センター大学 国際文化学科3年 春田陽向 <4号 2024年3~4月>

1. はじめに

まだまだ時間があると思っていた、センター大学の学生として過ごす日々も終わりが見えてきました。今回も授業のことを中心に報告していきたいと思います。

2. 授業について

今回は、Spring termの授業のMidterm exam(中間試験)からFinal(期末試験)直前までについて書いていきたいと思います。

・ANT110 Culture and Human Experience

この授業のMidtermが今学期で一番苦労しました。なぜなら、これまで私が受けてきた授業の中で一番しっかりとした試験、テストのような形式だったからです。これまでの授業のスライドが全て試験範囲と言われ、それは膨大な範囲で、試験2日前くらいから試験勉強を始めた私も悪いのですが、試験までに試験範囲の復習が不十分のまま試験を受けることになりました。試験は、指定された時間に教室に行き、それぞれのパソコンで「Moodle」を使って行われました。内容としては、選択問題が約20問、記述問題が約5問、最後に小論文問題が1問というような形式でした。試験時間が足らないということにはならなかったのですが、試験範囲を全体的に網羅しているような内容だったり、授業内で具体例として紹介された事象の説明を求められたりしたため、正直手ごたえはなかったです。Finalでは、後半の授業内容だけでなく、今学期の内容全部が試験範囲となるのですが、Midtermよりも高いスコアが取れるように頑張りたいと思います。

授業内容としては、基本的には教科書の指定されたチャプターや「Moodle」にアップロードされたリーディングを事前に読んできて、スライドを使って教授が講義を行い、その中でグループやペアでディスカッションが行われました。それ以外の課題としては、授業外でのペアワークをもとにして作成するpaperやダウンタウンで行ったフィールドトリップをもとにしたpaperが課せられました。どちらも文字数はそこまで多くなかったのですが、より専門的なことを書いたり、学んだことをもとに書いたりするので、難しいと感じることが多かったです。正直、授業内容を全て理解できているとは言えないので、復習をしっかり行っていきたいと思います。

・CHN120 Fundamentals of Chinese-Ⅱ

授業の流れはこれまでと基本的には一緒で、一つのUnitが二つのLessonで構成されていて(教科書に沿った流れ)、そのLessonを4回の授業で終わらせていき、一つのLessonで2回の単語テスト、Lessonごとに対応しているワークブックの課題の提出、Unitがひとつ終わるごとにWritten Exam(筆記試験)とOral Exam(口頭試験)がありました。この授業では中間試験はありません。Spring termになって授業で行うようになったこととしては、新しい語彙を使って質問を作成し、作成した問題に他の生徒が答えるという活動です。このアクティビティを通して新しい語彙や文法の使い方をより実践的に学ぶことが出来ると感じました。また、Final projectとして、Fall termの時と同様に2~3人で行うスキット(新しい語彙や文法を用いた動画の作成)がある予定なので、最後まで気を抜かずやり通したいと思います。

・ENG170 Topics in Writing

この授業ではMidtermはありませんでした。3、4月に行ったライティング課題としては大きく3つです。一つ目はDefinition Argumentという課題で、それぞれが決めたあるものが、そのカテゴリーに入る、または入らないという主張をA is(is not) B.という形で提示し、それが成り立つことを証明していくという課題でした。私は「E-books are not books.」という主張について書きました。2つ目は、Momix : Alice Review Paperです。この課題では、学内の「the Norton Center for the Arts」という場所で行われたショーを見た感想や、原作の不思議の国のアリスとの関係などについて書きました。3つ目は、Cultural Conversation Paperです。この課題はより長く、より深い議論を書くことが目標で、一番文章量が多い課題です。内容としては、文化的に旬なトピックを選び、それに対してどのような議論が行われているか、それに対する考えや主張をまとめるというものです。現在、この課題の最終提出日が間近に迫ってきており、最後の修正を行っているところです。この3つの比較的大きめな課題はいきなり完成形をこの日までに提出しなければならないというものではなく、段階を踏みながら(Topicを決める→half draft→full draft→final draftのような流れでそれぞれのことを決められた日時までにこなしていく)、教授のアドバイスをもとに進めていくので、少し気楽に進めることが出来ました。他に授業内では、アカデミックな文章を読んだり私がクルーとして関わった「Alice by Heart」を観覧してのreviewを書いたりというようなことを行いました。

・FLM250 Silence and Sound in Film

この授業のMidtermは授業前半に学んだことや取り上げた映画が試験範囲となり、Blue Bookと呼ばれる罫線が書かれている冊子に問題の回答を書いていくというような形でした。試験はエッセイ、語彙問題、ショートアンサーの3つのパートで構成されていて、エッセイは、試験開始直後に短い動画を2回全員で見て、それについて学んだことも絡めながら言及するというものでした。

授業で行ったこととしては、授業で扱う映画を前日に「Crounse」という図書館と同じ建物の地下の「Vahlkamp theater」で鑑賞して、授業内でそれについてディスカッションを行ったり、授業で扱った映画に関するリーディングを行って、それについてさらに話したりしました。授業で扱った映画は今まで見たことのないものばかりで、有名な作品も多かったので、授業を通して鑑賞し、それについて深く考えたり話したりできて楽しかったです。

Vahlkamp theaterで「A Hard Day's Night」を見たときの写真→

Vahlkamp theaterで「A Hard Day's Night」を見たときの写真

・THR111 Lighting Practicum

キャストや他の裏方の人たちはもっと前から動き出していたのですが、4月に入ってから照明係の活動が始まりました。本番まで一か月もない期間の中で作業を終わらせていきます。基本的には前にも述べたように夕方や夜からの活動がほとんどです。作業としては、まずライトをプロット(どこを照らすためにどのライトを設置するのかが書かれた設計図のようなもの)を確認しながら設置して、ライトについているシャッターで明かりを必要な部分だけにしたり「gel」というセロファンのようなものをライト一つ一つにセットしたりしました。このような作業は一つ一つ人の手で行っていきます。すべてのライトが設置、調整が終わった後は、ショーの演出に合わせてプログラミングを行うため、本格的なリハーサルが始まる頃には私たちの仕事は少なくなっていきます。それでも、通しで練習をしていく中で追加で照明が必要になったり、「gel」の変更をしたりというようなことがありました。また、一緒に活動するメンバーが半分以上前回と同じだったので、少し懐かしい気持ちになりながら協力して作業を行うことが出来ました。そして4月24日から4月27日の4日間、「Alice by Heart」が開演しました。リハーサルや本番の日は基本的にはリハーサルや開演の約1時間半前にライトのチェック(ムーバーというスポットライトのようなものが正常に動いているかやLEDの色が変化するか、破損している「gel」はないかなど)を行いました。その後は、本番中に仕事がない人は解散になるので、4日間開演したうち2日間観客としてショーを楽しみました。照明係として裏方の一部にしか関わっていないですが、ショーの裏側も知りながら鑑賞でき、二つの立場からショーを楽しめてよかったなと思いました。

以下の写真はライト関係のお気に入りの写真たちです。ライトの有無や色などによって同じステージが違う顔に見えるのが魅力的だなと改めて思いました。

ライト関係のお気に入りの写真1
↑ステージから見上げるとこのように見えます
ライト関係のお気に入りの写真2
↑ライトを前回は設置しなかった場所(出入り口の上のムーバーとバルコニーよりも少し下)にも設置しました
ライトが点灯した時にバルコニーから撮った写真
スポットライトを調整している時に撮った写真
↑ライトが点灯した時にバルコニーから撮った写真(左)とスポットライトを調整している時に撮った写真(右)
セットの後ろが紫色に点灯しているのでチャシャ猫のシーンだと思います。

本番が近づいてきてセットや小道具がほぼすべて置かれている状況、リハーサル直前の写真→

今回は前回の「A Doll's House Part2」よりもカラフルな照明で派手な演出が多くて、歌や演技を聞いて楽しむだけでなく目で見ても楽しい、引き込まれるショーだったと思います。

リハーサル直前の写真

3. さいごに

やっとSprin termのスケジュールに慣れてきたと実感してきたところですが、同時にFinalが目の前にやってきていたりFinal projectに取り組んだりしていて、このアメリカでの生活の終わりも実感するようになってきました。最後までやれることは全部やって、自分らしさを忘れずに過ごしていきたいと思います。