学べない内容のものを学んだり、今まで関わったことのないような人と関わったりしてみたいという気持ちが強くあったからです。実際に留学に行ってみて、全てが思い通り、理想通りになったわけではないですが、あの時のセンター大学やダンビルでしか経験できないことをたくさん経験できたと帰国して改めて思いました。また、留学前と留学期間中を比べると、自分と向き合う時間が増えたように思います。それは、自分の意思や考えを周りの人に伝える場が多かったり、限られた時間や場所で自分が何をすべきか考える時間が増えたりしたからだと思います。私はどちらかというと人付き合いがあまり上手ではないタイプだと自分では思っているのですが、留学を通して、自分が動かないと何も始まらない!という場面に何度も直面したので、行動力や積極性が鍛えられたように感じます。
4. おわりに
留学は金銭的にも精神的にも負担になるかもしれませんが、きっと自分を変えるきっかけや成長につながるものだと思うので、今この時にしかできないことが何かを考えてみて、その際に留学に少しでも興味を持ったら是非チャレンジしてみて下さい!
授業について全て事細かには報告書に書いていないので、少しでも興味がある方やもっと詳しく知りたいと思った方はどうにかして私にコンタクトを取ってみて下さい!私で良ければお答えします!
以下は全てセンターで撮った写真たちです。


↑(左)空が綺麗だったので撮った写真です。写っている建物はCrounse Hallという図書館などがある建物です。(右)図書館内の写真です。この一番手前の席が空いていたらこの席を利用することが多かったです。


↑(左)私がお世話になった寮の写真です。比較的学内でよく利用する建物に近かったのが良かったなと思います。(右)センターを出るときに寮の入り口で撮った写真です。私の部屋は二階で、この寮には階段しかないので、一人でスーツケースを運ぶのに何度も階段を行き来して運びました。

←友達に貰ったお花です。この友達は、偶然Fall termとSpring termで授業が一緒でとても気さくに話しかけてくれました。また、彼女は会うたびに笑顔で声をかけてくれたり、授業が終わって教室を出ようとしたときには毎回Bye!と言ってくれたりしてくれて、それが日常だったのですが今思うと毎回とても嬉しかったです。このお花は彼女が授業に来た時に無言で私の前に置いてくれて、授業が終わってからもなんでこのお花をくれたのかはわからないのですが、その日少し気分が落ち込んでいた私に小さな幸せを分けてくれたように感じてとても嬉しかったです。
報告書というよりは感想文のような部分もあったと思いますが、長々とした私の体験記を最後まで読んでくださってありがとうございました!