センター大学 国際文化学科3年 松尾歩 <1号 2022年9~10月>

1.初めに

 センター大学に来て約3か月になります。この定期報告を書くまでにアメリカの大学生活での様々な体験をすることができたと思うのでそれらを紹介したいと思います。具体的には、授業と食事、寮の3つに注目して説明したいと思います。

2.授業

 センター大学は、Fall Term(9月~12月初め)とCenter Term(1月中)とSpring Term(2月から5月中旬)の3学期制になっています。私はこのFall Term(秋学期)で履修している授業が4つあります。
 1つ目はSOC110(Intro to Sociology)です。この授業は名前の通り、社会学について学びます。アメリカ社会における諸問題などについて原因となっている根源は何なのかといったことを考えていきます。アメリカの社会問題(人種差別や政治対立)について知りたい、考えたいという人におすすめです。また、個人的には教授の話がとてもおもしろいし、ためになると感じるため、私は後悔していません。ただ、授業に必要な教科書を借りるか買うかしなければならないのですが、この授業で扱う教材は全部で6冊だったため、周りの学生よりも教科書にお金がかかった気がします。授業前には課題として教科書を30~40ページ読んでレポート(300語以上)を授業の度に(週に3回)書きます。最初は大変ですが、頑張るしかありません。教授はとても気さくな方で親身になって話を聞いてくれます。困ったときや悩んだときは教授に相談してみるようにしています。
 2つ目はEDU127(Education and U.S. Society)です。この授業はアメリカの教育の基礎を学ぶ授業です。教育について学びたい人、教職課程を履修している人におすすめです。この授業はかなりディスカッションベースなのでとても神経を使います。発言をすることはかなり緊張しますし、なかなか自分の意見を上手く伝えることができなくて落ち込むことも多々あります。しかし、クラスメートは優しく、ちゃんと意見を聞いてくれるので、少しずつですが英語を話すことに自信がついてきました。この授業も事前に教科書をかなり読む必要があるため大変ですが、それ以上に自分の意見を持つことの大切さを痛感させられる授業です。センター大学の学生は自分の意見を持ち、それを発表することがとても上手だと感じます。私は発言することが苦手なためそれはすごく勇気のいることで、日々奮闘中です。
 3つ目はCHN110(Fundamentals of Chinese-I)です。この授業は中国語の基礎の授業です。私は県大では韓国語を履修したため、正直中国語に関してほとんど何も知りませんでした。しかし、授業は分かりやすいです。そのため現在はついていけていると思います。日本人ということもあり、中国語の学習は少しアドバンテージがあるように感じます。また、私は英語で新たな言語を挑戦してみたかったため、すごく良い経験になっていると思います。履修している学生が少ないため、かなり発言する機会があります。そのため、アウトプットが多く内容が記憶に残りやすいです。ただ、小テストと単語テストが高頻度なため、うかうかしてられません。困ったときや分からないところがあるときは教授に尋ねるようにしています。中国から来た留学生に尋ねるのもよいと思います。
 4つ目はTHR117(Acting-I)です。この授業は演劇に関する授業です。体を動かす、体を使って表現することが多く、発表もかなり高頻度であります。しかし、クラスメートや教授はとてもやさしく、親切なため楽しく履修することができています。座学だけではなく、体を動かしたいという人におすすめです。個人的には、教授の話すスピードが速く、たまに内容についていけなくなります。この授業でも教授に質問したりクラスメートに聞いてみたりすることで解決することがあるため、ちゃんとわからないことは聞くように心がけています。


図1 センター大学の紅葉

3.食事

 センター大学には食堂があり、そこで朝昼晩ご飯を食べることができます。バイキング形式で自分が好きなものを取って食べます。一人で食べるのも自由ですし、友人と食べるのも自由です。ただ、友人と一緒に食べることで会話が発生するし、コミュニティも広がります。私は、留学に来て初めのころは、会話になかなかついて行くことができませんでした。しかし、友人と話す機会が増えたことで以前よりも会話が自然にできていると思います。そのため、友人とご飯を一緒に食べることをお勧めします。私は今現在特に気になっていないのですが、多くの人は食堂の食事はあんまりおいしくないと言っています。留学したい人は食堂の食事をあまり期待しすぎない方が良いかもしれません。

4.寮

 センター大学に留学すると寮で生活をします。ほとんどの学生は寮生活です。人によってどの寮に滞在するかは行くまでわかりません。きれいな寮もあればそうではない寮もあるようです。私は、運良くきれいな寮に滞在することができています。また、ルームメイトとともに2人で1部屋です。私の寮には共有スペースがあり、自分の部屋や図書館での勉強に飽きてしまったときはそこで勉強をしています。1部屋に2人のため、お互いのスペース、時間を尊重する必要があります。ただ、私は夜遅くまで課題をすることが多いため、おそらくルームメイトにかなり迷惑をかけています。私のルームメイトはアメリカ人です。彼は日本のことが好きで日本語や文化の勉強をしていて、アニメや漫画について話すことがあります。
 ルームメイトとの生活は語学力だけでなく、アメリカでの生活がどのようなものか学ぶ良い経験です。日本とは違う文化性を感じ、とても興味深い毎日です。センター大学に留学したい人はルームメイトとたくさんコミュニケーションを取ることも良い経験になるはずなのでお勧めします。


図2 寮内の共有スペース

5. 最後に

 異国の生活では新たな発見と驚きがたくさんあります。今、私は勉強でパンクしそうですがとても充実した生活を送ることができていると思います。これからも留学生活は続き、おそらく落ち込むことがたくさんあるとは思いますが、前向きに頑張りたいと思います。


図3 たくさんの落ち葉